天主の知恵の御座なる聖マリア

聖ルイ・デ・モンフォールは言います。

「我々がまことに永遠の生命を得たいのであれば、天主の知恵についての知識を得よう。
我々がまことに地上にて全き聖化に至るを望むなれば、永遠の知恵を知ろう。
我々が心中に不死の根を持ちたいならば、永遠の知恵の知識を精神のうちに持とう。
永遠の知恵なる、イエズス・キリストを知る事は、充分に知る事である。
よろずの事を知っていても、彼を知らざるならば、何も知らぬのではないか?」

聖人はまたその実りと影響を定義しました。

・「知恵」は真理を知らせるための光を人に与えるが、他者に真理を知らせるための優れた力である。
・「知恵」は天主の事物に対し、人に味わいを与える。
・「知恵」はもっともかたい試練の只中においてさえ、平安と甘美さ、言い表し難き喜びとを心中に注ぐ。
・「知恵」は人々が燃ゆるように整え、彼らの天主の御栄と救霊のための大いなる事を為させる。

それから聖人はまた、天主の知恵に至るための方法を教えます。

・掟の遵守によって育まれる熱望
・辛抱強き祈り
・当たり前の屈辱を受くる事
・全てのものの中でいとも優れた手段、天主の知恵を保ち得る方法は、祝せられた童貞へのまことにして優しき信心です。

聖人は言いました。
「マリアは聖なる磁石である。」

「いずこに在し給うとも、彼が抗う事能わざるほどに、彼女は力強く天主の永遠の知恵を引き付け給うのである。
かつて我々はマリアをもち、彼女の御とりなしによりて天主の知恵を少しの時の間容易に所有した。
イエズス・キリストをもつ手段のうち、マリアはいとも確実、容易、いと聖なる御者への最短の道である。」

「マリアに完全に属する最高の方法は、云わば彼女のしもべ、奴隷として全面的に我々自身を彼女に捧げ奉る事によって、我々の住まいにマリアを運び奉る事である。
我らの全ての持ち物を彼女の御手に引渡し、しかしてこの善なる女主人、寛大さにおいて他の者に勝られるを決して許されざる御者は、彼女御自らを我々に与え給いて、理解を超えしうちに、しかし現実の仕方で、永遠の知恵は彼の栄光に満てし王の間の如くに、彼女において引き下ろされるのである。」

 

「聖母マリア、知恵の御座よ、我らのために祈り給え。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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