聖体訪問・信心

「天主は祭壇の御聖体のうちに、我らの中心に住まい給うのである。」(聖マキシミリアノ・マリア・コルベ)

 

<聖体訪問の方法>

御聖体におられ給うキリストに光栄を帰し奉る方法として聖体訪問、聖堂を訪れ御聖体の御側近くに進むことがあげられます。
御聖体は聖域のランプと共に祭壇上、もしくは付属する礼拝堂に保たれるべきであります。

 

<聖体訪問とは>

「信仰は、聖体の中に、パンの形色のもとにイエズス・キリストが真におられる事を教えるが、同時に主は恵みを分かち、愛を示す為に聖櫃を愛とあわれみの王座として、日夜私達のうちに隠れて住んで下さっておられる事をも忘れてはならない。
全ての聖人は聖体訪問という甘美な信心に心を惹かれている。
この世に聖体のイエズス以上の喜び、宝は見出せない。
教会のそばを通る度に少しの間でも人間の会話から離れ、聖体の前で過ごしなさい。

"主のいつくしみ深い事を味わい、見つめよ。(詩篇349)"自分で経験すればその偉大な利益がわかるだろう。
この貴い秘密の前で敬虔に過ごす時間は生涯の実り豊かな時であり、臨終の時、永遠においても、あなたの慰めとなるであろう。
神はどこにおいても、主に願う人の祈りを聞き届けられる。

"求めよ、そうすれば与えられる。そしてあなた達の喜びは満たされる。(ヨハネ1624)"」(聖アルフォンソ・リゴリオ)

 

<聖体を訪問して>

「聖三位の栄光のうちに永遠に生きておられる主キリスト。
私は信じます。
あなたを信じる人々が集う所、そこにあなたが現実におられる事を。
祭典の中で、神の言葉が読まれる所、そこにあなたが現存される事を。
もろもろの秘蹟が執り行われる所、そこにあなたが臨在しておられる事を。

そして今ここに、この聖櫃に収められたパンと葡萄酒の形色のもとに、確かにあなたが存在しておられる事を、私は信じます。

御子キリストよ、あなたは私達の救いのために、十字架上で御自身をいけにえとして御父に捧げられました。
その限りないいけにえが、今もいつも世々に至るまで、パンと葡萄酒の形色のもとで父の御前に捧げられている事を私は信じます。

愛に満ち溢れるキリストよ、あなたは"取って食べなさい、受けて飲みなさい"と、私達を主の食卓に招き寄せ、御自分を私達の霊の食物としてお与えになりました。
あなたは主の食卓に連なる私達、神の民を、あなたの中で一つの心、一つの体に結んで下さいます。
愛の絆で結ばれて、あなたを頭とする神秘的な体を形造る私達を、永遠の供え物としてあなたと共に父なる神に捧げて下さい。

パンと葡萄酒の形色のもとに人々の間に現存されるエンマヌエル!
あなたは私達の一致のしるし、神秘に満ちた愛の絆です。私達を固く一つに結んで下さい。
あなたを未だ知らぬ人々が、類ない愛の証しによって聖なる宴に招かれますように。

あなたのいけにえに合わせて私を父である神に捧げます。
そしてあなたと共に祈ります。いつの日にか全ての人々があなたの招きに応えて、復活の宴に連なり、あなたを食して恩恵に満たされ、永遠の栄光の証しを見出しますように。

また私は切に祈ります。
今神から離れて陣痛の苦しみにあえいでいる全宇宙が充溢(プレロマ)のキリスト、あなたの満ちみてる体において、終極の完成の日を迎える事が出来ますように。

パンと葡萄酒の形色のもとに天地の万有を包み込んで、永遠の体であるキリスト!私は深い感謝と感動を込めて、神の御言葉、あなたを礼拝致します。」

Raccolta 49 頻繁なる聖体拝領>

グレゴリオ13世教皇聖下の1580410日に日付られしAd excitandumにおける御制定によりて与えられた。

T.信心深き者が各祭日において告解し、聖体拝領をして教皇聖下のために祈るならば5年の免償。

U.彼らが聖体拝領をするにおいて少なくとも一ヶ月一度、我らの主の祭儀において、祝せられた童貞の、全ての聖なる使徒の、洗礼者聖ヨハネの祭日にて聖体拝領をする善なる習慣を持つ者は10年の免償。

V.彼らの住まう国、もしくは市における主要なる祭儀において、告解に赴きその日に聖体拝領をし、上記の如くに祈る条件で、年に一度全免償。

Raccolta 173 聖祭における償いの捧げ>

聖祭のいけにえの捧げが唱えられるにおいて、人類によりて御聖体の至聖なる秘跡に与えられし侮辱の償いの捧げを為す信心深き者に
通常の条件下で全免償。

19071115日教皇聖ピオ10世御自らの御手で書かれた)

Raccolta174  償いの敬虔なる修練>

御聖体に対し人類によりて与えられし侮辱の償いを為すため、任意の九日間に黙想、或いは信心深き祈りのうちに幾らかの時間を過ごす
信心深き者に、
7日間の免償。
更に、聖祭を支える間、この信心深き修練を為す者は、その各機において10年の免償。

またこの九日祈祷に終日に、通常の条件下で全免償。

19071115日教皇聖ピオ10世御自らの御手で書かれた)

Raccolta175  御聖体月間>

信心深き者が一年のうちの一ヶ月の間、御聖体に光栄を帰し奉るうちに祈祷と敬いの念信心深く捧げる者に、一ヶ月間の各日に7年の免償。
この信心深き修練を一ヶ月間毎日為した者に、通常の条件下で全免償。

192873日 聖座認可)

 

<御聖体の御前での祈り>

この祈りは各自の意向を持って御聖体の前で祈ります。
これは私的信心としてのみ用いられます。
この祈りの作成者はこの祈りが大変力強き事を見出しました。
この祈りを為す時は、「生命の糧」なる御聖体の前にひざまずき、澄んだ心をもって一度静止し、天主に対し願う聖寵に心の焦点を
合わせます。

「わが主にして天主、この御身の御肉身と御血、そして御神性の「生命の糧」よ、このいと困難なる時に我望み奉らん。
こいねがい奉る我の内的、心理的、霊的、そして情緒的なる願いのため、御聖体のいやしの聖寵を注ぎ、我に通ぜしむるを聴き容れ給わんことを。
この御肉身におけし実質のいと小さき小片を、このいと暗き淵のいと暗き空所に入れ給いて、わが心の静けさと、いやしのためのわが精神の神秘に入り給え。
加えて我はまた、我に御身の善徳探し求めさせし全ての者と、今この日我の接せし者のために祈り奉らん。アーメン。」

 

<聖時間の信心>

(つづく)

 

 

 

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