聖徳のチャプレット

聖母はこのピンク色と金色のチャプレットをとてもゆっくり、うやうやしく、多くの愛をもって祈られました。このチャプレットを祈る者に対し、聖母は聖徳の成長のための祈りのたゆまぬ努力において育つであろう聖寵の神聖の種子が植えられるであろうとの御約束をなさられました。このチャプレットの祈りに、我らの霊魂がもつ全ての徳を見つけ出すのが聖母の御望みです。このチャプレットの祈りに保たれた聖寵は、我々の霊魂を導き、天国からの七つの賜物によって我々の霊魂を天主なる御父の御手に飛翔させます。

このチャプレットは十字架と二つの小珠、環状部分は一連が1つの大珠と3つの小珠からなる七連によって構成されています。もし専用のチャプレットをお持ちでなければ、一般のロザリオを数を調節されながら用いられて構わないと思います。

 

まず始めに(十字架の部分にて)「十字架のしるし」を一度行い、「使徒信経」を唱えます。

続く小珠にて次の祈願によって聖母に自己を奉献します。

「わが元后、わが御母よ、我自身をことごとく御身に与え奉り、わが信心を御身に示し奉り、今日我御身にわが目、耳、口、心、わが全存在を無条件に捧げ奉る。それ故良き御母よ、我を御身のものとして御身の所有、占有として我を守り保護し給え。」

次の小珠にて「お告げの祈り」を唱えます。

「主の御使いの告げありければ、▲マリアは聖霊によりて懐胎し給えり。めでたし聖寵充ち満てるマリア、主御身と共にまします。御身は女のうちにて祝せられ、御胎内の御子イエズスも祝せられ給う。▲天主の御母聖マリア、罪人なる我らのために、今も臨終の時も祈り給え。アーメン。」

「我は主のつかい女なり。▲仰せの如く我になれかし。めでたし聖寵充ち満てるマリア、主御身と共にまします。御身は女のうちにて祝せられ、御胎内の御子イエズスも祝せられ給う。▲天主の御母聖マリア、罪人なる我らのために、今も臨終の時も祈り給え。アーメン。」

「しかして、御言葉は人となり給い、▲我らのうちに住み給えり。めでたし聖寵充ち満てるマリア、主御身と共にまします。御身は女のうちにて祝せられ、御胎内の御子イエズスも祝せられ給う。▲天主の御母聖マリア、罪人なる我らのために、今も臨終の時も祈り給え。アーメン。天主の聖母我らのために祈り給え。 ▲キリストの御約束に我らを適わしめ給え。」

祈願 「主よ、我ら天使の告げを以て、御子キリストの御託身を知りたれば、願わくはその御苦難と十字架とによりて、ついに御復活の栄えに達するを得んため、我らの心に聖寵を注ぎ給え。我らの主キリストによりて願い奉る。▲アーメン。」

第一連:大珠において「信徳がため」と唱えます。

第一の小珠にて「主祷文」

第二の小珠において「栄唱」

第三の小珠にて「聖霊に対する讃歌(ヴェニ・クレアトゥル)」を唱えます。

「来たり給え創造主にてまします聖霊よ、我らの霊魂を訪れ給い、御身の造り給える胸を、天の恵みもて満たし給え。御身、慰め主、いと高き天主の賜物、生ける泉、聖なる炎、愛に満てる霊的注油よ。御身こそ賜物として七つの形を持ち給う、御父の御腕の働き、聖父の御約束の如く、人を雄弁ならしめ給う。御光もて五官を照らし愛を心に注ぎ給え。弱き我を、御力もて常に強め給え。敵を遠く防ぎ、我らに平安を与え、我らを導きてすべての悪より逃れしめ給え。御身によりて御父を知り、御子を知るを得しめ給え、御父と御子より出ずる聖霊を、常に信じるを得しめ給え。御父に御栄えあれ、死者のうちより甦り給いし御子と、慰め主にまします聖霊に、世々に栄えあらんことを。アーメン。

主よ、聖霊を遣わし給え、しかしてよろずのものは造られん。 地の面は新たにならん。

聖霊の光を以って信者の心を照らし給いし天主、同じく聖霊を以って我らに正しき事を悟らしめ、その御慰めによりて常に喜ぶを得しめ給え。我らの主キリストによりて願い奉る。アーメン。」

 

第二連:大珠において「望徳がため」と唱えます。

第一の小珠にて「主祷文」

第二の小珠において「栄唱」

第三の小珠にて「聖霊に対する讃歌(ヴェニ・クレアトゥル)」を唱えます。

 

第三連:大珠において「愛徳がため」と唱えます。

第一の小珠にて「主祷文」

第二の小珠において「栄唱」

第三の小珠にて「聖霊に対する讃歌(ヴェニ・クレアトゥル)」を唱えます。

 

第四連:大珠において「謙遜の徳がため」と唱えます。

第一の小珠にて「主祷文」

第二の小珠において「栄唱」

第三の小珠にて「聖霊に対する讃歌(ヴェニ・クレアトゥル)」を唱えます。

 

第五連:大珠において「忍耐の徳がため」と唱えます。

第一の小珠にて「主祷文」

第二の小珠において「栄唱」

第三の小珠にて「聖霊に対する讃歌(ヴェニ・クレアトゥル)」を唱えます。

 

第六連:大珠において「不撓(ふとう)の徳がため」と唱えます。

第一の小珠にて「主祷文」

第二の小珠において「栄唱」

第三の小珠にて「聖霊に対する讃歌(ヴェニ・クレアトゥル)」を唱えます。

 

第七連:大珠において「服従の徳がため」と唱えます。

第一の小珠にて「主祷文」

第二の小珠において「栄唱」

第三の小珠にて「聖霊に対する讃歌(ヴェニ・クレアトゥル)」を唱えます。

 

しめくくりに次の二つの祈願を唱えます。

「ああマリアよ、わが心を御身の御心へと変じ給いて、それに潔白の輪を囲み置きて徳もて飾り給わんことを。親愛なる御母よ、わが心を受け取り給い、御身のものとして聖化し給え。我より御身への捧げの如くに、これを天主なる御父に贈り給え。ああマリアよ、我を助け給え。日々において御身の御心を更に知り奉らんことを。」

「キリストの御霊よ、我を奮起し、キリストの御霊よ、我を動かし給え。キリストの御霊よ、我を満たし、キリストの御霊よ、我を覆い給え。ああ天の御父よ、御身の御心及び御旨が我を聖化し給わんことを。徳の泉をわがうちに創りなし給え。御身のものとしてわが霊魂を覆い給い、わがうちにおける御身の御影が全てを見奉らんがための光となり給わんことを。 アーメン。」

 

 

 

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