聖マチルダへの聖寵に対する感謝の祈り

 

ある日我らの主が、数多の聖人方を連れられて聖マチルダの元に来られ、その中の一人の聖人は、聖マチルダに次のように言いました。

「ああ、地上に今も住まわれながら、大いなる功徳を得られしあなたは、何と祝せられた御方でしょうか!」

 

我らの主は啓示されました。
「私のために、私の愛するマチルダを愛する者に対し、私自身を慈悲深く向け、彼らを私に引き寄せる。
私に、彼女がいと高みにあげられし事に感謝を捧げる者達を、私は彼女の功徳にあずからせ、臨終の時に天主の慰めを与える。」

 

祈願

「我御身の善徳に謝し奉る。ああわが天主よ。
我御身のつつましく、愛され、祝せられ、いと大いなる聖寵にマチルダを選ばれ、限りなき賜物と徳とによりて飾られしを謝し奉る。

我御身と共に喜び奉らん。
ああ慈悲深きイエズス、我はまた、彼女において御身の為し給いしよろずの善なる御業と、世々に至るまでの彼女におけし御業とに謝し奉る。

我御身に、富まされし喜びと、彼女に満たされし穏やかなる平安に謝し奉る。

我御身に、聖寵の魅了の到来と、彼女に向けての御心の傾けと、彼女においての御身の霊の聖なる御業とに謝し奉る。

そして最後に我はまた、彼女のうちに御身の為し給いし、完全にして乱されざる喜びに謝し奉る。

我を彼女の御功徳にあずかる者として、かつ彼女のよろずの徳の光輝にて我を飾り給わんことを、忠実に御身にこいねがい奉る。アーメン。」

 

<聖マチルダへの信心>

ある死者の為の聖祭で、聖大ゲルトルードが見たのは、聖マチルダに特別な信心を捧げた者達に、イエズスの聖心より細い黄金の管が伸び、その中に聖マチルダがおられ、彼らの願う事はいかなる事であれ、天主の御心より、彼らの為に得させているという事でした。

それぞれの管が、彼らの願うものが得られる、次の語によって黄金の鍵となっていました。

「ああ善きイエズス、聖マチルダと他の聖人方の御功徳と祈りによりて、彼らと他の選ばれし霊魂に注がれし御身の置かれし御憐れみ、御身の恩寵と御恵みにとによりて、わが祈りを聴き容れ給わんことを、切に願い奉る。

かくして我ら、これらの御言葉を請け負い奉れば、我らの望みに応え給う天主の御憐れみを、いや増しに、増し給わんことを。」

 

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