守護の天使への祈り

ローマの聖フランチェスカは目に見える形でもって、日々自身の守護の天使とお会いしました。

 

<アルスの主任司祭 聖ヴィアンネの言葉>

「我らの守護の天使は昼も夜も絶えず我々と共に在し給い、我々の最も誠実なる友人である。
我々はしばしば彼らに呼びかけるべきである。」

「もしあなたが祈る事がかなわないと判るのであれば、あなたの善なる天使の後ろに隠れ、彼に代祷を課しなさい。」

「悪魔は我々の罪を、守護の天使は我々の全徳を書き留めるのである。
守護の天使の書が一杯となるよう努むれば、悪魔のそれは空となるのである。」

「皆を喜ばせようとしてはならない。天主を、天使を、聖人を喜ばせようとしなさい。彼らはあなたの仲間である。」

「聖祭に霊魂と同行する守護の天使はいかに幸福であるか!」

「天主の御旨に従う中で我々の事業を支援し給う時、天使達は大きな楽しみを得るのである。」

 

「我が守護の天使、御身は天主の御摂理によりて、我が生の友となり給えり。御身の尊き御保護と、
絶えざる御導きとを感謝し奉る。

願わくは、御身の強き御翼もて弱きわが霊魂を覆い危険を免れしめ給え。
苦しみにあうとも落胆することなく、幸運においても思い上がることなく、
世俗とその精神に流さるることなく、貧しき人をないがしろにすることなく、主の御慈しみにより、
御身にゆだねられたる我が一生が、すべて御身の喜びとなるよう、我を導き、我を励まし、
我を強め、我を離れず、我が足のつまずかざらんよう、清き御手もて我を支え、我を守り給え。
アーメン。」

 

「ああ、私の守護のために神によって任ぜられた神の至聖なる天使よ、私は身体と霊魂における
かつて授けられたすべての恩寵のためあなたに感謝します。
あなたはへりくだり、忍耐強く忠実に私を支え、私の全ての敵から私を守って下さいます。
私はあなたを賛美し、称賛致します。
私の守護と防護、保護を当てられた時間は祝されますように。
あなたの全ての愛ある私への奉仕のために感謝し報いる中で、私はあなたにイエズスの限りなく
貴重で崇高な聖心を御捧げ致します。
そうしてこれからは堅固な意思をもってあなたに従い、最も忠実に私の神に仕えられますように。 アーメン。」
(聖大ゲルトルード)

 

<射祷>

「守護の天使、私を守り導いて下さい。」

 

<守護の天使への毎日の祈り>

「神の天使よ、彼の愛がここに我を委ね給う我が親愛なる守護者よ。
今日も常に我がかたわらに留まりて照らし、守り、導き給え。 アーメン。」

Angele dei qui custos es mei,Me tibi commissum pietate superna;(Hodie, Hac nocte) illumina, custodi, rege, et guberna.Amen.

(毎日起床時に、守護の天使に7回の栄唱を祈って下さい。)

 

<守護の天使への祈り>

「天より来り給うたいと輝かしき守護の天使よ、我を正しく導かんがために、わが傍らより我を見守り、
御身の翼を折り重ね給いて我を囲み、愛もて我を保護し、
我に天上の歌をやさしく歌い給わんことを。 アーメン。」

 

「彼らは我々の旅路の不変の道連れであり、我々の日々の生活の無言の目撃者である。」
(聖ピオ神父)

 

「イエズスが我らのうちに肉身として在し給う時、天使らは愛の守り手として我らを囲み給うのである。」
(聖ベルナルド)

 

「天主の天使らは、彼の御現存により我らに伴い給うのであり、彼は慈悲をもちて我らにほまれを
与え給い、我らを愛し給いて、我らを助け守り給うのである。
我々は決して彼の御現存を忘れるべきではないのであり、この天の王子が決して我々のために
赤面されるということの無いように!
我らの御父、御母、その他の方々の御面前において敢えて行わない事を決して試みてはならない。
いずこにおいても、いかなる時も、我らの守護の天使はおられ給うのである。
彼の御現存は全き優しさと愛である。」
(聖ベルナルド)

 

<守護の天使の連祷T>

(私的信心としてのみ用いられます)

 

主憐れみ給え▲キリスト憐れみ給え。

主憐れみ給え▲キリスト憐れみ給え。

キリスト我らの祈りを聴き給え▲キリスト我らの祈りを聴きいれ給え。

天主なる御父▲我らを憐れみ給え。

天主にして世のあがない主たる御子▲我らを憐れみ給え。

天主なる聖霊▲我らを憐れみ給え。

唯一の天主なる聖三位▲我らを憐れみ給え。

天の元后聖マリア▲我らのために祈り給え。

わが守護者なる天の天使▲我らのために祈り給え。

わが上長の如くに崇め奉る御者なる天の天使▲我らのために祈り給え。

我に慈悲深きすすめを賜う御者なる天の天使▲我らのために祈り給え。

我に賢明なる指導を賜う御者なる天の天使▲我らのために祈り給え。

我の家庭教師に代わる御者なる天の天使▲我らのために祈り給え。

我を優しく愛し給う御者なる天の天使▲我らのために祈り給え。

わが慰め手なる御者なる天の天使▲我らのために祈り給え。

わが善き兄弟として配属せられし御者なる天の天使▲我らのために祈り給え。

我に使命及び救いの真実をば教え給う御者なる天の天使▲我らのために祈り給え。

我への慈悲深き指導者なる御者なる天の天使▲我らのために祈り給え。

わが全ての行いの証人なる御者なる天の天使▲我らのために祈り給え。

わが全ての事業における助け手なる御者なる天の天使▲我らのために祈り給え。

我に向かいて絶えず見守り給う御者なる天の天使▲我らのために祈り給え。

わがためにとりなし給う御者なる天の天使▲我らのために祈り給え。

御手のうちに我を運び給う御者なる天の天使▲我らのために祈り給え。

全ての行いにおいて我に道をば教え給う御者なる天の天使▲我らのために祈り給え。

熱真もて我をば守護し給える御者なる天の天使▲我らのために祈り給え。

全ての危難より我を守り給える御者なる天の天使▲我らのために祈り給え。

闇を照らし精神をば啓蒙し給える御者なる天の天使▲我らのために祈り給え。

 

世の罪を除き給う天主の子羊▲主我らをゆるし給え。

世の罪を除き給う天主の子羊▲主我らの祈りを聴きいれ給え。

世の罪を除き給う天主の子羊▲我らをあわれみ給え。

ああ守護の天使、我らのために祈り給え。▲キリストの御約束に我らをかなわしめ給え。

祈願

「全能永遠の天主、霊魂及び肉身の守護とせんがため、御身のはかりしれぬ寛大さの御約束によりて忠実なる天使の各々をば
与え給いたるによりて、我が御身の御憐れみのうちにて与えられたる多大なる敬意及び愛をばかれがために持ち得んことを
聴き容れ給え。

御身の聖寵及びかれの助けの賜物によりて保護されたるが故に、我が天の御身のもとに進み奉りて、
かれと他の御身の栄光の輝きのうちに浴したる幸いなる霊と共に御身を仰ぎ見奉るに値するものとならしめ給え。 アーメン。」

 

<熱望の祈り>

めでたし栄えある天使▲天主に任ぜられしわが守護者よ!

めでたし聖なる天使▲全ての危難におけしわが保護者よ!

めでたし聖なる天使▲全ての苦悩におけしわが防御者よ!

めでたし聖なる天使▲わがいとも忠実なる友よ!

めでたし聖なる天使▲わが導き手よ!

めでたし聖なる天使▲わが訓戒者よ!

めでたし聖なる天使▲全てのわが行いの証言者よ!

めでたし聖なる天使▲諸難におけしわが助け手よ!

めでたし聖なる天使▲疑惑におけしわが慰め手よ!

めでたし聖なる天使▲臨終の時のわが盾よ!

 

<教皇聖大グレゴリオと守護の天使>

教皇聖大グレゴリオは殊に御自分の守護の天使に対し信心を持っていました。
彼の守護の天使は、教皇の威厳を彼に蒙らせました。

彼がローマで修道院長であった間、しばしば貧しき物乞いの姿で
守護の天使が出現し、施しを願いました。

彼は後に教皇となってから、日々十二人のひもじい者を見つけて施しを行いました。

ある日、それらの者達の中に一人、大変恭しく物乞いする者を見つけ、彼の心に深く印象付けられました。
その者は施しを受けると、このように言いました。

「私はあなたに、更に12$のお金と、御母君の銀のお皿を与えられた貧しき物乞いであります。
この慈悲の行いは私に、あなたに対し至高なる司祭の威厳を備えさせました。

私はあなたの天使である。恐れるな、グレゴリオよ。
天主は、あなたが求めるいかなる事をも、わが仕えによって得られるであろう事を伝えるために、私をあなたに遣わしたのである。

私が聖ペトロの使徒座にあなたを上げし如く、私はあなたを守り、あなたの身罷るまでこの位を保たせるのである。」

 

<守護の天使が我らに為し給うこと>

T 彼らは我らの気づかぬ所での霊肉の諸難より守り給う。

U 彼らは悪霊の誘いより、我らを守り給う。

V 彼らは聖なる思いに我らを励まし、、天主の御仕えにおける徳の行いを促し給う。

W 彼らは霊的難を警告し、罪に陥りし時には諭し給う。

X 彼らは我らの祈りを、我らの祈りに一致して天主に捧げ給う。

Y 彼らは臨終において、我らの霊的敵共の最終の攻撃より我らを守り給う。

Z 彼らは煉獄にありし惨めなる霊魂らを慰め、過ちが全て償われた折には、天つ御国へと導き給う。

 

<キリスト者と守護の天使>

聖ベネディクトに対する熱心さで知られた聖メイヘルドは、山脈における隠遁生活に引き入れられ、そこで己を捧げ、黙想の生活を送りました。
聖人はしばしば、聖人の徳をくつがえそうした悪霊に囲まれて攻撃されましたが、襲撃の際にいつも聖人は守護の天使に寄り頼み、
聖なる守護の天使があたかも彼の傍らにおられ、優しく聖人を励まし、闘いにおいて助けを与えられているように思われました。

 

福者ペトロ・ファベルは、有名なイエズス会の宣教師であり、聖イグナチオに伴った人でもありましたが、ドイツにおける啓蒙の働きによって、
数多の霊魂を天主に運んだ人でした。

福者の御生まれになった大教区を旅されていた間、幾つかの教区を守る守護の天使より、数限りなき慰めを受けました。
度重なる出来事に、守護の天使らの御保護の、最も明白で納得のいく証明を受けました。

時折天使らは、福者を異教徒の憤激より守りました。
他の時には、彼より救霊の御教えを受けさせるために、霊魂らをより穏やかに、扱いやすくもさせました。

 

<煉獄の霊魂の慰めの御役割>

聖マルガリタ・マリア・アラコック童貞はある日、霊を煉獄に送られました。
聖女がそこで目にしたのは、巨大な場を満たす炎と増大する炭、そしてその中に、手を天に差し伸べて御憐れみを嘆願している、
大変な数のみじめな霊魂があった事でした。

しかしそれらの煉獄の霊魂の傍らに守護の天使がおり、最も優しき方法で、彼らを力づけ、慰めていました。

守護の天使は、生涯の間、守護の天使に信心を篤く捧げた霊魂に対しては、煉獄にあっても特別なる熱誠をもってその霊魂を支えます。

 

感動的な事件は、イエズス会年代記と関連する、煉獄の霊魂の苦しみの集合における、聖なる天使らの熱誠に関わるものです。

煉獄の聖なる霊魂の為に毎日ロザリオを唱える事を習慣としていたイエズス会のある聖なる司祭がおりましたが、ある日、手抜かりから、
これを唱える事なく自室に下がってしまいました。

しかし、殆ど眠り込んでしまうところで、司祭は守護の天使に起こされました。

「わが子よ、煉獄の聖なる霊魂達は、あなたのいつもの慈悲の行いを待っているのだ。」

この聖なる司祭の著述の中で、この慈悲の優れた伝達者が、より遠き所にさえ行かれる事があらわされたとあります。

彼らは地上の祭壇に降り、日々祝われる聖祭の幾千の金のカリスの間に、イエズス・キリストの「いと尊き御血」を引き入れ、
煉獄に涼味をもたらすが如くに降らせていました。

 

Raccolta453 敬虔なる修練>

一年の中の任意の時に、九日間続けて行う意向を持って、守護の天使に光栄を帰し奉るうちに、
幾らかの祈りを信心深く唱える敬虔なる者に、一日につき
5年の免償。
このノベナの終日に、通常の条件下で全免償。
184913日 教皇ピオ9世の謁見において)

Raccolta454 呼祷>

「ああ我らの主イエズス・キリストに強められし聖なる天使、来たり給いて我らを強め給え。
来たり給い、遅れ給わざれ。」
300の免償。1907710日 教皇ピオ10世の御署名において認可)

 

<守護の天使のメモラーレ>

「思い出て給え、永遠のまことなるイエズスの"数多の義人の堅忍よりもなお、一人の罪人の回心を一層喜ばん"と
我らに保証し給いし御身、ああ聖なる天使よ。
従いて勇み、被造物の末なる我は、御身の子として我を受け容れ給わん事を御身にへりくだりて願い奉らん。
我をして御身のまことの喜びならしめ給え。
ああ祝せられし霊よ、わが請願を拒み給わず、慈しみ深く聴き、これを聴き容れ給え。アーメン。」

 

 

<守護の天使のチャプレット>

このチャプレットは 守護の天使のメダイと、三つの小珠、
環状部分は十二個の小珠によって構成されています。
もし専用のチャプレットを御持ちでなければ、一般のロザリオを数を調節されながら用いられて構わないと思います。

はじめに(守護の天使のメダイで)祈ります。

「神の天使よ、彼の愛がここに我を委ね給う我が親愛なる守護者よ。
今日(又は今夜)も常に我がかたわらに留まりて 照らし、守り、導き給え。 アーメン。」


続く三つの各小珠でそれぞれ、
「主祷文」「天使祝詞」「栄唱」を唱えます。

環状部分の十二個の各小珠で、次の祈りを唱えます。

「ああ 天主より任ぜられし わが守護の天使よ、内と外の悪より 我を守り、
ついには天つ御国に到る為、生涯を通じて我を導き給え。」


このチャプレットのしめくくりに、次の祈りを唱えます。

「ああ 天主によりて任ぜられ わが守護者となり給いし 天主のいと聖なる天使よ。
我 御身が わが霊肉に賜いし一切の善利ゆえに感謝し奉る。
御身が堅忍と忠実を挙げて我を支え、わが敵の一切の襲撃より 我を防ぎ給いしに へりくだりて御身を称え、誉を捧げ奉らん。
わが守護者、わが防御者、わが保護者として御身の選ばれし時は 祝せられんことを。
わが為の御身の一切の愛ある聖職に対す認識と報いによりて、我は御身に尽きざる尊貴なるイエズスの御心を御身に捧げ、
これより御身に従い、わが天主の仕えにいと忠実ならんと 堅く決心し奉る。アーメン。」

inserted by FC2 system