聖ヴィトス

シチリアの富豪の息子に生まれ、キリスト教の信仰を持った。異教徒の父より棄教を迫られ、キリスト者であった乳母夫妻と共に南部に逃れるが
捕らえられ、303年頃、皇帝ディオクレティアヌスの前に引き出された時、皇帝の子息の病を癒すなどの奇蹟のわざを行うも、
煮えたぎった油の中に入れられて処刑され、殉教した。
そのため、聖人の御肖像にはしばしば大釜が描かれる。
祝日6月15日。
舞踏、癲癇の守護者。

<聖ヴィトスへの信心(ひざまずいて祈る)>

(先) 「主によりて喜び、天使の喜びのうちに殉教を遂げ給いし聖ヴィトスに光栄を帰し奉り、
    天主の御子の御精神と共に称え奉らん。
    主のうちに、御身喜び給え。
    これまさに賛美をのべ伝えんとすものなり。
    願わくは、聖父と聖子と聖霊とに栄えあらんことを。」

(全) 「はじめにありし如く、今もいつも世々に至るまで。アーメン。」


(先) 「御身は火によりて己を試み給いき。」

(全) 「おのが内に見い出す罪業なし。」

(先) 「試みに耐え給いし彼は祝せられんことを。」

(全) 「彼は生命の冠を受け給いたれば。」

(先) 「義人はやがて椰子となる花なり、」

(全) 「しかして彼、レバノン杉の如くに成長し給う。」

(先) 「謹厳にして、見張りとなり給え。」

(全) 「悪魔は咆哮する獅子の如く、己の献身者を探し求めたればなり。」

祈願

「ああ主よ、傲慢と自己愛より、聖ヴィトスの御とりなしによりて我らを守り、
静謐と柔和の精神に我らをおさめさせ給いて、しかして我ら、善業と義業における増進と、
最終に至るまでのキリスト信者としての警戒の堅忍とを得られんことを。
我らの主、イエズス・キリストによりて。アーメン。」

 

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