聖ロック

1295年、フランスに生まれる。ローマへの巡礼の際、ペストが流行しており治療法も発見されていない状況であった。
聖人が患者に十字架の印を行なうと、多くの患者が奇跡的に癒された。

聖人が犬と共に描かれる事が多いのは、聖人が後にペストにかかり死を覚悟して森の中にいた際に
一匹の犬が来て彼の世話をしたためである。
聖人は後に全快した。彼が帰郷した際は戦争があったためにスパイという誤解を受け投獄された。
1327年帰天。コンスタンス会議(1414−1418)の際に伝染病が流行したが、
出席者達が聖人に祈りを捧げた後ただちに病が癒された。伝染病の流行における際の保護者。

 

<祈り>

「ああ偉大な聖ロックよ、神の罰から私達をお救い下さいますよう懇願致します。

あなたの御とりなしによって、伝染病の病から私達の身体を、罪の伝染からの魂の御保護をお願い致します。
私達の為に健康に良い空気を、しかし、とりわけ心の清さを得させて下さい。
私達が忍耐をもって苦しみを耐えることができますよう、健康を良く用いることができますようにお助け下さい。

そうしてあなたの模範ののち、人生の中で償いと慈善を行ない、私達がいつかあなたの徳によって幸いを喜ぶに値した者となりますように。

聖ロック、私達のためにお祈り下さい。(3回)」

<聖ロックに治癒を願う祈り>

「親愛なる托鉢(たくはつ)巡礼者よ、
あなたはかつて疫病に苦しむ者達の世話をなさり、常に心優しき奉仕及び熱心な祈りによって、
他の者達を助ける用意がありました。
あなたは御自身は家がなく、牢獄で亡くなられました。
数え切れぬほどの病の者達は、確信をもってあなたの御助けを求めました。
この病人(名前を入れる)に治癒をお与え下さり、私達皆が精神的に健やかになりますようにお助け下さい。 アーメン。」

 

<チャプレット>

このチャプレットは、聖人のメダイと十字架の御像、
一連が三つの小珠からなる三連によって構成されています。
もし専用のチャプレットを御持ちでなければ、一般のロザリオを数を代用されながら用いられて構わないと思います。

はじめに(メダイで)次の祈りを唱えます。

「ああ 祝せられし聖ロック、病者の保護者よ 苦悶の床に横たわれる者を憐れみ給え。
御身の現世に在し給いし時、十字架のしるしによりて数多の病者を癒し給いし 御身の御力はいと大なり、
今 御身は天つ御国に在しませど、御力は失わざれき。
我らの嘆息と 涙のしずくとを天主に捧げ、我らの願いし癒しを 我らに得させ給え。
我らの主キリストによりて。アーメン。」


次の祈りを3回唱えます。

「聖ロック 我らの為に祈り給え。一切の霊肉の病より 我らを防ぎ給え。」


第一連の三つの小珠で
「主祷文」を唱え、
第二連の三つの小珠で
「天使祝詞」を唱え、
第三連の三つの小珠で
「栄唱」を唱えます。

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