聖へレナ皇太后

250年に生まれ、ローマの将軍クロルスの妃となりコンスタンティヌスを出産した。
クロルスは後に政治的により有利な関係を結ぶために聖人と離婚し、マクシミアヌス帝の娘と再婚した。
クロルスの没後コンスタンティヌスが後継者となり、聖人に称号を与えた。

聖人は63歳に授洗し、貧しい者達を助けた。
80歳の時に聖十字架探索のために巡礼団を連れ立ち、聖地に赴いた。
聖人は3つの十字架を発見し、難病にかかった一人の女性にそれぞれの十字架を触れさせた。
そのうちの一つの十字架が婦人を即治させ、それが聖十字架とされた。

聖人はその発見地に教会を建て、その十字架の一部をローマやコンスタンチノプールに送った。
9月14日の聖なる十字架の称賛はこれを祝う祝日であり、聖人はまた十字架を抱く姿で描かれる様になった。
330年に帰天。

改宗者、考古学者、離婚した者の保護者。

 

<祈願>

「主イエズス・キリストよ、御身は我らに偉大なる宝を与えられんと望み、聖へレナに御身の十字架を啓示し給いたり。
聖女の祈願によりて、我らに永遠の生命の報いを生命を授くる木の代価にて得させ給え。」

 

<祈願U>

「聖にして祝せられし聖へレナよ、御身のキリストの十字架の探索の苦悩と信心とによりて、
我は今生の労働の忍耐におけし苦しみに、天主の聖寵を我に授け給うを御身にこいねがわん。
しかして御身の御とりなしと御保護とによりて、我に探し、天主の我に負わせし十字架を担わしめ、
今生においては主に仕え、後にとこしえに主の栄光を喜ぶを得しめ給え。アーメン。」

 

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