聖なる五つの御傷への信心

 

<我らの主が聖大ゲルトルードに与えられた信心>

教会認可

「誰でも次の祈りを続けて五回、主の聖なる五つの御傷に光栄を帰し奉るために唱え、
その間聖なる御傷に敬虔に霊的に接吻をなし、またいくつかの祈り、もしくは善行を加えそれらを
イエズスの聖心を通して捧げ奉るならば、最も骨の折れる信心業として天主が御受け取り下さる
でしょう。」

<祈り>

「世の救い主イエズスよ、我を憐れみ給え。御身に為し得ざらぬ事なし。
貧しき者らに御憐れみを与え給え。 アーメン。」

「ああキリストよ、御身の十字架によりて世を救い給いたれば、我らの祈りを聴き容れ給え。
 アーメン。」

「主はわが力にして、わが栄光なり。彼はわが救いなり。 アーメン。」

 

(次の祈りは修道女のみが行います)

「めでたしイエズス、わが愛し奉る配偶者よ、我御身の天主なる言語に絶する喜びの内に御身を迎え奉る。
我全被造物の愛もて御身を抱き奉り、かつ我御身の聖なる御傷に接吻し奉る。 アーメン。」

 

<聖なる五つの御傷のチャプレット>

このチャプレットが記録の中で最初に言及されたのは、1821年、ローマにおける聖ヨハネと聖パウロの道中での記録でした。
この聖なる五つの御傷のチャプレットは更に
1822122日に教皇ピオ7世によって認可されました。

このチャプレットはメダイと三つの小珠、環状部分は一つの大珠と五つの小珠からなる五連によって構成されています。
もし専用のチャプレットを御持ちでなければ、一般のロザリオを数を調節されながら用いられて構わないと思います。

まず三つの各小珠において、「天使祝詞」と「栄唱」を唱えます。

それから各大珠において次の祈りを唱えます。

「永遠の御父よ、我御身に我らの主イエズス・キリストの御傷を捧げ奉る…我らの魂の傷の癒しのために。」

(この祈りを行う毎に300日の免償が与えられた。)

また各小珠において次の祈りを唱えます。

「我がイエズスよ、御赦しと御憐れみを与え給え…御身の聖なる御傷の御功徳によりて。」

(この祈りを行う毎に300日の免償が与えられた。)

このチャプレットの祈りにおいて、第一連にてキリストの御左足の御傷、第二連にて御右足の御傷、第三連にて御左手の御傷、
第四連にて御右手の御傷、第五連にて御脇腹の御傷を黙想致します。

 

 

<五つの御傷のチャプレットU>

18231220日に教皇レオ12世、並びに1851811日に教皇ピオ9世が与えられし免償。

三月の金曜日に一度、このチャプレットをを同月に少なくとも十度祈る者に全免償。

十字架称賛、主の降誕、主の公現、イエズスの聖名、復活徹夜祭、主の昇天、主の変容の祝祭日、もしくはその前の八日間の間に、
このチャプレットを信心深く少なくとも十度唱える者は全免償。

受難の主日から復活徹夜祭の間に、このチャプレットを唱える者は、主の復活の聖日に全免償。

受難の主日から復活徹夜祭の間に毎日このチャプレットを信心深く唱える者に、通常の条件下で七年の免償。

一年間毎日一度、悲しみの念をもってこのチャプレットを信心深く唱える者に一年の免償。

このチャプレットが記録の中で最初に言及されたのは、1821年、ローマにおける聖ヨハネと聖パウロの道中での記録でした。
この聖なる五つの御傷のチャプレットは更に
1822122日に教皇ピオ7世によって認可されました。

このチャプレットはメダイと三つの小珠、環状部分は一つの大珠と五つの小珠からなる五連によって構成されています。
もし専用のチャプレットを御持ちでなければ、一般のロザリオを数を調節されながら用いられて構わないと思います。

 

このチャプレットではメダイで「栄唱」を唱え、続く各小珠にて、聖母の御悲しみに光栄を帰し奉る意向をもって「天使祝詞」を
唱えます。
以下各連にても、大珠で「栄唱」を唱え、各小珠で「天使祝詞」を唱えます。

第一連では主の御左足の御傷を、第二連では主の御右足の御傷を、第三連では主の御左手の御傷を、第四連では主の御右手の御傷を、
第五連では主の御脇腹の御傷と、御母と他の者達の悲しみを黙想し奉ります。

 

<イエズスの五つの御傷のチャプレットU>

チャプレットは上のものと同じものを使用します。

始めに最初の小珠で祈ります。

「主よ、わが助けに御意を傾け給え。」
「主よ、わが助けに急ぎ給え。」

次の小珠で「栄唱」を一度唱えます。

更に次の小珠で祈りを唱えます。

「聖なる御母よ、わが心を貫き、十字架にはりつけにせられしわが救い主の御傷を新たにし給え。」

第一連の大珠で次の祈りを唱えます。

「わがはりつけにせられしイエズス、我敬虔の念もて御身の御左足の苦しみに満てし御傷を崇め奉る。
ああ、かかる御足より流れ出し御血とによりて感ぜられしかかる御苦しみよ。
罪の機会より逃るる聖寵と、滅びに至る不義の道を歩まざる聖寵とを与え給え。」

各小珠で「栄唱」を唱え、一連のしめくくりに「天使祝詞」と次の祈りを一度唱えます。

「聖なる御母よ、わが心を貫き、十字架にはりつけにせられしわが救い主の御傷を新たにし給え。」

 

大珠で次の祈りを唱えます。

「わがはりつけにせられしイエズス、我敬虔の念もて御身の御右足の苦しみに満てし御傷を崇め奉る。
ああ、かかる御足より流れ出し御血とによりて感ぜられしかかる御苦しみよ。
我がキリスト教的完徳の道を絶えず歩み、楽園の入り口にさえ歩まん聖寵を与え給え。」

各小珠で「栄唱」を唱え、一連のしめくくりに「天使祝詞」と次の祈りを一度唱えます。

「聖なる御母よ、わが心を貫き、十字架にはりつけにせられしわが救い主の御傷を新たにし給え。」

 

大珠で次の祈りを唱えます。

「わがはりつけにせられしイエズス、我敬虔の念もて御身の御左手の苦しみに満てし御傷を崇め奉る。
ああ、かかる御足より流れ出し御血とによりて感ぜられしかかる御苦しみよ。
御身の御左手の見放されし者らと共に見出さるるより、我を救い給え。」

各小珠で「栄唱」を唱え、一連のしめくくりに「天使祝詞」と次の祈りを一度唱えます。

「聖なる御母よ、わが心を貫き、十字架にはりつけにせられしわが救い主の御傷を新たにし給え。」

 

大珠で次の祈りを唱えます。

「わがはりつけにせられしイエズス、我敬虔の念もて御身の御右手の苦しみに満てし御傷を崇め奉る。
ああ、かかる御手より流れ出し御血とによりて感ぜられしかかる御苦しみよ。
わが霊魂を祝し給いて、御国に導き給え。」

各小珠で「栄唱」を唱え、一連のしめくくりに「天使祝詞」と次の祈りを一度唱えます。

「聖なる御母よ、わが心を貫き、十字架にはりつけにせられしわが救い主の御傷を新たにし給え。」

 

大珠で次の祈りを唱えます。

「わがはりつけにせられしイエズス、我敬虔の念もて御身の御脇腹の苦しみに満てし御傷を崇め奉る。
ああ、かかる御脇腹より流れ出し御血よ。
わが心を御身に愛に燃えさしめ、全く永遠に御身への愛に倦まざるがための聖寵を与え給え。」

各小珠で「栄唱」を唱え、一連のしめくくりに「天使祝詞」と次の祈りを一度唱えます。

「聖なる御母よ、わが心を貫き、十字架にはりつけにせられしわが救い主の御傷を新たにし給え。」

 

Racclolta203

「主イエズス・キリストよ、五つの御身のいと尊き御傷を敬虔に崇むる我らをして、我らの生とわざとの双方において、
我らの心にそれらを深く刻み、保たしめ給え。」


「栄唱」を五回唱えます。

3年の免償。19361212日 聖座認可)

 

<聖マチルダに啓示された五つの御傷への祈り>

Imprimatur

この祈りは、ある聖金曜日に、聖マチルダが十字架の御像に接吻し奉るために進んだ時に、我らの主より啓示されたものです。

 

「ああ我らの主イエズス・キリスト、御苦しみに満てし御左足の御傷より流し給いし御血が、
我らの罪を洗い浄め給いし事に我、御身に感謝し奉る。
この内に我を沈め給いて、これまで犯せし罪のことごとくをしのばせ給わんことを。アーメン。」

 

「ああ我らの主イエズス・キリスト、御苦しみに満てし御右足の御傷より、我らに流れし平安の源に感謝し奉る。
この深みの内に我を沈め給いて、わが欲望のことごとくを埋め給い、かくしてそれが浄められ、
いかなる現世的汚れによりても潔白なるままにとどめ給え。アーメン。」

 

「ああ我らの主イエズス・キリスト、御苦しみに満てし御左手の御傷より、我らに注がれし
聖寵の源に感謝し奉る。
御身の御苦しみとの一致のうちに、我は、わが全ての霊と肉の病とを囲み、それが我に甘美なるものとなり、
堅忍によりて天主の御前にてはかぐわしき香とならしめ給え。アーメン。」

 

「ああ我らの主イエズス・キリスト、御苦しみに満てし御右手の御傷より、前に注がれし霊薬に感謝し奉る。
この内に、我が徳行のうちにおいて犯したる、わが一切の怠慢と怠業とをしのばしめ、御身の熱誠の御わざによりて
償い給わんことをアーメン。」

 

「ああ我らの主イエズス・キリスト、御身のいと甘美なる御心の癒しの御傷より、我らに流れしよろずの御徳の富と、
生ける御血と
御水に感謝し奉る。
我をこの御傷に置き給い、わが足らざる愛を、御身の天主の御愛に一致させ給いて、それを完全なるものとならしめ給え。
アーメン。」

 

Raccolta198

我らの主イエズス・キリストの五つの御傷を記念し奉る信心深き者が、各五回の「主祷文」「天使祝詞」「栄唱」を、次の節、
「聖なる御母よ、わが心中における磔にせられ給うた救い主の全ての御傷を新たにし、我を刺し貫き給わんことを。」と共に
唱えるならば、
3年の免償。
一ヶ月の間、日々これを唱えるならば、通常の条件下で全免償。
193419日 聖座認可)

 

我らの主イエズス・キリストの五つの御傷に光栄を帰し奉る祈り

Raccolta199

「ああ善きイエズス、御身の御傷のうちに我を隠し給え。
O bone Iesu, intra tua vulnera absconde me.

300日の免償。19361221日 聖座認可)

 

<我らの主の 聖大ゲルトルード童貞への御言葉>

十字架に磔にせられし我らの主は、かつて聖ゲルトルードに言われました。

「わが受難の模範に倣わざる限り、愛と敬いと、わが十字架の肖像に捧げられし一切の崇敬のあらわしは、私にとって、
全てを受け入れられるわけではないのである。」

我らの主はまた、最も主の好み給う信心が、御心に委ぬる嘆願を込めた、五つの御傷への信心である事を約束されました。

 

 

<敬虔なる修練>

更に効果的な修練は、腕を広げて、五つのそれぞれの御傷に対し、「主祷文」を唱える事である。
福者アンナ・カタリナ・エンメリックは、十字架にかけられし御子の御記念ゆえに、このような方法で捧げられる祈りを
天の御父は拒む事が出来ないと教えられた。

 

 

<五つの御傷への接吻の信心>

聖大ゲルトルード童貞は、自身の罪の赦しを願って五つのそれぞれの御傷に接吻し奉る私的な信心を行っていました。

イエズスの御左足の御傷に接吻し奉ると、思いと行いにおける一切の罪の赦免を得、
御右足の御傷に接吻し奉ると、一切の聖なる思いと言葉の足らざるの罪の赦免が得られました。

御左手の御傷に接吻し奉ると、一切の罪の行いの赦免を得、
御右手の御傷に接吻し奉ると、一切の善き行いの足らざるの罪の赦免を得ました。

御脇腹の御傷に接吻し奉ると、槍にて貫かれし時に流れ出でしいと尊き御血のしずくと御水よってあらゆる罪より浄められました。
五つの御傷より流れ出でしいと尊き御血によりて聖女はあらゆる徳で飾られました。

このように、敬虔な者が折に触れて五つの聖なる御傷に
接吻し奉る事が勧められています。

 

Raccolta203

「主イエズス・キリストよ、御身の五つのいと聖なる御傷に敬虔に拝する我らをして、人生と行いとの双方において、
我らの心にそれを深くしのぶを保たしめ給え。」

「栄唱」(五回唱える)

3年の免償 19361212日 聖座認可)

 

<五つの御傷への小祷>

「御右手の御傷を拝み奉る。
世の楽しみを軽んじ、驕傲に到らざるための勇徳をこいねがわん。
我ら主に、我らの霊肉の救いを祈り奉らん。」


「御左手の御傷を拝み奉る。
世のわざわいに打ち勝ち、絶望に到らざるための忍徳をこいねがわん。
我ら主に、友と恩人の救霊を祈り奉らん。」


「御右足の御傷を拝み奉る。
もろもろの善に急ぎ、天つ御国に昇るを得るための勤徳をこいねがわん。
我ら主に、煉獄の霊魂の救霊を祈り奉らん。」


「御左足の御傷を拝み奉る。
もろもろの悪を避け、地獄に堕つるを免るるための畏徳をこいねがわん。
我ら主に、罪を犯したる者の救霊を祈り奉らん。」


「御わき腹の御傷を拝み奉る。
上は天主を愛し、下はもろ民を愛するための愛徳をこいねがわん。
我ら主に、我に仇で報い、害をなさんとす者の救霊を祈り奉らん。」

 

 

 

 

inserted by FC2 system