聖セシリア童貞殉教者

天主に純潔を誓った聖女は 異端者であるヴァレリアヌスに嫁がされたが、
セシリアは夫に天使を伴って来たことを告げる。
しかしその天使を見るのであれば浄められなければならないという事を伝え、夫は承諾して洗礼を授かった。

夫は戻ると祈る天使に伴われた祈るセシリアを見、天使は彼らの頭上に冠を授けた。
また夫は自分の弟にも洗礼が授けられるように求めた。

二人の兄弟は迫害され殉教したキリスト信者に適切な埋葬を与え、それらの罪によって逮捕され殉教した。
セシリアは彼らの遺体を埋葬した後に逮捕され、
拷問にさらされた後に異端の神に犠牲を捧げるように命じられたがこれを拒絶し、斬首され殉教した。

「彼女の結婚では冒涜の音楽が聞かれた一方で、
セシリアは心のうちに真の配偶者なるイエズスへの愛の賛美歌を歌っていた。」と言われ、
音楽家、音楽を奏でるイメージと結びつけられる様になった。

聖女の墓は1599年に開かれたが、遺体は腐敗していなかった。

祝日11月22日。作曲家、音楽家、殉教者、詩人の保護者。

 

<祈願>

「ああ御身の王を否む代わりとして死を選まれ給うた栄光に満ちたる聖人よ、
我らは御身に主に値し給う賛美を歌い奉らんように我らを助け給わんことを願い奉る。

我らは喜ばしき御子のうちに心を上げ、かくの如くして主に光栄を帰し奉り、
かつ御身を思いて歌い奉る間、その歌は倍に祈り奉ることになりたり。
時を同じうして我らの心のうちにかつ我らの舌にて我らは倍にもなりたる祈りを捧げ奉り、
そは翼を有す帳面によりて、そこに在し給う天主の賛美がために天に向かいて送られたり。

我らの心及び舌において我らは歌をもちて天主を再び賛美せんと試み奉る。
親愛なる聖人よ、我らキリストに近づきて一致し奉らんよう我らを助け給わんことを願い奉る。」

 

 

<聖セシリア童貞のチャプレット>

このチャプレットは、十字架の御像と一連が三つの小珠よりなる三連、そして聖人のメダイによって構成されています。
もし専用のチャプレットを御持ちでなければ、一般のロザリオを数を調節されながら用いられて構わないと思います。

初めに(十字架の御像で)祈ります。


「聖セシリア、栄えある童貞にして、イエズス・キリストの殉教者よ、
我は御身が苛烈なる迫害のうちに信仰を宣べし勇ましさ、かつ祝せられし三位への信を証さんと、
御身の命を捧げしその豊かなる愛を称え奉らん。

我は、御身の生を聖ならしめ、御身の富めるうちにさえ主を喜ばせんと為せし、この驚くべき聖寵に謝し奉る。

我は、殉教の栄冠を受くるがため、御身に授けられし特権ゆえに、天主に謝し奉る。」

「聖セシリア、我はまた、御身の御目のうちに、いかなる人間の情愛よりも大いなりし救い主に結びつけし、
御身の愛の潔白を称え奉らん。
かくして御身は公教会の敵共を前に、"我はわが主イエズス・キリストの花嫁なり"と宣べ給いき。

御身に倣いて我がわが肉身の清浄と、霊魂の聖性を保ち、わが全霊をあげてイエズスを愛し奉らんことを、祈り給え。

見出す喜びに満てども信徳に欠けしこの時代、我らの信仰を勇ましく宣べ、
それを修むるにおいては己を犠牲にす事もためらわぬ事を教え給え。

かくして我らの善の手本が、キリストと、主のたて給いし公教会とにより他の者らを引寄せんことを。」



各連で一度ずつ、天主が聖女に授けられた聖寵に感謝の念を持ちながら、「主祷文」「天使祝詞」「栄唱」を唱え、
そして各祈りに続けて、次の呼祷を唱えます。


「聖セシリア、童貞にして、イエズス・キリストの殉教者よ、我らのために祈り給え。」

このチャプレットのしめくくりに、(メダイで)次の祈りを唱えます。

「聖セシリア、我は御身の全霊と霊魂とをあげて身を捧げし御者、
イエズスへの愛がため、御身の命を犠牲として寛大に捧げ給いしゆえに、御身の御とりなしに信頼し奉る。

イエズスは御身の祈りを拒絶し給わざれば、この恩寵をわがためにイエズスにこいねがい給え。

(ここで請願を唱えます)

イエズス・キリストのために、潔白と雄々しき愛とに御身の心は満たされ、殉教の栄冠を授かり、
数多の世紀を通ずるも御身の御肉身は腐敗を免れ、各聖日の聖祭においては、公教会によりて御身の記念を称えられたれば、
我は心より、わが為にとりなし給わんことを願い奉る。

我は己を聖なる天主の御旨に全く委ねさせたり。
御身の信徳と天主への愛に倣わんがため、我を助け、わが公教信仰がため、
いかなる犠牲をも為さんための備えを致すを得んことを。
御身の祈りによりて、我がいつの日にか天つ御国に至りて、
御身と共に御身と我の愛する浄配なる、イエズスの聖心を賛美するを得しめ給え。 アーメン。」

 

 

<祈願>

「ああ 優しき イエズスの御心に甘美なる御声と調べなるセシリアよ、
我ら 御身の御助けを こいねがい奉らん。
我らに 天主の栄光のために歌うを教え給え。
御身の殉教の時 御身が歌い給いし如く、我らにアヴェを歌う声を与え給え。
我らの為に祈り給え。ああ 歌心ある殉教者よ。アーメン。」

 

 

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