聖アントニオU

 

<聖アントニオのチャプレットT>

このチャプレットは、聖アントニオのメダイと、13の小珠によって構成されています。
もし専用のチャプレットを御持ちでなければ、一般のロザリオを数を調節されながら用いられて構わないと思います。

このチャプレットでは各小珠で「主祷文」「天使祝詞」「栄唱」を一度ずつ祈ります。
それらの祈りを唱える間、各小珠で特定の意向と黙想を伴わせて祈ります。
各小珠の意向と黙想は以下のようになっています。

(第一の小珠)「身罷りし者を持ち上げ給う聖アントニオ、我らの親愛なるこの世を去りし者と、今苦しみのうちにありしキリスト信者のために祈り給え。」

(第二の小珠)「
聖アントニオ、福音宣教者を熱心ならしめ、天主の敵共の誤りに対し我らを強め、教皇聖下と公教会のために祈り給え。」

(第三の小珠)
「聖アントニオ、イエズスの御心と共に力強く、我らの罪故に我らを脅かす災いより我らを守り給え。」

(第四の小珠)
「悪魔を遠ざけ給う聖アントニオ、我らを彼らの罠に打ち克たしめ給え。」

(第五の小珠)
「聖アントニオ、天的貞潔のユリよ、霊魂の汚れより我らを浄め、我らの肉身を全ての危うきより守り給え。」

(第六の小珠)
「聖アントニオ、病者の癒し手よ、我らの病を癒し、我らを健やかなるうちに保ち給え。」

(第七の小珠)
「聖アントニオ、さすらい人の導き手よ、滅びの危難にさらされし者らを安全なる港に連れ来り給い、かつ我らの霊魂をかき乱す情欲の悩まする波を静め給わんことを。」

(第八の小珠)
「聖アントニオ、捕われ人の解放者よ、我らを悪魔の捕囚より解き放ち給え。」

(第九の小珠)
「老若の四肢の自由を回復し給う聖アントニオ、我らの肉身の五官と、我らの霊魂の諸能を完全に用いるを得させ給え。」

(第十の小珠)
「失われし物を見つけ出し給う聖アントニオ、我らが霊的、及び物質的に失いしあらゆるものを我らが見つけ出すを助け給え。」

(第十一の小珠)
「マリアに守られし聖アントニオ、我らの霊魂と肉身を脅かす諸難を防ぎ給え。」

(第十二の小珠)
「聖アントニオ、貧しき者の助け手よ、我らの困窮において我らを助け、御身に求められし糧と労働とを与え給え。」

(第十三の小珠)
「聖アントニオ、我ら御身の奇跡的御力によりて謝意を宣べん。我ら生涯の全ての日に御身の御保護をこいねがい奉る。」

 

 

<聖アントニオのチャプレットU>

このチャプレットは、聖アントニオのメダイと一連が三つの小珠からなる十三連によって構成されています。
もし専用のチャプレットを御持ちでなければ、一般のロザリオを数を調節されながら用いられて構わないと思います。

このチャプレットは、各連の第一の小珠で「主祷文」、第二の小珠で「天使祝詞」、第三の小珠で「栄唱」を唱え、各連のしめくくりに
聖ボナヴェンツーラによって書かれた
「奇跡的こたえ手」の祈りを唱えます。

「奇跡的こたえ手」(聖ボナヴェンツーラによる)

「過ち、死、災い、らい病のしみ、悪魔の飛行、健全に代る虚弱に汝が奇跡を求むるならば、
海は従いて縛めは破られ、御身は死せる四肢をも蘇えらせん。
失われし諸宝は再び見つけ出され、老いも若きも御身の御助けをこいねがい奉らん。

諸難は御身の祈りにて滅び、差し迫りし困窮は速やかに失せん。
御身の御力を知る者に宣べ伝えさせん。
パドヴァの者らに語らせん、"そは御身なり"。

海は従いて縛めは破られ、御身は死せる四肢をも蘇えらせん。
失われし諸宝は再び見つけ出され、老いも若きも御身の御助けをこいねがい奉らん。

御父と御子と聖霊に永久に栄えあらんことを。

海は従いて縛めは破られ、御身は死せる四肢をも蘇えらせん。
失われし諸宝は再び見つけ出され、老いも若きも御身の御助けをこいねがい奉らん。

 

このチャプレットのしめくくりに次のように祈ります。

(先)
祝せられし聖アントニオ、我らのために祈り給え。
(全)
我らをキリストの御約束にかなわしめ給え。

祈願

「ああ天主、証聖者にして聴罪司祭、博士なる聖アントニオの奉献の記念が御身の公教会の喜びの源となりて、常に彼女が霊的援助を強められ、永遠の福楽を備えるにかなわしめ給え。
我らの主キリストによりて。アーメン。」

 

Raccolta530 敬虔な修練>

「主祷文」「天使祝詞」「栄唱」を13回、聖アントニオに光栄を帰し奉るために唱える信心深き者に、一日つき300日の免償。
19351118日 聖座認可)

任意の火曜日、若しくは日曜日に、聖アントニオに光栄を帰し奉るために、いくらかの時間を黙想や祈り、若しくは何らかの他の敬虔なる行いを為し、間断なく
13回の火曜日、若しくは日曜日にそれを為す意向を持つならば、通常の条件下で全免償。
189831日 使徒書簡)

 

<聖アントニオへの感謝の祈り>

「いと愛する保護者、偉大なる聖アントニオよ、我は御身への感謝に急き、謝意と深き感謝とに満ちて、我らのフランシスコ会と、わが祈りに答えとして得させ給いし恩寵を認め奉らん。

御身は我と、全てのわが意向のために捧げられし宣教師の子らの請願に答え給いたればなり。
我は天主と、御身のキリストにおける兄弟への不変の善徳と共に、御力のうちに喜び奉らん。
パドゥアのいと力強き驚くべき働き手よ、御身がとこしえに光栄を帰され、祝せられんことを。

御身の御功徳と恩寵とが、至聖三位一体と我らの祝せられた御母なる天の元后への終わりなき賛美の歌として留まらんことを。」

「主祷文」「天使祝詞」「栄唱」を各一回唱えます。

 

<聖アントニオのチャプレットV>

このチャプレットは、十字架の御像と、聖アントニオのメダイ、一連が三つの小珠よりなる三連より構成されています。
もし専用のチャプレットを御持ちでなければ、一般のロザリオを、数を調節されながら用いられて構わないと思います。

始めに(十字架の御像で)、「十字架のしるし」を行います。

各連の小珠でそれぞれ、「主祷文」「天使祝詞」「栄唱」を祈ります。

最後に(メダイ)で祈ります。

「ああ聖なる聖アントニオ、諸聖人のうちにていとも寛大にして、御身の天主と、主の被造物への慈悲は、御身の現世に在りし時、
奇跡の力を有するに御身をふさわしからしめたれば、ああ寛大にして、愛ある聖アントニオ、心の常に人間的同情に満てし御者よ、
わがためにとりなし給い、天主の王座に、わが願いをもたらし給え。

(ここで請願を述べる)アーメン。」

 

 

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