聖フィロメナ童貞殉教者

紀元289年に生まれた。両親は異教徒であったが、キリスト教に改宗した。
紀元302年、時の皇帝ディオクレチアヌスは13歳のフィロメナに熱心に求婚し拒絶される。
その後、皇帝による迫害や暗殺の危機が何度も訪れるが守られる。
しかし最後に斬首され殉教。現在は聖伝から外されているが、今なお多くの信者に篤く慕われ
再列聖を望まれている。

 

「わが子よ、聖フィロメナは天主に対しい大いなる御力を持ち給い、また優しき御心を持ち給うのである。確信を持って彼女に祈りなさい。」(聖ヴィアンネ)

 

 

<聖フィロメナのチャプレット>

専用のチャプレットは3つの白い小珠と、環状部分は13の赤い小珠から構成されています。
白い小珠では「主祷文」を三位一体の天主に、かつ聖女の御とりなしによって全ての願いし事物を
得られた事への感謝のために祈ります。
赤い13の小珠は、13年の聖女の現世における御生涯を記念し奉るためのものです。
もし専用のチャプレットを御持ちでなければ、一般のロザリオで代用されても構わないと思います。

まず始めに(メダイで)「使徒信経」を唱えます。それから白い各小珠において「主祷文」を祈ります。

次に赤い13の各小珠において祈ります。

「めでたし、ああ聖なる聖フィロメナ、マリアに次げるわが代願者にして、かつ天主の浄配と認め奉る。
今も臨終の時も我らのためにとりなし給え。聖フィロメナ、イエズスとマリアの至愛の御おとめごよ、
御身により頼む我らのために祈り給え。 アーメン。」

このチャプレットのしめくくりに次の様に祈ります。

「めでたし、ああ輝けし聖フィロメナよ、御身はキリストのために雄々しくも鮮血を流し給いたれば、
我は彼が御身の生涯の中、かつ臨終に授け給いし聖寵によりて主を崇め奉る。
主が御身にほまれと御力に加えて冠を授け給いしにより、我主を賛美し栄光を称え奉る。
かつ我が御身の御とりなしによりて天主の聖寵の得られんことを、御身に願い奉る。」

 

聖フィロメナは試験における学生の最も力強い助け手です。
聖女はまた、病における最も絶望的ないくつもの状況において救われました。
また聖女は子供の出産における母たちのために偉大な助けをも得させ給います。

 

<祈願T>

「ああ童貞にして殉教者なる聖フィロメナの模範と御功徳によりて我らを守り給いし天主、我らが如何なる試みにおいても御身より離れざらんよう、
御憐れみもて我らの愛と信仰を強め給わんことを、我らの主キリストによりて願い奉る。 アーメン」

 

<諸聖人と聖フィロメナ>

聖フィロメナへの信心と崇敬に最も有名なアルスの主任司祭聖ヴィアンネは、聖女の深いとりなしの有効性と証言を文書化しました。

聖フィロメナのとりなしによる尊者ポーリヌス・ジャリコットの癒しと証明もあります。

聖ペトロ・ユリアノ・エイマルドが重病に陥った際、アルスの主任司祭聖ヴィアンネより、
「聖フィロメナへのノベナ(九日祈祷)」を行うように指示され、それに従った後に病が癒されました。

オセアニア初の殉教者である聖ペトロ・チャネルは、聖フィロメナの説教をして、自身の使徒的宣教における「御助け」と言いました。

福者ダミアノは、モロカイにおける彼の最初の聖堂を聖フィロメナに献堂し、聖マデリン・ソフィーは一貫して
己の共同体の設立における困難の時に聖フィロメナを呼び求め、瀕死の志願期にある者の奇跡的治癒も聖フィロメナの
とりなしによるものと考えました。

聖フィロメナの列福に関して、福者アンナ・マリア・タイギの治癒の見込みのない瞳孔断裂と医学的に判断された孫に対し、
聖フィロメナの聖油を塗って奇跡的に癒された証言があります。

聖フィロメナへの崇敬を明らかにした他の聖人、福者では、カノッサの聖マグダレナ、福者バルトロ・ロンゴ、
福者ピオ9世がいます。

 

<聖ヴィアンネによって作られた連祷>

主あわれみ給え▲キリストあわれみ給え。
主あわれみ給え。
キリスト我らの祈りを聞き給え▲キリスト我らの祈りを聴き容れ給え。
天主なる御父▲我らをあわれみ給え。
天主にして世のあがない主なる御子▲我らをあわれみ給え。
天主なる聖霊▲我らをあわれみ給え。
唯一の天主なる聖三位▲我らをあわれみ給え。

童貞者の元后なる聖マリア▲我らのために祈り給え。

聖フィロメナ▲我らのために祈り給え。

御誕生より豊かなる聖寵に満たされし聖フィロメナ▲我らのために祈り給え。

マリアの忠実なるまねび手なる聖フィロメナ▲我らのために祈り給え。

童貞者のかがみなる聖フィロメナ▲我らのために祈り給え。

完全なる謙遜の神殿なる▲我らのために祈り給え。

天主の誉れのために熱誠に燃えし聖フィロメナ▲我らのために祈り給え。

イエズスの愛の犠牲なる聖フィロメナ▲我らのために祈り給え。

強さと堅忍の模範なる聖フィロメナ▲我らのために祈り給え。

無敵の貞潔の勝利者なる聖フィロメナ▲我らのために祈り給え。

いとおおしき御徳のかがみなる聖フィロメナ▲我らのために祈り給え。

責め苦の直面にありて堅固にして屈せざる聖フィロメナ▲我らのために祈り給え。

御身の天主の浄配の如く鞭打たれし聖フィロメナ▲我らのために祈り給え。

矢の雨によりて貫かれたる聖フィロメナ▲我らのために祈り給え。

縛(いま)しめにありて天主の御母より慰めを受けし聖フィロメナ▲我らのために祈り給え。

囚われにあして奇跡的に癒されし聖フィロメナ▲我らのために祈り給え。

責め苦にありて天使より慰めを受けし聖フィロメナ▲我らのために祈り給え。

責め苦をむしろ選びたる御者聖フィロメナ▲我らのために祈り給え。

御身の殉教によりて目撃者を回心させ給いし聖フィロメナ▲我らのために祈り給え。

御身の殉教により、かの激怒を滅したる御者聖フィロメナ▲我らのために祈り給え。

幼な子の守護者なる聖フィロメナ▲我らのために祈り給え。

若者の守護者なる聖フィロメナ▲我らのために祈り給え。

幸いならざる者の寄り所なる聖フィロメナ▲我らのために祈り給え。

病める者と弱き者の健やかさなる聖フィロメナ▲我らのために祈り給え。

公教会の戦いの新たなる光明なる聖フィロメナ▲我らのために祈り給え。

世の不信仰を惑わし給う聖フィロメナ▲我らのために祈り給え。

信仰と信者の勇ましとをよみがえらせ給う聖フィロメナ▲我らのために祈り給え。

天つ御国の栄えにして、地獄の恐れの御名なる聖フィロメナ▲我らのために祈り給え。

いと輝ける奇跡のもろ業によりてみ名を知らしめし聖フィロメナ▲我らのために祈り給え。

天主と共に力強き聖フィロメナ▲我らのために祈り給え。

栄光のうちにしろしめし給う聖フィロメナ▲我らのために祈り給え。

世の罪を除き給う天主の小羊▲主我らを赦し給え。
世の罪を除き給う天主の小羊▲主我らの祈りを聴き入れ給え
世の罪を除き給う天主の小羊▲我らをあわれみ給え。
聖フィロメナ、我らのために祈り給え▲キリストの御約束に我らを適わしめ給え。

祈願

「ああ主よ、御身をいとも喜ばせたる優れたる貞潔とあらゆる御徳を修め給いし、童貞女にして殉教者なる聖フィロメナの
御取次ぎによりて、我らの罪の赦しとこの聖寵(ここで願う)を与え給え。
同じく我らの主キリストによりて。アーメン。」

 

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