聖ペレグリン

聖ペレグリンは1260年にイタリアの裕福な家庭に生まれた。
世俗的な青春期を過ごし、政治活動に関わっていた。

当時彼は強い反公教会の立場を取り、教皇の交渉者であった聖ピリポ・ベニツィの頬を打ち叩いたが、聖ピリポは黙ってもう片方の頬を差し出して、この若者のために祈りを捧げた所、彼は回心した。

彼は聖母マリアのしもべ会に加わるためにシエナに赴くように聖母からの示現を受けた。

入会の後に聖人はこれまでの人生の償いを行うために30年もの間座る事なく、能う限り沈黙と孤独を保って働いた。
聖人はまた優れた説教者、聴罪司祭として知られ、故郷で聖母マリアのしもべ会の家を建てた。

聖人が60歳の時に左脚に癌が広がり、左脚の切断予定の前の晩に熱心に祈りを捧げた所、左脚に触れて癒されるキリストの示現を受け、翌日に完全に癒されていた所から、癌の聖人として特に祈りが捧げられるようになった。
また聖人の御体は腐敗を免れて保たれている。

1345年帰天。
1702年9月11日、教皇クレメンス11世によって列福。
1726年12月27日、教皇ベネディクト13世によって列聖。
祝日5月1日。
癌、皮膚病、エイズ、病者の保護者。

<祈願>

「ああ、聖ペレグリンに天使を同伴者として、天主の御母を教師として、イエズスを病の医師として与え給い天主よ、彼の御功徳によりて我らの願い奉るものを与え給わんことをこいねがい奉る。
我らが地上において我らの聖なる天使と祝せられたる童貞マリア、我らの救世主と、彼が永久に祝し給いし者らを熱く愛し奉らんことを。
我らの今願い奉る恩寵を受けさせ給え。
我らこれを同じく我たの主キリストによりて願い奉る。アーメン。」

各七回の「主祷文」「天使祝詞」「栄唱」を次の呼祷と共に唱えます。

「聖ペレグリン、我らのために祈り給え。」

 

<聖ペレグリンのチャプレット>

このチャプレットは聖ペレグリンのメダイと十字架像、一連が三つの小珠からなる三連によって構成されています。
もし専用のチャプレットをお持ちでなければ、一般のロザリオを数を調節されながら用いられて構わないと思います。
始めに祈る前に、治癒を願う者に対する意向を唱えます。

始めに(メダイで)次の祈りを唱えます。

「ああ天主、聖ペレグリンのうちに、御身は我らに信仰と忍耐の著しき手本を与え給いたれば、彼にまねび、彼の祈りの御助けを受くによりて、御身の癒しの御助けのうちに、より完全なる信を置き、揺るぎなくかの者の生涯の苦難に耐え、喜びと共に、天つ御国の平安に至らんことを、御身につつしんで願い奉る。
我らはこれを、我らの主イエズス・キリストによりて願い奉る。アーメン。」


小珠において
「主祷文」「天使祝詞」「栄唱」を、3回ずつ祈ります。

 

 

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