聖モニカ

ヒッポの聖アウグスチヌスの母。
322年北アフリカに生まれる。ローマの官吏と結婚しアウグスチヌスが生まれる。
その後夫に先立たれるが、聖女の夫は臨終で改心する。
アウグスチヌスは放蕩の生活を送っていたが、彼と共にイタリアに行き、忍耐強く祈りを捧げ息子は改心し、生活を改めた。
387年帰天。主婦、母親、未亡人の保護者。
祝日8月27日。

<祈り>

「偉大なるアウグスチヌスの模範的な母よ、御身はかたくななる息子を激しい脅威をもってしてではなく、天への信心深き叫びをもて根気強く追いかけられり。
すべての母らが天主に対し子を引き寄することを学ばんがため、我らの日々のうちにおいてとりなし給え。
悲しみの道に迷いたる子ら、放蕩息子及び娘らまでをもが、いかにして天主のみそばに留まり得るかを教え給え。 アーメン。」

 

<聖モニカのチャプレット>

このチャプレットは、聖モニカのメダイと二つの小珠と一つの大珠、環状部分は一つの大珠と四つの小珠からなる6連によって構成されています。
32の珠は、聖女が子息の聖アウグスチノの回心と救霊のために涙と祈祷を捧げた年の数となっています。

もし専用のチャプレットを御持ちでなければ、一般のロザリオを数を調節されながら用いられて構わないと思います。

始めに(メダイで)次の聖モニカへの祈りを唱えます。

「ああ聖なるモニカ、御身の燃ゆる涙と絶え間なき祈りによりて、御身は子息を永遠の滅びより救い給いたり。
我らのために、我らの子の救霊へのいと大いなる助けを常に解する聖寵を得させ給い、かくして我らが有効に罪の習慣より彼らを抑え、天の御国への徳と信心に彼らを導かんことを。」

続く小珠において「主祷文」を唱え、続く小珠で「聖霊に対する讃歌(ヴェニ・クレアトゥル)」を唱えます。

<聖霊に対する讃歌(ヴェニ・クレアトゥル)>

「来たり給え創造主にてまします聖霊よ、我らの霊魂を訪れ給い、御身の造り給える胸を、天の恵みもて満たし給え。
御身、慰め主、いと高き天主の賜物、生ける泉、聖なる炎、愛に満てる霊的注油よ。
御身こそ賜物として七つの形を持ち給う、御父の御腕の働き、聖父の御約束の如く、人を雄弁ならしめ給う。
御光もて五官を照らし愛を心に注ぎ給え。
弱き我を、御力もて常に強め給え。
敵を遠く防ぎ、我らに平安を与え、我らを導きてすべての悪より逃れしめ給え。
御身によりて御父を知り、御子を知るを得しめ給え、御父と御子より出ずる聖霊を、常に信じるを得しめ給え。
御父に御栄えあれ、死者のうちより甦り給いし御子と、慰め主にまします聖霊に、世々に栄えあらんことを。アーメン。

主よ、聖霊を遣わし給え、しかしてよろずのものは造られん。 地の面は新たにならん。

聖霊の光を以って信者の心を照らし給いし天主、同じく聖霊を以って我らに正しき事を悟らしめ、その御慰めによりて常に喜ぶを得しめ給え。
我らの主キリストによりて願い奉る。アーメン。」

 

続いて環状部分の大珠より祈ります。
各連において、大珠で各連の意向を唱え、各小珠において
「天使祝詞」を唱えます。

第一連
「我、わが涙を御身につなげ奉らん。
見捨てられし者の精神に対し、希望の精神に向けさせ給え。
聖モニカ、イエズスの聖名によりて、我らのために祈り給え。」


各小珠で
「天使祝詞」を祈ります。

第二連
「我、わが涙を御身につなげ奉らん。
怒れる者の精神に対し、愛の精神に向けさせ給え。
聖モニカ、イエズスの聖名によりて、我らのために祈り給え。」


各小珠で
「天使祝詞」を祈ります。

第三連
「我、わが涙を御身につなげ奉らん。
咎められし者の精神に対し、赦しの精神に向けさせ給え。
聖モニカ、イエズスの聖名によりて、我らのために祈り給え。」


各小珠で
「天使祝詞」を祈ります。

第四連
「我、わが涙を御身につなげ奉らん。
疑念の者の精神に対し、信頼の精神に向けさせ給え。
聖モニカ、イエズスの聖名によりて、我らのために祈り給え。」


各小珠で
「天使祝詞」を祈ります。

第五連
「我、わが涙を御身につなげ奉らん。
疑惑の者の精神に対し、信仰の精神に向けさせ給え。
聖モニカ、イエズスの聖名によりて、我らのために祈り給え。」


各小珠で「天使祝詞」を祈ります。

第六連
「我、わが涙を御身につなげ奉らん。
恐れし者の精神に対し、平安の精神に向けさせ給え。
聖モニカ、イエズスの聖名によりて、我らのために祈り給え。」


各小珠で
「天使祝詞」を祈ります。

 

続いて環状部分より直線部分の連に戻り、二番目の小珠で祈ります。

「聖モニカ、偉大なるアウグスチノの模範的母よ。
御身は激しき脅かしなく、天の御国への祈りに満てる涙もて強情なる子息をたゆまず追い求め給いたり。
我らの時代において全ての母らのためにとりなし給い、かくして彼らがおのが子らを天主に引寄するを学ばんことを。
彼らにおのが子ら、ひどき過ちの状態に進みし放蕩息子と娘にさえもいかにして天主のみそば留まるかを教え給え。」



続く小珠で次の祈りを唱えます。
「ああ偉大なる聖アウグスチノ、我らの子らを御身の御保護のもとに受けたまえ。
彼らのための我らの骨折りに、天主への御身のとりなしをつなげ給わんことを。
御身の愛なる御心の慈悲と共に御身の全き感化を及ぼし給い、彼らのために至聖三位一体にとりなし給え。
洗礼の水によりて聖化されし我らの子らが、大罪によりて天主の御現存より追放され、永遠の追放に苦しむを許し給わざれ。」



しめくくりに(メダイで)次の祈りを唱えます。
「主イエズス・キリスト、永遠の天主の御独り子よ、我らと我らの子を憐れみ給え。
主よ、いつくしみ深く我らの祈りを聴き容れ給え。アーメン。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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