聖なる公教会の保護者聖ヨゼフ

聖ヨゼフに信頼し奉る

聖ヨゼフの御祝日 3月19日

「皆さん、聖ヨゼフを尊敬しなさい。聖ヨゼフを尊敬するなら必ず特別豊かに神様の祝福が下ります。」(聖イシドロ)

「聖ヨゼフに対する信心を持つ人は、驚くほど霊的徳に進歩致します。」(アビラの聖テレジア)

「愛する娘よ、あなたが私を喜ばせたいならば、養父である聖ヨゼフに対して一日たりとも犠牲をしない日がないように。」(イエズスの聖女マルガリタへの言葉)

「カトリックの信者達は神の御母、童貞マリアを崇敬すると共に特別な方法をもって聖ヨゼフを尊敬し、大きな信頼をもって下さい。」(教皇レオ13世)

「聖ヨゼフはキリスト信者の一番良い模範である。」(聖イグナチオ)

「聖ヨゼフに願って聞き入れられなかったことは決してありません。」(アビラの聖テレジア)

「若い人々よ、あなた方は、世の快楽をみせびらかして清い心を不純なものにしようとする悪魔の力と戦わなければならない。
しかし、もしも聖ヨゼフに助けを求めるならば、どんな悩ましい誘惑にも立派に打ち勝つことができるのです。
あなた方が聖ヨゼフに祈るならば、聖ヨゼフはあなた方の一人一人を特別に導いて下さいます。
青年たちよ、毎日"聖ヨゼフに向かって貞徳を求める祈り"を唱えなさい。」(ベルナルド神父)

                        

「神様から御恵みを頂きたいならば、必ず聖ヨゼフの御取次ぎを願いなさい。神様の特別な御恵みを必要とする時、ミサを願い、同時に聖ヨゼフに信頼をもって祈りなさい。」(アビラの聖テレジア)

聖ヨゼフの御徳は色々と沢山ありますが特に目立っており、また私達が一日も早くそれを見習って実行しなければならないものは、深い謙遜と天使的潔白と神様に対する絶対的服従であります。
聖母マリアが聖ブリジッタに御出現なられた際も、たびたび聖ヨゼフの御徳を黙想するとともに、以上の3つの徳をおすすめ下さいました。

「天国における聖ヨゼフの祈りはイエズス様にとっては命令と同じです。」(聖アルフォンソ・リゴリオ)

「霊的に真の父である聖ヨゼフは、私のどんな願いも必ず聞き入れて下さいました。そればかりかむしろ、お願いした以上の御恵みを与えて下さるのです。」(アビラの聖テレジア)

 

「聖ヨゼフに特別の信心を有する人は誰でも必ず次の御恵みを受けることが出来ます。
(1)完全なる貞潔とその誘惑に必ず打ち勝つ御恵み
(2)罪からの改心と良き告白の御恵み
(3)聖母マリアに対する特別な信心を増すための御恵み
(4)自分の将来について進むべき道について明確に悟りうる御恵み
(5)以上の外に霊的ばかりでなく物質的な御恵みも得、また信心生活の上でもますます熱心になって自分の務めを特に忠実に果たし、また日々の御聖体を熱心な心で受ける御恵みなどが頂けるのです」聖ブリジッタ

 

祈り

・聖なるヨゼフよ、我らに罪なくして生活する恵みを与え給え。なお、御身の御保護を取り去り給わざらんことを。

・我らの主イエズス・キリストの清き父にして、童貞マリアの浄配なる聖ヨゼフ、我らのために祈り給え。

・イエズス・マリア及び慈悲深き聖ヨゼフ,我らを、今も臨終の時も祝し給え。

・イエズス・マリア・ヨゼフ、臨終の時、我が傍らに立ち給い、我をして御身らの御胸うちにいこわせ給え。

・イエズス・マリア・ヨゼフ、我が臨終の時、御身らの御名を呼びつつ息絶えさせ給え。

 

<祝せられた童貞より尊者アグレダのマリアへの啓示>

「この世の子供達は私の聖なる浄配に至高なる御者が授けられた特権、権利、天主なる主と私に対するとりなしの御力に関して知りません。
しかしわが娘よ、私はあなたに彼が天において主と最も親密であり、罪人から天主の正義の懲罰を防がれる偉大な御力を御持ちであることを保証します。
私の浄配が願われるいかなるものも天の御父は与えられますので、全ての試みにおいて彼の御とりなしを求めなさい。」

「最後の審判の日において有罪を宣告された者は、聖ヨゼフの御とりなしにおいて彼らが得られたかもしれない特効ある救いの手段と、それがいかに力強いものであるか、また永遠なる審判者との友情を得る為に彼らが最善を尽くさなかった事を悟り号泣するでありましょう。」

 

<幸いなる死の保護者>

(聖アルフォンソ・リゴリオ)

「我々全ては必ず死ぬものであり、我々キリスト信者は幸いなる死を得るために聖ヨゼフへの特別なる信心を重んじるべきである。
全てのキリスト信者はその生涯の間に光栄を帰し奉りた御者を臨終における擁護者とみなし、彼らはまた3つの理由によってそうするのである。

1.まず第一に、イエズス・キリストが彼を友人としてのみならず御父様として愛され、この説明によって、彼の御とりなしは他の聖人よりもはるかに特効があるためである。

2.第二に、聖ヨゼフは臨終において更に力を増大して我々を誘う悪霊共に対する特別なる御力を得られ給うたためである。

3.第三に、聖ヨゼフの御死去においてはイエズスとマリアより援助を与えられ、彼のしもべらに対する聖にして平和なる死を確保させる権利を得られたためである。
従って、彼らの臨終の時に彼に懇願し奉るならば、彼は彼らを助け給うのみならず、彼らのためにイエズスとマリアの御助けも得させ給うのである。

「ヨゼフは彼の童貞なる浄配の生き写しにして、彼らは互いに二つの真珠の如くに似ていたのである。」(シエナの聖ベルナルディノ)

聖イェロニモは語りました。「何故イエズスはただ処女に宿り給わず、既婚の婦人より生まれられたのであろうか?
第一に、しかり、マリアの家系はヨゼフのものにて確立されたのである。
次に、しかして彼女は姦婦としてユダヤ人らに石打たれなかったのである。
最後に、しかしてエジプトへの避難において、ヨゼフの人間性のうちに支えを見出し得たのである。」

聖なるイグナチオ殉教者は四番目の理由を語ります。「この御出産が悪魔より隠し守られるためである。」

教皇聖ピオ10世は1909年に「聖ヨゼフの連祷」を認可されました。

教皇ピオ11世は聖ヨゼフについて語られました。「彼は天主なる贖い主と彼の童貞なる御母と共に全き御力を持ち給うのである。」
また1937年3月19日の「Divini Redemtoris」の回勅の中で、
「我々は彼女の力強き保護者なる聖ヨゼフの権威のもとに、世の共産主義に対する公教会の大いなる運動を置く。」
と述べられました。

 

<聖ヨゼフの御出現>

ペトリガーニはアビラの聖テレジアの聖ヨゼフへの信心について、このように記述しました。

「聖テレジアは、聖ヨゼフの冠の頂にて最も純度高きダイヤモンドの一つ、最も輝く星の一つである。
彼女は全世界の至る所に聖ヨゼフの崇敬を広めるように天主より選ばれ、幾つかの方法にて、この偉大なる働きに最終的に達したのである。」

十字架の聖ヨハネが1582年にグラナダのロス・マルティーズの修院の副院長であった時、私的に同町にある、彼を援助した財団を訪問する事がありました。

ある訪問が出来ない日、聖人は代わりにペドロ神父とファン神父を送りました。
二人が帰る間、彼らは僅かに赤みを帯びた明るい肌色で、白髪が印象的な神々しき男性に出会いました。

男性は二人に近づいて尋ねました。
「神父方よ、あなた方はどちらよりおいでですかな?」

ペドロ神父は、「修院からです。」と答えました。

その男性は続けました。
「あなた方の崇敬は正しいです。
聖職者に修女に、この修道会が我らの主にとって大変な喜びで、彼はこれを大いなるものとされ、この理由によって修道会は栄えるでしょう。」

それから彼は第二の質問をしました。
「神父方よ、この修道会がなぜいと大いなる信心を聖ヨゼフに持っていると思いますか?」

「なぜなら、最近帰天された我らの聖なる院長であるテレジアが、彼に非常に身を献じられ、聖ヨゼフが全ての基盤において彼女を助けられ、彼女のために我らの主より数多のものを得られたからです。
そのような訳で、彼女は全ての修院を聖ヨゼフの御保護のもとにおきました。」

「そして数多の恩寵があります。」と男性が答えました。
「あなたの深い崇敬は私をより尊ばせ、彼らの求むるものが答ええられない事のないゆえに、彼らがこの聖人への深い信心を大切にされるように。」

突然その男性は姿を消しました。
二人の神父は如何にして消えたのかを理解する事は出来ませんでした。

そこで修院に戻って先に起こった全ての事を語りました。十字架の聖ヨハネは言いました。

「それで充分です!
あなた方は彼を見て、何方かわかりませんでしたか?
それは聖ヨゼフでした!
彼の御前に跪きに行きなさい。
彼はあなた方のために、そして私のために来られたのではなく、私は全き信心を彼に対して持っておらず、当然持つべきですが、将来において確実に持つでしょう。」

 

<信心深き総長ゲルソン>

ゲルソン総長は、聖ヨゼフについて、聖母マリアより示される天の御恵みを受けました。

ゲルソン総長は語ります。

「マリアの御まなこは堕落せし霊魂らの上に貞潔の露をしたたらせ、彼らの心を常にますます浄められました。」

「この天つ御国の露は白ユリより日々豊かさのうちに下され、祝せられた童貞マリアの御力を、聖ヨゼフが絶えず浴させておられました。
結果、新たなる誉れが日々彼の御心に与えられ、最後に彼はますます人よりも天使に似たものとなりました。

そしてまた聖ヨゼフの貞潔は、ただ天よりの賜物であるのではなく、彼の忠実なる聖寵への一致であります。」

 

 

聖ヨゼフを特別な信心を持って愛する人は、必ず聖ヨゼフからも愛されるのです。

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