聖マリア・ゴレッティ童貞殉教者

1890年10月6日、イタリアのアンコナで農夫の娘に生まれる。

1902年の12歳の時に聖女は19歳の農場手セレネリに襲われ、抵抗しつつ聖女は彼が地獄に行くであろうと叫んだ。
男は短剣で聖女を14回突き刺し、後に病院に運ばれた聖女は男を赦し、また彼の赦しを求めて十字架像と聖母マリアのメダイを握りながら2日後に帰天した。

男は服役中に聖女を幻視し、白い衣服を着た聖女が園の百合を集めて微笑みながら男に近づき、一抱えもある百合の束を受ける様に促した。
男がそれを受け取ると百合は白い炎と変わり、聖女の姿は見えなくなった。

この幻視によって男は深く回心し、服役後は修道士となった。またこの証言によって聖女は列福された。

1947年教皇ピオ12世によって列福。1950年同教皇によって列聖。

祝日7月6日。

子供、貧困、殉教者、マリアの子供達の保護者。

 

 

<祈願>

「”心の清い人は幸い”と教えられた主イエズス・キリスト、聖マリア・ゴレッティを汚れから守り恵みで満たし、聖女のうちに私達が仰ぐべき模範を示して下さいました。
過ぎ行くものの中で、罪の闇に迷うことなく、あなたの愛のうちにとどまる恵みを与えて下さいました。
小さな者に天国を約束された主イエズス、神の愛に生命を燃やし尽くした聖マリア・ゴレッティの心にならい、人生の歩みを全うすることができますように。 アーメン。」

 <祈願U>

「ああいと清くして潔白なる聖マリア・ゴレッティよ、罪を犯すを避けんがため、及びイエズスへの愛がために御身の生命を捧げ給いたり。

御身を襲いたる者をば赦し、かつその者の安泰をば望まれ給うた御者よ、日々我を導き、守り、全ての者を赦しかつわが心の全てを持ちてイエズスを愛し奉るを我に教え給え。
聖父と聖子と聖霊の御名によりて。 アーメン。」

<祈願V>

「純潔を愛し給う、潔白の源なる御父よ、御身は聖マリア・ゴレッティに、キリストへの証として生命を捧ぐる特権を与え、殉教の冠を与え給いたれば、彼女の祈りが御身の御教えにおいて我らを忠実に保たんことを。
我らこれを唯一の天主、御身と聖霊と共に世々に生き、かつしろしめし給う御子、我らの主イエズス・キリストによりて願い奉る。アーメン。」

<祈願W>

「天主の聖寵によりて強められし聖マリア・ゴレッティよ、御身は十一歳の御年にあられしとも、御身の血を流し、御自らの生命を犠牲と為し、清浄なる純潔を守るに臆し給わざりき。

永遠の救霊の道より遠く迷えし、幸いならざる人類を憐れみ深くみそなわし給え。
我ら全て、殊に若者に勇と激励とをもってイエズスを怒らし得ることごとくを取り除くを教え給え。
罪への大いなる恐れを天主よりわがために得させ給いて、わが霊魂が汚れより守られ、地上においては聖なる生涯を生き、天の御国においては永遠の栄光の得られんことを。アーメン。」

「主祷文」「天使祝詞」「栄唱」を各一回唱えます。

 

<聖マリア・ゴレッティのチャプレット>

(私的信心としてのみ用いられます)

このチャプレットは聖マリア・ゴレッティのメダイと三つの小珠、環状部分は聖女の地上における御生涯を記念するために、十二個の小珠によって構成されています。
もし専用のチャプレットを御持ちでなければ、一般のロザリオを数を調節されながら用いられて構わないと思います。

始めに(メダイにおいて)「使徒信経」を唱え、続く三つの小珠において、聖三位一体に光栄を帰し奉る意向で「主祷文」を唱えます。
中央のメダイで次の祈りを唱えます。
「ああ聖なる聖マリア・ゴレッティ、マリアに次ぎしわが天主の浄配への弁護者として認め奉らん。
今も臨終の時もわがために祈り給え。」

続いて十二個の各小珠において、「天使祝詞」と次の呼祷を唱えます。
「聖マリア・ゴレッティ、イエズスとマリアの愛し給う娘よ、御身に依り頼む我らのために祈り給え。アーメン。」

このチャプレットのしめくくりに次の祈りを唱えます。

「めでたし、ああ秀でたる聖マリア・ゴレッティよ、大罪によりて天主を怒らせざるために御身の鮮血を流し給いたる御者よ。
我は御身の御生涯の間に御身に授け給いし全ての聖寵ゆえに主を祝し奉らん。
我は御身に力とほまれと共に冠を授け給いしゆえに、彼を称え、光栄を帰し奉らん。
しかして我は御身に、御身のとりなしによりて願い奉る御恵みを天主よりわがために得させ給わんことを、御身にこいねがい奉る。アーメン。」

 

<祈り>

「麗しき聖マリア、イエズスとマリアのまことの子よ、御身はいと若くまし給えども、残酷なる誘惑者への抗いに、既にいと強く、殉教に死する方を選び給いたり。

今日我ら、何と大いに要せしや、しばしば貞潔の見棄てられし時、一層模範となり給いて、
御身の御こころばえにて取りなし給え。
御子と御母の御栄がため、マリアの信心深き子らの増やされんことを。アーメン。」

 

 

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