使徒の元后のチャプレット

 

<使徒の元后のチャプレット>

このチャプレットは 一般のロザリオを使用して祈ります。
環状部分の中央のメダイから祈ります。

「いと愛すべき 天地の元后、御父のいと愛されし御子女、
天主の御子の荘厳なる御母、聖霊の赫赫(かくかく)なる浄配よ、
我は 我らの慎ましきによって天主が喜び給い、
御身がしみなき貞潔を保ち給いて、御身 我らの主、まことの世の光
明かされざる知恵 一切の理の源にして真理の第一位の使徒なる 天主なる救い主の御母となり給いき
この世の底の巡礼のうちに 御身を尊び称え奉らん。

福音の光をして まさに世の果てまで輝かしめ
誤りに打ち勝ち 輝ける博士 説教者 著者なるペトロを仰ぐに よろずの民を寄せ 囲ませ給え。
ああ 善き勧めを賜う御母、ああ知恵の御座、ああ諸聖人の元后よ。」


各小珠で祈ります。

「使徒の元后、我らのために祈り給え。」


第二連の大珠で祈ります。

「ああ マリア 諸天使の元后、聖寵にみちみちて 原罪なく宿り給い 被造物のうちにて祝せられ、
天主の生けるまくやとなり、十字架上より 御身の子としてヨハネを与えられし
イエズスの御死去の 苦しみにみてし謹厳なる時と
主によりてよろずの民と 殊に全ての使徒を思い出で給え。
この使徒と 十字架の御跡と イエズスの愛に捧げられし霊魂たちのためのその時、
御心より溢れ出でし優しき御愛は何たるほどか。

御身と天主の御子の限りなき御苦しみに対し、母なる御心に対し、
ああ マリアよ、使徒、宣教者、司祭、童貞の栄えある位階を増し給え。
これらの霊魂達が生命の聖化のために霊魂を輝かしめ、
道徳の節操と 揺るがざるあわれみと 深甚なる謙遜と 堅固なる信徳と いと熱く望む愛徳とを得て
彼らを皆 聖人にして 地の塩とならしめ給え。
ああ 諸聖人の教師よ ああ 御自らを犠牲と祭壇となし給いき いと高き司祭の御母よ。」

 

各小珠で祈ります。

「使徒の元后、我らのために祈り給え。」

 

第三連の大珠で祈ります。

「ああ いと浄潔なる童貞女、殉教者の元后、明けの星、罪人の安けき寄り所よ、
天主の聖霊、その霊の七つの賜物を呼び願い 受くために 高間にて 御父と御子を愛し 使徒の変容せしのち、
御身が使徒の御母 教え慰め給う御者として在し給いき日々を喜び給え。
御身の謙遜と 常に天主の御心に動かされるにより 止み給わざる祈りによりて、
主のいと尊き御血によりて地獄より イエズス・キリストに身請けされし霊魂の
その価値の理解の聖寵を我に与え給え。

各々を キリスト信者の使徒の垂訓と、キリストの促し給う愛徳と、
我らを突き動かす 貧しき人性の霊的惨めさへの熱意で満たし給え。
若年と壮年と老年の者の求むるところを 我らの心で知見せしめ、
いと苦しき犠牲の点を踏んでさえも、
我らの霊魂を超える力強き言葉を世に投ずるにより 世人に求めせしめるにより、模範と言葉と祈り 出版、映画 ラジオ、
また煉獄の霊魂達における使徒とならしめ
数多の寛仁なる霊魂達を勝ち得しめ給え。
ああ 使徒の元后、ああ あわれみの御母、我らの代願者よ、
この涙の谷に泣き叫びて 我ら御前になげき奉らん。」

 

各小珠で祈ります。

「使徒の元后、我らのために祈り給え。」

 

第四連の大珠で祈ります。

「我らのいと感ずべき御母マリア、天の門、平安と福楽の奔流、
キリスト信者の御助け、臨終の者の信頼、罪人の希望よ。
御身が地上に留まり給いしのち イエズスの愛の抱擁に昇り給いし祝せられし時を思い出で給え。
これ 美にして不滅の天つ御国に 御身に昇天をこうむらせ給いし 天主の並外れし恩寵なり。

我は 御身が諸天使と諸聖人、すべての聴罪司祭と童貞、
使徒と殉教者 預言者と教父を超えて挙げられしを仰ぎ奉らん。
全てのわが過ちあり、敢えて相応しからざる声なれども
悔いたる罪人なれば 御身の賛美を歌い奉らん。
ああマリア、かつて そしていつも我を回心させ、罪を悔いる一生を送るを助け給い、
しかして我が聖なる死を遂げ、いつの日か わが声が挙げられ
天つ御国において 諸聖人とともに 御身を賛美するを得しめ給え。

我はイエズスによりて 己を御身に捧げ、
こんにち 天のみあらかの御前に わが聖なる洗礼の約束を ここに新たになし奉らん。
我をしばしば罪に陥らする わが驕りに対する戦いと、我の強力なる過ちに対する 打ち止めざる戦いを
御心に置き奉らんと発起せん。
ああマリア、御身の者達を 罪人を聖人へと変ずる大いなる栄えに導き給え。
ああ 罪人の寄り所、ああ明けの星、ああ苦しめる者の慰め手よ。」

 

各小珠で祈ります。

「使徒の元后、我らのために祈り給え。」

 

第五連の大珠で祈ります。

「ああマリア、海の星、わが甘美なる大君にして 我らの生命にして 平和の元后よ。
御身が聖三位一体に 天地の元后の冠をかぶせられ、
全ての聖寵の分配者、我らのいと愛すべき御母とされし日は 何と甘美なりや。
我らと福楽と 諸天使と諸聖人、地上と煉獄のための勝利なり。

ああ御母よ、
御身を大いに愛する者が聖人となり、いつの日か 天つ御国おいて御身の勝利にあずかり、
御身を愛する者が救霊を得るを、我は知れり。
我 御身の御あわれみと御力を疑うことなし。
御身へのわが祈りが途切れる事を恐れるなれば、我に堅忍を得させ給え。
ああ御母よ、わが救いとなり給え。
我 わが受苦と、悪魔と世の襲撃のつるぎを感じたり。
御傍と イエズスの近くに我を引き寄せ、我を堕落に陥らしめ給わず、
ああ御母よ、今この時も 我を見捨て給わざれ。

明けに御身を初見し奉る時は甘美して、
日を通じて御身の外套の下を歩み、
夕べは御身の御まなざしの下に眠りにおちたり。
御身は 子らの浄潔 若者の戦い 壮年の光、天つ御国を待つ 老いたる者の慰めなり。

御母よ わが一生を御身に捧げ奉らん。
今も臨終の時も わがために祈り給え。
我が息を引き取る時は わが霊魂を受け取り給いて、
天つ御国の御身の王座に 我がひれ伏し 全き永遠に御身を愛し奉るまで 我より離れ給わざれ。
ああマリア わが元后、わが代願者、わが甘美さよ、
我に聖なる堅忍を得させ給え。」

各小珠で祈ります。

「使徒の元后、我らのために祈り給え。」

 

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