臨終において天主の御旨に従い奉る祈願

救霊の確かなる手段

 

臨終の際に、天主の御旨に従い奉る事によって、救霊をどのように得られるか、
二人の司教教会博士は語られています。聖フランシス・シロス司教教会博士は著述されました。

「多くの人が臨終の際、罪の記憶によって苦しめられ彼らは償いを行っていないことを理解し、
そそのかされた事に絶望します。」

しかし聖人は私達に完全な救いがあることを伝えます。
「死を受け入れ、かつイエズス・キリストの死と一致するために、私は次の事を疑いません。
天主は御怒りになられ、嘆かれ、その償いのために御旨を満たす中で死を喜びをもって受け入れる、
そのことによって赦しを得るのです。」

聖アルフォンソ・リゴリオ司教教会博士は語られます。
「私達の徳、犠牲、それらを償いとして、天主の御旨を果たして死を受け入れることで天主を御喜ばせする事になります。
天主の御旨と一致する死、聖なる死となります。そしてより緊密に彼はそれに一致し、
さらに聖なる死として彼は死ぬのです。」

尊者ブロシウスは臨終の際に「天主の御旨との完全な一致が、その霊魂を地獄からだけではなく、
煉獄からも救い出すと宣言されたのです。」と記述しました。

 

 

<臨終において天主の御旨に従い奉る祈願>

私達の主の栄光と霊魂の救いのためにこの祈りを広める事がすすめられています。

「救霊のために、天主に光栄を帰することに費やされた時間は、決して無駄な時間にはなりません。」(聖ピオ神父)

この祈りは毎日される事がすすめられています。
私達の最後の日に、唱えたこの祈りが祝福となるでしょう。

「わがいとも甘美なるイエズスよ、我御身が定められ給うたわが死をそれに伴う全ての苦しみと共に受け取り奉る。
わが死を御身の死に一致し奉りて御身にこれを捧げ奉る。
御身は我への愛が故に身罷り給いしなれば、我御身への愛と喜びによりて死ぬるを得させ給え。」

           

 

<天主の御旨に忍従し奉る祈願>

「ああわが主よ、我今この時、御手より送らるるものは死なりとも、その全ての苦しみ、懲罰、悲嘆と共に直ちにかつ喜びもて受け取り奉る。」

7年の免償。選びたる日に敬虔なる聖体拝領と告白の後にこの祈願を唱える者は臨終において全免償。Raccolta 638

 

<死に臨める者の祈願>

「イエズス・マリア・ヨゼフ、わが心と霊魂を御身に贈り奉る。
イエズス・マリア・ヨゼフ、わが最終の苦難において我を助け給え。
イエズス・マリア・ヨゼフ、御身が共に在し給う内に我が息絶えるを許し給え。」

 

<聖ボナヴェンツーラの祈願>

「聖なる童貞女よ、わが霊魂が肉身を離るる時、喜びて給いてこれを迎え受け取り給わん事を、御身に願い奉る。
マリアよ、我を拒絶し給う事なく御身の甘美なる御現存によりて生命を保つ聖寵を与え給え。
我に天つ御国への道と階梯となり給い、終にはわが永遠の安息と赦しを保証し給え。」

 

 

Raccolta 187 祈願 "ああ汚れなく宿り給いし聖マリア">

ピオ9世教皇聖下の勅答書によって、痛悔の心と信心とをもって次の祈願を善き死を得るために唱える全ての信心深き者に
一日一度の
100日の免償を与えられた。

「汚れなく宿り給いしマリアよ、御身にはせより奉る者のために祈り給え。
罪人の依り所、苦悶のうちにある者の御母よ、臨終の時も我らを見捨て給わず、
我らの救世主にして天主なる憐れみ深き審判者の王座の御前に安らかに立つを得んがため、
我らのために完全なる悲しみと罪の痛悔、罪の赦免、ふさわしき聖体拝領と終油の秘蹟の力を与え給え。 アーメン。」

O Maria, sine labe concepta, ora pro nobis, qui confugimus ad te.O Refugium peccatorum, Mater agonizantium, noli nos derelinquere in hora exitus nostri, sed impetra nobis dolorem perfectum, sinceram contritionem, remissionem peccatorum nostrorum, Sanctissimi Viatici dignam receptionem, Extremae Unctionis Sacramenti corroborationem, quatenus securi praesentari valeamus ante thronum justi sed et misericordis Judicis, Dei et Redemptoris nostri. Amen.

 

<死に臨める者のための祈り>

「いと憐れみ深きイエズス、霊魂を愛し給う御者よ、我御身の無原罪の御母の御悲しみによりて、
今苦悶にありて、今日身罷る世の罪人らを御身のいと尊き御血によりて洗い給わんことを、御身に祈り奉る。
かつて御苦悶の内にありしイエズスの御心よ、死に臨める者を憐れみ給え。アーメン。」

 

<死に臨める者のための祈りU>

「いと憐れみ深きイエズス、霊魂を愛し給う御者よ、我御身の無原罪の御母の御悲しみと、
御身の至聖なる聖心とによりて、今苦悶にありて、今日身罷る世の罪人らを御身のいと尊き御血によりて
洗い給わんことを、御身に祈り奉る。
かつて御苦悶の内にありしイエズスの御心よ、死に臨める者を憐れみ給え。

ああ聖ヨゼフ、イエズス・キリストの御養父にして、祝せられた童貞マリアのまことの浄配よ、我らのために、
かつ今日(今宵)死に臨める者のために祈り給え。」

「主祷文」「天使祝詞」「栄唱」を各一回唱えます。

 

Raccolta669 敬虔なる修練>

全世界の、最終の苦悶にありし者のために幸いなる死を得さするために
全能の天主に愛をもって彼らを委ね奉る信心深き者に
300日の免償。

19071026日 ピオ10世教皇聖下の御自らの御手の署名による。)

 

Raccolta648

「主イエズス・キリストよ、我らの臨終において敵を克服するにふさわしくして、
天つ御国の冠を得らるるよう、御身の愛の霊を我らに注ぎ給え。
世々に生き、かつしろしめし給う主なるかな。アーメン。」

3年の免償。
この祈願を一ヶ月間毎日唱えるならば、通常の条件下で全免償。
1936421日 聖座認可)

 

 

<善き終わりを求むる祈り>

「仁慈なるイエズス、十字架に磔にせられし御身が、我らの臨終において我らを顧み給う事を望み奉らん。
イエズスよ、刺し貫かれし御身の至仁の聖心が、我らの息絶えんとす時、我らの守護となり給わんことを。
イエズスよ、御血と水の溢れ出でし御身の聖心は、知ることあたわざる慈悲の奔流に在しませば、
御身が我らの犯したる罪の汚れを除き給うを願い奉らん。
御身の息絶えんとす時、御身は御身の仁慈を囚われしし者に
こうむらしむる事を望み給いたれば、我らの臨終においてもまた、天主の義の御怒りをなだめ給わんことを。

我らの主イエズス、我らの現世の最終の時には、御身の聖なる御生涯の御旨が完全に我を照らし給わんことを。
もし我に苦痛あらば、その悲痛と臨終の悶えとをして、御身の聖なる御苦しみに一致せしめ給え。
全世界のために己を奉献せしめ、もし罪人の霊魂としてあらば、
天主の豊かなる御慈悲を願い奉らん。
完全に御身に信頼し奉り、完全に御身の御旨の一生を遂ぐるにより、御旨の慈悲をこうむらしめ給え。
臨終の時、御身の仁慈が我の全てとならことを。アーメン。」

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