悲しみの聖母の聖ガブリエル修道者

「私は日に日にわが意志を砕く事を努める。私はわが意志ではなく、天主の御旨を行う事を望む!」

1838年イタリアのアシジの裕福な家庭の13人兄弟の一人に生まれた。
少年の頃には非常に世俗的な生活を送っていたが、突然病に倒れ、病の治癒の願いが聴き容れられるならば修院に入会する事を決め、その後、癒された。

御受難修道会に入会した際に、「悲しみの聖母のガブリエル」という修道名を与えられ、聖母の御悲しみへの信心に自らを捧げた。
1862227日に肺結核で息を引き取った後、数多の奇跡が報告され、教皇ベネディクト15世は、「若者の模範」として彼を列聖した。

祝日
227日。

聖職者、学生、若者の保護者。

 

「マリアを愛しなさい!
彼女は愛深く、誠実で、変わらざる御方である。
彼女は決して愛のうちに御自らを勝らせる事なけれども、常に至高である。
もしあなたが危難にあれば、彼女はあなたの救いに急がれるであろう。
もしあなたが苦難にあれば、彼女はあなたを慰められるであろう。
もしあなたが病のうちにあるならば、あなたに癒しをもたらされるであろう。
もしあなたが困窮にあるならば、彼女はあなたを助けられるであろう。
彼女はあなたがどのような人間であったかをみそなわすのではなく、ただ彼女を愛する事を望む心に来たり給うのである。
彼女は速やかに来たり給いて、あなたに御自らの仁慈の御心を開き給い、あなたを抱擁し、慰め、救い給うのである。
彼女は共に手を携えて、あなたを永遠に連れられる事さえなし給うのである。」

 

<祈願>

「親愛なる聖人よ、まさしく御身の御名は、御身の格別なる御悲しみの御者なるキリスト、苦しみ給いし御母マリアへの信心を思い起こさせん。
御身は御受難会修士として若くして身罷り給いしも、我らに全きキリストの犠牲の御生涯の如き模範を残し給えば、望みなき、今日の官能的にして利己的なる世の只中で、御身の御保護を必要とす、我らの神学生らと若き修士らのためにとりなし給わんことを。アーメン。」

 

<祈りU>

「ああ、善き聖ガブリエルよ、天主は主の御母、マリアの御心のうちに響きし如くのイエズスの御受難への愛に御身を奮い立たせしめ、彼女の傍らで、御身はイエズスの十字架の下に立ちて、彼女の如くに彼を熱く見つめ、その御慈悲を共に分かち給いたり。

ああ、聖ガブリエルよ、我らは御身の如く、天主と彼の全ての者への愛のうちに育まるるを望み奉らん。
我らの生のこころみにおいて、我らを忘れ給わざれ。
殊に困窮のうちにありし若者を忘れ給わざれ。

我らの全ての日々において、御身の聖祷によりて我らを支え給え。
更に、今生を終えし時には、我らがイエズスとマリアの喜ばしき同伴のうちに、天つ御国において御身と連なるを得しめ給え。アーメン。」

 

Raccolta544 敬虔なる修練>

a悲しみの聖母の聖ガブリエルの祝日に、聖人が保たれし教会、若しくは公的礼拝堂、若しくは準公的礼拝堂に(後者で使われる事が正式に認められた場合において)、信心の念もて訪れる信心深き者に、告解と聖体拝領と教皇聖下の御意向を祈る条件で、全免償。


b悲しみの聖母の聖ガブリエルの御姿(御絵・御像など)の御前にて、「主祷文」「天使祝詞」「栄唱」を唱え、「聖ガブリエル、我らのために祈り給え」の呼祷を加える信心深き者に、300日の免償。
この信心深き行いを一ヶ月間日々致すならば、通常の条件下で全免償。(
1936925日 聖座認可)

 

<祈願U>

「ああ天主、御身は聖ガブリエルに、御身のいと甘美なる御母の御悲しみに常念するを教え、聖性と奇蹟の誉れにかれをあげ給いたれば、我らにもまた、聖母の御悲しみを共にせしめ、彼女の御保護と御とりなしとによりて救われんことを。アーメン。」

 

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