洗礼に関する祈り

「捕われ人にとって洗礼とは、負債の赦し、罪の死、霊魂のよみがえり、壮麗な長着、砕かれざる印章、天の戦車、王の保護、採用の賜物である。」(聖バジリオ)

 

<洗礼志願者の祈り>

「洗礼の日が迫り、私は今そのための準備の期間に入った。▲神よ、私に勇気と謙虚さを御与え下さい。あなたの民の一人となる私に、いつくしみを注いで下さい。私の心を主イエズス・キリストと共に生かし、あなたの愛の息吹聖霊によって潤して下さい。今洗礼の日を心待ちにしながら、信頼を込めてあなたに賛美と感謝を捧げます。主イエズス・キリストによって。 アーメン。」(カトリック祈祷書 より)

<洗礼の決心を新たにする祈り>

「私は水と霊によって新しく生まれ、神の民、教会の一人、神の国の証し人とされた。▲神よ、それにも関わらず、私は自分の足らなさをよく知っています。洗礼を受けた後も、あなたの選びに充分ふさわしい生き方が出来ないでいます。しかし父よ、私は神であられるあなたに信頼し続け、あなたの愛を世に告げていきたいと念じています。今洗礼当日の思いに立ち帰るだけでなく、むしろ感傷を越えて内に力を秘めた 真の信仰に深められていくよう、恵みと祝福をお願い致します。 アーメン。」

 

<洗礼の約束を新たにする祈>

人は洗礼によって原罪と自罪との赦しを受け、新たに生まれて天主の子となる。故に受洗日は霊的誕生の祝日であるから、悔俊、聖体の両秘蹟を受けて天主から頂いた御恵みを感謝すべきである。洗礼の時天主と結んだ約束を思い出して、時おり次の祈りを唱えるがよい。

「ああ天主、我今御前にひれ伏してうやうやしく主を礼拝し奉る。▲主は限りなき御慈しみによりて我を造り、かつながらえしめ給えり。されどたとい世にながらうとも救(たす)かりを得ざれば何の益かあらん。されば御子イエズス・キリストをこの世に遣わし給いて、救霊の道を備え、洗礼の秘蹟を定め、天国の門を開き、我を召し給いしを深く感謝し奉る。
我はあまたの人のうちより選ばれて、天主の子、イエズス・キリストの兄弟となり、天国の幸いを受くべき身となれり。▲ああ憐れみ深き天主、我いかにして、かくの如き御恵みに報ゆるを得んや。我足らざるを顧みて、イエズス・キリストの限りなき御功徳を、うやうやしく御前に献げ奉る。願わくはこれを受け入れ給え。
天にまします御父よ、我は洗礼を受けし時、悪魔とその業とその栄華とをことごとく棄て、天地の創造主なる御父を信じ、我らのために苦難を受け給いし御子イエズスを信じ、聖霊と聖なる公教会を信じて、主にまことを尽さんと約束し奉り、主は我に終りなき命を与えんと約束し給えり。
▲幸いに主は我に天国の家督を継ぐを許し給えば、我いま御前にひれ伏し、諸天使、諸聖人の前にて洗礼の約束を新たにし、悪魔とその業なる罪と栄華とを全く棄て、命のあらん限り三位一体の天主を堅く信じて、忠実に主に仕え、万事に超えて主を愛し、主の御ために、人をも愛せんことを約束し奉る。
願わくはこの新たなる決心を保たしめ、主の約束し給いたる天国の永福を得しめ給え。アーメン。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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