ハンガリーの聖エリザベト

 

ハンガリーの王女として、1207年に生まれた。
大伯母は、ポルトガルの聖エリザベトである。
14歳の時に政略結婚をさせられるが、結婚生活は幸福であった。

それよりレプラ患者や貧者の救済に自らたびたび赴いた。
一度夫である ルートヴィヒ4世が聖女を呼びとめ、聖女の外套を開くと、中には病者や貧者に与えるためのパンが入っていたという。
またそれらのパンが、バラの花に変化したとも伝えられる。


ルートヴィヒ4世が十字軍遠征中に死去し、若くして未亡人となった。
城を追われた聖女は、しばらく子供達と豚小屋に住むほどであったとされ、迎えに来た伯母によって、伯父の城に移された。

再婚を勧められるが拒否し、フランシスコ会に入会し、財産を寄付し、更に病院を作り、貧者の為に尽くした。


1231年、24歳で帰天。

1235年、教皇グレゴリオ9世によって列聖。

パン屋、看病者、家なき人々、善行をなす人々の保護者。

祝日11月17日。

<祈り>

「天にまします我らの父よ、御身のしもべなる聖エリザベトは、病者に癒しと、飢えし者に糧を、望みを失いたる者に希望をもたらし給いたれば、
それらの祝福を我らに与え給いて、愛と、我らの心の喜びもて、聖女の御足跡に我らを続かしめ給え。アーメン。」

 

 

<連祷>

主あわれみ給え▲キリストあわれみ給え。
主あわれみ給え。
キリスト我らの祈りを聴き給え▲キリスト我らの祈りを聴き容れ給え。

天主なる御父 ▲我らをあわれみ給え。
天主にして世のあがない主なる御子 ▲我らをあわれみ給え。
天主なる聖霊 ▲我らをあわれみ給え。
唯一の天主なる聖三位▲我らをあわれみ給え。
聖マリア ▲我らのために祈り給え。
無原罪の童貞女、我らの会の御母にして后よ▲我らのために祈り給え。


ハンガリーの王女なる聖エリザベト▲我らのために祈り給え。

チューリンゲンの公爵夫人なる聖エリザベト、▲我らのために祈り給え。

イスラエルの母なる聖エリザベト、▲我らのために祈り給え。

天主の御国の后なる聖エリザベト、▲我らのために祈り給え。
罪人なる慰め手なる聖エリザベト、▲我らのために祈り給え。

ハンセン病患者の看護者なる聖エリザベト、▲我らのために祈り給え。

キリスト信者のやもめの知られし模範なる聖エリザベト、▲我らのために祈り給え。

天主の御子の熱き浄配なる聖エリザベト、▲我らのために祈り給え。

富におけし謙遜なる聖エリザベト、▲我らのために祈り給え。

逆境におけし堅忍なる聖エリザベト、▲我らのために祈り給え。

苦行において力強き聖エリザベト、▲我らのために祈り給え。

祈りの不思議なる聖エリザベト、▲我らのために祈り給え。

逆境におけし堅忍なる聖エリザベト、▲我らのために祈り給え。

かの第三会修女における初穂なる聖エリザベト、▲我らのために祈り給え。

我らの会の保護者なる聖エリザベト、▲我らのために祈り給え。

聖なる公教会の親愛なる聖人なる聖エリザベト、▲我らのために祈り給え。


世の罪を除き給う天主の小羊 ▲主我らを赦し給え。
世の罪を除き給う天主の小羊 ▲主我らの祈りを聴き容れ給え。
世の罪を除き給う天主の小羊 ▲我らをあわれみ給え。


ああ祝せられしエリザベト、我らの為に祈り給え。アレルヤ。
▲我らをキリストの御約束にかなわしめ給え。アレルヤ。

祈願

「慈悲深き主よ、我らの心に御身の聖寵の輝ける光線を注ぎ給わんことを、御身に祈り奉らん。
御身の聖エリザベトの栄えある祈りによりて、一切の世俗的富を打ち棄てるを学ばしめ、常に天つ御国の全ての慰めを喜ぶを得しめ給え。
我らの主キリストによりて。アーメン。」

 

 

<チャプレット>

このチャプレットは、聖エリザベトのメダイと 一つの大珠、
七つの小珠によって構成されています。
もし専用のチャプレットを御持ちでなければ、一般のロザリオを数を調節されながら用いられて構わないと思います。

十字架の御像で 次の祈りを唱えます。

「全能の天主、御身の聖寵によりて ハンガリーの聖エリザベトは
世の貧しき者のうちに在し給うイエズスを認め光栄を帰し給いき。
我らにもまた 聖女の模範に従わしめ、あらゆる困窮と苦難のうちにも愛と感謝を持つを得させ給え。
御身と聖霊と共に今もいつも世々に生き、かつしろしめし給う唯一の天主、イエズスの御名によりて。」


最初の大珠で 次の祈りを唱えます。

「主を称え奉らん。主を畏るる者は幸い、主の掟のうちに大喜あり。」


一番目の小珠で 次の祈りを唱えます。

「彼らの子々孫々は かの地において力強くなりて 正者のやからは祝せられん。」


二番目の小珠で 次の祈りを唱えます。

「繁栄と富は彼らの家にあり、彼らの義は永久に 失せることなし。」


三番目の小珠で 次の祈りを唱えます。

「正者の為の光は 闇のうちにも挙げられん。彼らは慈悲深く 憐れみに満ち 正しければ。」


四番目の小珠で 次の祈りを唱えます。

「恵みを施し 貸し与え 義によりておのが服務を遂ぐ者は幸いなり。」


五番目の小珠で 次の祈りを唱えます。

「正者は決して動かさるることなし、彼らは永久におぼえられん。」


六番目の小珠で 次の祈りを唱えます。

「彼らは悪の告げを恐れず 彼らの心は堅固にして 主のうちに安寧なり。」


七番目の小珠で 次の祈りを唱えます。

「彼らは惜しげもなく施し、貧者に与え、彼らの義は永久にして 彼らの角は誉れのうちに高められん。」

 

 

<チャプレットU>

このチャプレットは、聖女のメダイと一つの大珠、
環状部分は 一連が一つの大珠と 七つの小珠からなる三連によって構成されています。
もし専用のチャプレットを御持ちでなければ、一般のロザリオを数を調節されながら用いられて構わないと思います。

始めに(メダイで)次の祈りを唱えます。


「慈しみ深き聖エリザベト、ハンガリーの心の后(きさき)よ、
この つつましき嘆願者を顧み、我らの天の王の御前に わが請願を捧ぐよう 天使に願い給え。
(ここで願う)
御身の外套よりかつて一度 降し給いしバラの花の如く、優しき御手より この恩寵を降し給い、
いつの日か 楽園の宮にて 我が御身と共にあらんことを。」

各大珠で「主祷文」を唱え、
各小珠で「天使祝詞」を唱えます。

このチャプレットのしめくくりに、
「優しき聖エリザベト、我の導きにして 聖なる手本となり給え。」
と唱えます。

 

 

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