アイルランドの聖ブリジッタ

 

453年に生まれ、聖パトリックによって洗礼を授けられた。
幼い頃より 聖パトリックの説教に熱心に聞き入り、
敬虔な心を持ち、貧者を助け 修院に入る事を望んでいた。
18歳の時に 7人の仲間と共に修道生活を始め、
それがアイルランドで最初の修道院の基礎となった。

アイルランドの司教が夢で 聖母マリアが一人の女性の姿をとって現れる夢を見た。
聖女が司教に出会った時、司教は「夢で見た聖女が来た」と言い、
その時から聖女は 「ゲールのマリア」とも呼ばれるようになった。

525年2月1日帰天。
聖パトリックの御墓の近くに埋葬された。

 

<祈願>

「ああ天主、主の清貧によりて 我らを富ませ給う為、祝せられし御子を貧しき者となし給いし御者よ。
御身のしもべなる 聖ブリジッタの模範に従いて専心によりて御身に仕え奉らんが為、
この世への過ぎたる愛着より 我らを救い、来世の富に 我らを至らせ給え。
唯一の天主、御身と聖霊との一致のうちに世々に生き、
かつしろしめし給う 我らの主イエズス・キリストによりて。アーメン。」

 

 

<チャプレット>

このチャプレットは 一般のロザリオを用います。

始めに十字架の御像で
「十字架のしるし」を行い、「使徒信経」を唱えます。

次の大珠で
「主祷文」を唱え、
続く三つの小珠で
「天使祝詞」を唱え、
次の大珠で
「栄唱」を唱え、
「分かつ事なき三位と聖女は祝せられんことを。今もいつもなおも。」と唱えます。

第一連の大珠で唱えます。

「ブリジッタよ、御身は捕らわれのくびきのうちに生まれ
それより救われ給いき。
我らを罪のくびきより防ぎ給い、
まことの痛悔と償いとに我らを導き給え。
聖霊 来たり給え、御身の信者の心を満たし、
御身の愛の火によりて それを灯し給え。」


各小珠で次の祈りを唱えます。

「聖霊 来たり給え、御身の信者の心を満たし、
御身の愛の火によりて それを灯し給え。」



第二連の大珠で唱えます。

「ブリジッタよ、御身は信心深き使徒に在しまして
聖パトリックの御足跡を辿り、
彼のアイルランドの諸霊魂への聖なる熱誠が
大いなる力のうちに御身の信仰に生き抜く勇ましを与えたれば
臆病と不信より我らを防ぎ、敬虔のうちに我らを導き給え。
聖霊 来たり給え、御身の信者の心を満たし、
御身の愛の火によりて それを灯し給え。」

 

各小珠で次の祈りを唱えます。

「聖霊 来たり給え、御身の信者の心を満たし、
御身の愛の火によりて それを灯し給え。」

 

第三連の大珠で唱えます。

「ブリジッタよ、御身の御霊魂より
ふさわしからざる あらゆる付着を除かるる為、
御身は 麗しき御顔さえも損ない給い、
天主はこれによりて御身を愛し給いき。
偶像崇拝と世俗の付着より我らを防ぎ、
償いと禁欲の一生に我らを導き給え。
聖霊 来たり給え、御身の信者の心を満たし、
御身の愛の火によりて それを灯し給え。」

各小珠で次の祈りを唱えます。

「聖霊 来たり給え、御身の信者の心を満たし、
御身の愛の火によりて それを灯し給え。」

 

第四連の大珠で唱えます。

「ブリジッタよ、御身は牧場の営みと修院の創設など
御身の務めに忠実に在し給えば、
怒りと不満より我らを防ぎ、
我らの務めを満たす一生に我らを導き給え。
聖霊 来たり給え、御身の信者の心を満たし、
御身の愛の火によりて それを灯し給え。」

各小珠で次の祈りを唱えます。

「聖霊 来たり給え、御身の信者の心を満たし、
御身の愛の火によりて それを灯し給え。」

 

第五連の大珠で唱えます。

「ブリジッタよ、御身は天主の御力によりて
悪しき霊どもと戦い給い、
異端の国と民の回心によりて 世の光のしるしとなれり。
我らを悪魔の力より防ぎ、
祈りととりなしの一生に我らを導き給え。
聖霊 来たり給え、御身の信者の心を満たし、
御身の愛の火によりて それを灯し給え。」

各小珠で次の祈りを唱えます。

「聖霊 来たり給え、御身の信者の心を満たし、
御身の愛の火によりて それを灯し給え。」

 

しめくくりに 次の祈りを唱えます。

「分かつ事なき三位と聖女は祝せられんことを。今もいつもなおも。」

「イエズスよ、聖名によりて我らを保ち給え。」

「イエズスよ、聖心のうちに我らを保ち給え。」

「イエズスよ、御聖体のうちに我らと出会い給え。」

「全ての天使と聖人、戦いのうちに我らを防ぎ、
天主の全能の御力によりて 敵より我らを救いたまえ。
聖ブリジッタ、ゲール人のマリアよ、我らの為に祈り給え。アーメン。」

 

 

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