リマの聖ローザ童貞

「我々が天に至る事が出来る十字架とは別の梯子はありません。」

 

1586年ペルーで生まれる。両親に対し非常に従順であり、聖女は常に他者を喜ばせる小さな業を行った

非常に美しかった聖女は母親から美しい衣服を着るように勧められたが、こう答えた。
「お母様、霊魂の美だけが唯一価値あるものです。」

ある裕福な若者が聖女との結婚を望み大きな邸宅や使用人を提供したが、聖女は拒絶し、貞潔を誓い、ただ天主を愛し天主に仕え奉る事のみを望んだ。

また両親が財産を失った時は毎日働きに行き、夜は裁縫をして両親を助けた。
ドミニコ会第三会員となり、また自身の美貌を損なわせるために胡椒や灰汁を用い、美しい長い黒髪を切り落とした。

聖女は病気を患いながらも貧しい者達のために献身的に働いた。
神秘家であり、また不可視の聖痕を受けていたといわれる。

 

「主よわが苦痛を増し給え。しかしてわが心中における御身の愛は弥増さん。」

 

1617年8月24日帰天。1671年8月2日、教皇クレメンス10世によって列聖。
アメリカで最初の聖人となった。
祝日8月23日。刺繍師、花屋、中南米の保護者。

 

<祈願>

「ああ天主よ、御身は御身への愛もて聖ローザを満たし給い、厳格なる苦行によりて彼女が世俗を離るるを可能となし給えば、彼女の取り次ぎによりて我らが現世において彼女の御跡に従い奉り、かつ天においては御身の喜びの奔流を楽しむを助け給え。」

 

<リマの聖ローザ童貞のチャプレット>

このチャプレットは、リマの聖ローザのメダイと、一つの大珠、十二個の小珠より構成されています。
もし専用のチャプレットを御持ちでなければ、一般のロザリオを数を調節されながら用いられて構わないと思います。

始めに(メダイで)次の祈りを唱えます。

「ああ栄えあるリマの聖ローザよ、御身はかくの如き申し分なき寛大なる心もてイエズスを愛し給いし者と知られ給えり。

御身は御幼少より彼の十字架を抱擁し奉らんがために世俗のむなしき業を軽んじ給い、絶えざる信心もて我らの天の御母を愛し、貧者に対する大いにあわれみ深き献身の誓願をなし、かくして同じ仕方にてイエズスに仕え給えり。

我らに御身の大いなる諸徳に倣い奉るを教え、しかして我らが御身の手本に従い、天に在し給う御身の大いなる御保護を喜ぶを得んことを。アーメン。」

一つの大珠で「主祷文」を唱えます。

十個の各小珠で「天使祝詞」を唱えます。

このチャプレットのしめくくりに、「栄唱」を一度唱えます。

 

<祈願U>

「ああ天主、御身への愛ゆえに聖ローザは御自らの苦行の生涯を捧げんがために、何事をも与え譲り渡し給いたれば、彼女の祈祷の助けによりて、我らが彼女の現世におけし御生涯の無我に我らを倣わしめ、かくして天の御国においては御身の祝福に満たされ喜ぶを得しめ給え。
これを御身と聖霊と共に世々に生き、かつしろしめし給う御子、我らの主イエズス・キリストによりて願い奉る。アーメン。」

 

<祈願V>

「崇むべき聖ローザよ、御身はまことなる粗き地上に咲き誇りし甘美なる花にして、柔和をもちて棘の間を耐え給いしまことのバラ、羨望の舌の針の堅忍、欺ける世のいざないの媚の中で完全なる潔白と謙遜とを保ち給いたれば、我らの天主なる主によりて御身にかく与えられし御功徳によりて、わがために辛きを耐える御恵みと、潔白にして謙遜、柔和にしてへりくだり、聖霊の霊感に信心深くあるを得させ給いて、かくして我がわが愛する主にして救世主なるイエズス・キリストのみそなわし給ううちに、我が常に喜び受け入れられん事を得させ給え。アーメン。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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