煉獄の霊魂のための祈りV

 

<聖ペトロ・クラベルと二人の婦人の話し>

聖ペトロ・クラベルは、カルタジェナの、現世で貧しくつつましき生涯を送った二人の婦人の霊魂を知っていました。

この二人の煉獄における苦しみは、2〜3時間ほどでした。

聖人は、名前をアンジェらという、徳高き黒人の婦人に、ウルスラという名前の、もう一人の黒人の婦人で、四肢の自由を失い、
痛みで覆われている人を家に置くように説得しました。

ある日、聖人が聴罪のために彼らの家を訪れた所、アンジェラは悲しみながら、ウルスラが臨終にあるという事を聖人に伝えました。
聖人は答えました。

「いえ、いえ、彼女は四日間まだ生きます。彼女は土曜日までは亡くなりません。」

土曜日が来た時、聖人は彼女に対する意向のために聖祭を唱え、彼女に死の準備をさせに行きました。

幾つかの祈りが唱えられた後、聖人はアンジェラに確信を持って言いました。

「慰めを受けて下さい。天主はウルスラを愛されております。
彼女は今日、亡くなりますが、煉獄での時間は3時間のみです。
彼女が天主と共にある時、私の事を思い起こされますよう、
そうして彼女が私と、これまで彼女の母となった者の為に祈るようにさせて下さい。」

これらは聖人の預言通りとなりました。

また別の日、通い慣れていた、ある貧しき病者の聴罪をしに行った所、聖人はアンジェラが亡くなっていた事を知りました。

彼女の両親は非常に悲しみ、そして聖人も、彼女の臨終が近づいた時に、彼女を助ける事が出来なかった事を考えるだけで、
悲しみに沈みました。

聖人は彼女の遺体に近づき、祈るためにひざまずきました。
それから突然、彼は穏やかな表情で言いました。
「かくの如き死は、涙よりもむしろ、羨望に値します。
この霊魂は、二十四時間だけ、煉獄にある事を定められました。
我々の祈りの熱誠によって、この時間を短くするよう努めよう。」

その時間の間、祈りが充分に唱えられました。

 

 

<福者 天使のアンナの話し>

福者 天使のアンナは、ペルーの隠棲ドミニコ会修女で、90歳まで生きました。

福者は、14歳の時に、父親によって結婚させられるために学校を辞めさせられましたが、
福者は真剣に抵抗しました。
父親と家族の者による圧迫により、福者は修道女になる望みをますます強くしました。

その時、シエナの聖カタリナが彼女に出現され、白い衣服を見せられ、こう言われました。
「アンナ、わが子よ、私はあなたに、この衣服を用意しております。
天主の御為に、全てのものを離れなさい。
あなたに対して合うものは、何もないでしょう。」

アンナの恐怖は消えました。
そして夜間になって、アンナは聖カタリナ修道院へ逃げました。

明朝になって、彼女の父親が修院に急行し、数多の暴言を吐き、修女らの前で恥をかかせた後、
入会の為に必要な持参金を決して払わないと言いました。

アンナは、父親によって相続権を奪われて、捨てられました。

結局、司祭であった彼女の兄が、持参金を出しました。

修院の中で、アンナは気高さ、勇敢さ、謙虚さ、信心深さで知られるようになりました。

彼女はやがて修院長となり、司教の助言を得て、俗に染まりつつあった共同体の改革も始めましたが、非常に厳格であった為に、
抵抗が起こるようにもなりました。

福者はまた、預言やバイロケーション、奇跡や幻視の賜物を受け、世人の間で称えられ、国内外から助言を求められました。

スペインの王であったフィリップ4世も彼女のとりなしを求めて、1665年の死去の後、アンナに現れて、彼女の祈りのお蔭で、
死去して3日後に天国に入る事が出来た事を明らかにしました。

ある日アンナは、天主の御母が、聖ニコラオと天使の軍団と共に、アンナのそばで、金色の王座に座しておられる姿の幻視を
与えられました。

聖ニコラオは、アンナを煉獄へと導き、アンナはそこで恐れながら、浄めの炎の中で、共に群がる霊魂らの大群を見ました。

聖人はアンナに言いました。
「地上において、私はこの貧しき霊魂を助けました。私は今、その高貴なる仕事を、あなたに引き渡します。」

アンナは、それを受諾し、天主もそれを受け入れられました。

アンナはこの80歳でありましたが、肉体的な苦痛をはじめ、色々な骨折りで苦しみました。

償いによってアンナは視力も失いましたが、天使らが彼女の苦しみを和らげ、煉獄からの魂は、アンナの祈りに感謝するために、
ベッドの横に現れました。

聖ベルナルドは、彼女の聖体拝領のために、聖体を持って現れました。
聖ニコラオはアンナに、彼女の慈悲の行いによって天国に入る事が出来た幾千もの霊魂を見せられました。

アンナは1686年1月10日に、90歳で亡くなりました。
後に遺体が掘り返された時、彼女の遺体は腐敗しておらず、むしろ芳しい香りがある事がわかりました。

 

<イエズスの聖心の捧げの祈り>

「ああ天主なるイエズスの聖心よ、煉獄にありし霊魂らに、永遠の安息と、今日死ぬる全ての者には最終の御恵み、
罪人にはまことの回心を与え給わんことを、御身にこいねがい奉る。

ああ、イエズスのいとも愛すべき御心よ、かくして我が、これら全ての霊魂を御身に委ね奉りて、彼らのために、
御身の全ての御功徳を、いと祝せられし御母と、諸聖人、諸天使の御功徳と、またキリスト者の遍く世の、
今日に至る所にて為さるる、
全ての聖祭の犠牲と、聖体拝領、祈りと善なる業と共に捧げ奉らん。」

 

 

<いと尊き御血の捧げ>

「永遠の御父よ、我は、死する者と煉獄の霊魂のための代償として、イエズスのいと尊き御血を、御身に捧げ奉る。」

イエズスは啓示で、このように言われました。
「しかして少なきものしか、罪人に対し、わが義の怒りを解こうとはしないのである。」

聖大ゲルトルードは、この祈りを毎日50回、その日に死する者と、煉獄の霊魂のために唱えました。
天主は、その祈りがどれほど効果的であったかを教えられるために、煉獄より解放されていく霊魂達を聖女に見せられました。

 

 

<聖オディロの話し>

聖オディロは、10世紀近くに聖人で、隣人愛によってフランス全体を教化した修院長でした。
その愛は、この世を去った霊魂にも向けられ、煉獄の聖なる霊魂達への祈りを止める事は決してありませんでした。
聖人は修院を指導し、シシリアの海岸沿いに、隠者として暮らしました。

あるフランスの巡礼者が、しけによってこのシシリアの海岸に漂着しました。

聖人はこの巡礼者に、オディロ修院長を知っているかと尋ねました。

巡礼者は答えました。「もちろん、私は彼を知っており、彼との面識の誇りがあるのです。
しかしあなたは、いかにして彼を知り得ますか?
この質問に答えてくれませんか?」

聖人は「私はしばしば聞きます。」と答えました。

「悪霊は、敬虔な人の祈り、施しの行い、死後の世界に入った後の苦しみより霊魂を救う事に不平をぶつけますが、
クルニーのオディロ修院長と彼の修院に主に不平を言います。
従って、あなたは自国に戻られるべきです。
天主の御名によって、聖なる修院長と彼の修道士が、貧しき霊魂の霊益の為に、善行を倍増される事を、心より願います。」

この巡礼者は自ら修院に赴き、そこで同じようにして導かれました。
結果として、聖オディロは創設した全ての修院に、諸聖人の日に続いて、全ての現世を離れし信心深き者の霊魂の記念のために、
死者の日の前夜の夕課と、朝課に、聖祭を捧げるように命じました。

 

 

 

<聖大ゲルトルードの御功徳によりて救霊を求むる祈

「ああ、いと慈悲深きイエズスよ、御身は御身の愛し給える伴侶に、御身の大いにしてなお余りある善徳のうちに、
御身にはせよる全ての者の祈りを、いとも確かに聴き容れ給うを約束し給いたれば、聖女の御功徳と御とりなしとによりて、
かれらの救霊に関わりし一切の事には、御自らを結び給い、更には、御身が直ちに彼らの請願を聴き容れ給わざれば、
御身の善時に、崇むべき三位の全能と、知恵とやさしき寛大より、彼らに三倍の報いもて与え給え。

御身の御精神、御身の誠実なる御約束を呼び求め、我は御身にこいねがい奉らん。
我をみじめさに留め置か給わず、わが請願の益験を与え給え。アーメン。」

 

 

<煉獄の中で、特に見棄てられし霊魂への祈り>

「"平安と戦いのうちにわが霊魂あり。
海と陸にある霊魂、
我はうつろにして、戻りて再び現るることなきを全く望むなり。"

ああ、煉獄より見棄てられし、いと孤独なる霊魂よ。
我は御身の苦しみのうちに、汝に伴わん。
我は御身を硬く狭き独房のうちに見たり。
我は御身の苦しみより、御身を救うを願いたり。
御身が現世にて過ごしたるを、我らの罪に対せし代価とし給うや。

御身の恵みもて我を益する者となり給え。
わが助けを天主に願い給え。
我は聖なる掟に従い奉るために、我に要せしものを解することを求めたり。
我は隣人と、我をも超えて天主を愛し奉りたり。
これ、我が仁慈と、永久の救霊を見出したる道なればなり。アーメン。」


「主祷文」「天使祝詞」「栄唱」を各五回、煉獄の霊魂に捧げるために唱えます。

 

<トレンチノの聖ニコラオへの祈り>

(トレンチノの聖ニコラオは、煉獄の聖なる霊魂達の守護聖人である。)

「ああ栄えあるトレンチノの聖ニコラオよ、苦しめる霊魂達の祈りは、御身に煉獄の苦しみを明らかとす信徳あり、
主イエズスの御血によりて炎の消さるる聖なる犠牲の捧げを御身に嘆願したり。

ああアウグスチヌス会の誉れよ、我らは御身に、我らと苦しめる霊魂達の為の祈りをこいねがい奉り、
彼らの罪の報いの苦しみより速やかに解放され、いつの日か天つ御国において、御身と彼らと共に喜ぶを得しめ給え。アーメン。」

 

 

<敬虔に世を去りし霊魂のための祈り>

「ああ聖なる霊魂達よ、我は御身を決して忘れざるを
約束し、御身の解放のため、いと高き御者に祈るを約束せん。
我がここに御身らになす、この捧げに答えられんことを。
我らに心の平安を得させ、我らの全ての行いにおいて我らを助け、我らの危難にありては、我らを慰め、守り給いて、
いつの日か、楽園にて相共に喜ぶを得しめ給え。

ああ、全ての敬虔なる民の創造主にしてあがない主なる天主よ、御身のこの世を離れししもべらの霊魂をして、
彼らの罪の赦免を与え、天つ御国の喜びを得しめ給え。
我らこれを、我らの主キリストによりて願い奉る。アーメン。」

 

<聖オディロへの呼祷>

「聖オディロ、煉獄の霊魂の守護者よ、我らのために祈り給え。」

 

 

<煉獄の霊魂の救いの天使祝詞>

(聖マチルダの祈り)

「めでたしマリア、煉獄の浄めにありし、いと激しき苦しみにありし、御身の惨めにして苦しみに満てし子らを、いと慈悲深く顧み給え。
御身に起こされたる天使の御礼を大いなる御喜びによりて、彼らをあわれみ給い、御身の聖なる天使を遣わし、
彼らにもまた喜びに満てし礼のもたらされ、苦しみよりの解放の告げを受くるを得られんことを、御身にこいねがい奉る。

聖寵満ち満てし。
彼らのための聖寵とあわれみ、今彼らの耐えし大浄の赦免とを得させ給え。

主御身と共に在します。
主の御身に与え給わざるものなし、御身の祈りを慈悲深く聴き容れ給いて、慈悲深くそれら惨めなる霊魂の御助けに来たり給う。

しかり、遍く世の全被造物のうちに御身は女のうちにて祝せられたり。
惨めにして囚われし霊魂に、御身の御とりなしによりて祝福と幸いと、負債よりの救いを与え給わんことを。

御胎内の御子、遍く世の救世主にしてあがない主、童貞女より苦しみなく生まれ給いしイエズスも祝せられ給う。
ああ慈悲深きイエズス、聖なる貞潔の祝せられし御子よ、この世を去りし霊魂達をあわれみ給え。
ああ慈悲深き御母よ、彼らの助けに祈り給え。

天主の御母、聖なるマリア。すぐれたる童貞なる御母よ。
罪人なる我らと、煉獄の霊魂達のため、そして我らの臨終の時も、今もいつも祈り給え。
最終の苦悶にありてこの世を去る霊魂を助け、今彼らの激しき苦しみにありてなお助け給え。
御身の母的御とりなしによりて今の苦しみより永遠の喜びに至らしめ、彼らの苦悶と責め苦をして永久の憩いとほまれ、全き永遠に至るまで
御身と天つ御国の軍勢と共にありし喜びへと至らしめ給え。アーメン。」

 

 

<福者 御摂理のマリアの祈り>

「数多の恵みを我らに得さしめ給う、聖にして苦しめる霊魂達よ。
汝らの苦しみの只中にあるを我ら思い起こさん。
汝らに天つ御国の喜びを得さしめんと、我は絶え間なく働かん。
我は汝らが、わがために代願し給うを知れり。」

聖イェロニモは、司祭が煉獄の霊魂のために聖祭を捧げている時、彼らは苦しみも痛みもなく、聖祭を終えた後には、
幾人かの霊魂が解放されると言った。

 

<煉獄の霊魂の解放を求むる祈り>

「ああ聖なる霊魂達よ、我は汝らを決して忘るる事なく、汝らの解放のためにいと高き御者に祈るを約束せん。
我が汝らに致すこの捧げの報いとして、我らの心の平安と、我らの行いの一切における助けと、我らの危うきにおける慰めと保護とを
得しめ給い、いつの日か、楽園において相共に喜ぶを得られんことを。

ああ全ての信者の創造主、かつあがない主にまします天主、御身の世を去りししもべらの霊魂に、彼らの罪の赦しと、天国の喜びとを与え給え。
我らの主キリストによりて願い奉る。アーメン。」

 

<最新版のピエタ小冊子に掲載された言葉>

煉獄の霊魂のために祈れ

煉獄の霊魂らは己を助くことあたわず、彼らは生者と、彼らの煉獄にある時を縮め給うイエズスとマリアのいつくしみとによる
いつくしみの業に委ねている。
彼らの霊魂は、天主の御心の大変愛し給うものであり、それらの霊魂達のためにあらゆる善行、苦しみ、祈り、聖祭を捧ぐ者に、
天主は最も寛大になられるのである。
感謝のうちに、彼らは我々のためにとりなすのである。

 

聖ヨハネ・ヴィアンネは一度言った。

「善き天主は、彼ら(煉獄の惨めなる霊魂達)のために我々の行いし善き業をして、百倍に報いられる。」

 

 

<煉獄の霊魂のための御血の捧げのチャプレット>

このチャプレットは、一般のロザリオを用いて祈られます。

環状部分のみ使用し、中心の大珠から始まります。


各大珠で次の祈りを唱えます。

「永遠の御父よ。
我は御身の愛し給う御子、我らの主イエズス・キリスト、傷としみなき子羊のいと尊き御血を御身に捧げ奉る。
煉獄の霊魂の憩いと救いのためなれば。」



各小珠で次の祈りを唱えます。

「ああイエズスよ、御身のいと尊き御血によりて、彼らの霊魂を浄め救い給え。」



このチャプレットのしめくくりに、次の祈りを唱えます。

「主よ、永遠の安息を彼らに与え、絶えざる光を彼らの上に照らし給え。彼らの安らかにいこわんことを。アーメン。」

 

 

<我らの主より聖マチルダに与えられし主祷文>

(1968年のローソクの行列の日の話し)

1968年2月のローソクの行列の日、スイスのヒンシエインという聖母の巡礼所での話しである。
そこは2月は冬の寒さの中にあり、聖堂に来る人はまずいなかったが、
アロイジア・レックスは、両親と共に祈りを捧げようとして聖堂を訪れた。

アロイジアが聖櫃に目を向けると、年老いた、しかもかなり古風で現在には見られない修道服を着た修道女が立っているのに気づいた。
アロイジアはその修道女に所に進んでいくと、修道女は自分の修道服のポケットから、ある紙を取り出してアロイジアに渡した。

それを受け取ると、突然アロイジアの視界に、奇妙な光景が広がった。
聖堂の入り口が開いたかと思うと、非常にみすぼらしい服を着た無数の群集、みすぼらしい服の巡礼者が押し寄せて来るのを見た。
聖堂に果たして入り切れるかどうか、わからないほどの数の群集で、司祭は立って、彼らに行く道を指し示していた。

アロイジアはローソクを灯そうとして一瞬横を向き、それからもう一度同じ方向を見た時、聖堂の中には他に誰もいなかった。

アロイジアは仰天して、両親にあの群集はどこに行ったのかと尋ねた。

しかし両親は、群集を目にしておらず、彼女の他には誰もいないと答え、アロイジアが見た話しを信じなかった。
両親は、修道女から与えられたという紙を見せるようにと言ったので、アロイジアはポケットの中を探ると、確かに与えられた紙があった。

その紙には、煉獄の霊魂を解放するために聖マチルダに与えられた主祷文が含まれていた。
聖マチルダが、この祈りを唱えるたびに、煉獄の無数の聖なる霊魂が天つ御国に昇ったのであった。

 

「天に在します我らの父よ。
善にして慈悲深き御身、そして御身を愛さざりき者、御身の子らより御身を引き離して御身を押しつぶしたる者、
御身に足るる光栄を与えざりき者をもなお御自ら御身の子らとして受け入れ給う煉獄の霊魂らに御赦しを与え給う永遠の御父よ、
我らはひれ伏して御身に願い奉る。
代価と償いとして、御身の至愛なる御子、イエズス・キリストの全ての御愛と、善業とを、御身に捧げ奉る。

願わくは御名の尊まれんことを。
善にして慈悲深き御身、御名に足るる誉れを与えざりし者、そしてしばしばふさわしからざる如く、あるはなまじいに
語りし煉獄の霊魂らに御赦しを与え給う永遠の御父よ、我らはひれ伏して御身に願い奉る。
代価と償いとして、ここ地上に在し給いし間、御名に光栄を帰し給いし御身の至愛なる御子、イエズス・キリストの
全ての垂訓を、御身に捧げ奉る。

御国の来たらんことを。
永善にして慈悲深き御身、燃える愛と憧望をもって御国に仕え奉らず、しばしば地上の財によりて己を富ませし
煉獄の霊魂らに御赦しを与え給う永遠の御父よ、我らはひれ伏して御身に願い奉る。
代価と償いとして、御身の至愛なる御子、イエズス・キリストが
御国に受け取り得るものとなし給いし一切を、大献として御身に捧げ奉る。

御旨の天に行わるる如く、地にも行われんことを。
いとも謙遜にして慈悲深き御身、御旨に仕え奉らず、しばしば己の意に従いて、
それゆえに御旨を為さざりき煉獄の霊魂らに御赦しを与え給う永遠の御父よ、我らはひれ伏して御身に願い奉る。
代価と償いとして、御身の至愛なる御子、イエズス・キリストの聖にして神威なる御心を、御身に捧げ奉る。
これ、完全なる仕えなり。

我らの日用の糧を今日我らに与え給え。我らが人に赦す如く、我らの罪を赦し給え。我らを試みにひき給わざれ。
いとも謙遜にして慈悲深き御身、大なる誘惑にあらがわずして
悪と破壊の策励のうちに陥りし煉獄の霊魂らに御赦しを与え給う永遠の御父よ、我らはひれ伏して御身に願い奉る。
代価と償いとして、御身の至愛なる御子、イエズス・キリストの御服従と疲れの得られし給いし御業、苦き御死苦とを御身に捧げ奉る。

我らを悪より救い給え。
善にして永遠、慈悲深き御身、そして慈悲深き御父よ、煉獄の霊魂に赦しを与え給い、我らの霊魂を彼らと共に、
御自らの、御身の聖性の御国のうちに、御身の至愛なる御子、イエズス・キリストの御功徳によりて導き給え。アーメン。」

 

<福者アンナ・マリア・タイギの100回の祈りの修練>

「主よ、永遠の安息を彼らに与え、絶えざる光を彼らの上に照らし給え。彼らの安らかにいこわんことを。アーメン。」

福者アンナ・マリア・タイギの信心深き修練の一つは、100回の「主よ、永遠の安息を彼らに与え」の祈りを唱える事によって
煉獄の霊魂達のためのとりなしを願う事でした。
福者はこの信心深き修練の功徳によって、天主からの数多の優れた賜物を授かった証人となりました。

100回の回数までに至らなくとも、煉獄の霊魂のための信心業として、出来うる限りこの祈りを捧げることができます。

 

 

<煉獄の霊魂の祈り>

D・ジョアンナ・デ・メンゼスは、自らの癌の治癒について語った。
彼女はかつて足に癌や腫瘍があり、それは大きくなっていき、苦しみに陥っていた。
彼女はそれまでに聞いていた煉獄の霊魂の力を思い起こし、信頼をもって九回のミサ聖祭を煉獄の霊魂達のために捧げ、
もし自分の足が癒されるならば、その事実を人々に伝え広めるという約束も行った。

それらの癌や腫瘍はすべて消え、祈りは聴き容れられたのであった。

祈願

「イエズスの天主の聖心よ、罪人を回心せしめ、臨終の者を救い、煉獄の聖なる霊魂を解放し給え。」

 

 

<聖ルイス・ベルタンドの父の話し>

聖ルイス・ベルタンドの父は模範的なキリスト信者であり、
かつて修院に入る望みを抱いてはいたが、それは天主の御旨ではなく、かなわなかった。

彼が亡くなり、それから数年間かけて息子である聖ルイス・ベルタンドはキリスト信者のあらゆる諸徳を修め、
父のために多くの聖祭や嘆願を捧げた。

聖人は幻視の中で、父が今なお煉獄の中にいるのを知り、更なる償いの業と聖祭と祈りとを捧げた。

そのようにして丸々八年間を費やして、ようやく父の煉獄からの解放が得られたのであった。

 

 

<セルフォンティーヌの修院長の話し>

セルフォンティーヌの修院長は、自らこのように語った。

「私の教区の一人の若者が高熱を伴う重篤に陥り、若者の両親は苦しみに打ちひしがれ、私に、息子を煉獄の聖なる霊魂の群れに
委ねる祈りをして欲しいと願い出ました。

それは土曜日の事でした。
少年は死の門の前にいました。
医師はあらゆる薬を処方しましたが全て虚しく終わり、匙を投げたのです。

唯一の望みは、煉獄の聖なる霊魂の力でした。私は彼らが為し得る事を既に知っていました。

日曜日、私は聖なる霊魂の群れに、我々の病にかかった友のために、熱祷を捧げました。

月曜日、危険は過ぎ去り、その少年は癒されたのです。」

 

<煉獄の霊魂のために祈ることを怠る負債>

フローレンスの大司教であった聖アントニウスには、ドミニコ会修士であった、敬虔な偉大な友がいたが、
その友が亡くなったので、聖人は彼のために多くの聖祭を捧げた。
それからしばらくして、その友が聖人に近づき、自分が大変な苦痛を受けていることを伝えた。

聖人は言った。

「ああ親愛なる友よ、あなたは今なお煉獄にいるのですか?
かくも敬虔にして身を捧げた一生を送ったあなたがですか?」

彼は答えた。

「ええ、そうです。
そして私はまだまだ長い時間、留まらなければなりません。
私は現世で、煉獄の霊魂のために捧げる事を怠ったからです。
今、天主の正義によって、私のために捧げられたものが、私が祈るべきであった霊魂達の方に選ばれることが適用されているのです。

天主はまた、御自らの義により、天つ御国に入る時、私の善行の全ての功徳を与えて下さいますが、
しかしその前に、他者への配意における私の酷き怠慢に対する満了があります。」

 

 

<聖ペトロ・ダミアノの話し>

聖ペトロ・ダミアノは幼い時に両親を亡くし、兄の一人が彼を養う事になりましたが、まずい食事と乏しい衣類を与え
兄は聖人をこき使いました。

ある日聖人は銀の欠片を拾いました。
持ち主を探しましたが持ち主は見当たりませんでした。
そこで聖人は、この銀を最も必要としている人にあげようと考えましたが、煉獄の霊魂と、殊に亡くなった両親のために捧げるのが
一番良いと考え、その銀で彼らのための聖祭を捧げてもらいました。

それからの事です。
兄の態度が変わり、聖人を自分の子供としてきちんとした生活をさせ、教育も与えてくれるようになりました。

そのようになって、聖人は司祭への道を進む事が出来、やがて司教、枢機卿、そして教会博士に列せられる事になりました。

 

<ポーランドの王子の話し>

ポーランドの王子はある政治的な理由で故国から追放され、フランスの美しい城に住んでいた。
この王子は、子供の頃に持っていた信仰心を既に失っていた。

ある夕べに庭を漫歩 していると、酷く泣きじゃくっている貧しい女を見た。
王子は、何をそんなに嘆いているのかを女に尋ねた。

女は答えた。

「ああ、王子よ!私は2年前に亡くなった、あなたの元執事のジーン・マリーの妻でございます。
彼は良き夫であり、あなた様に忠実に御仕え致しました。
彼の病が長引きましたので、蓄えは全て医師に出してしまい、彼のための聖祭を捧げることができずにおります。」


王子は女の深い悲しみに突き動かされ、彼の霊魂のための聖祭を捧げるための数枚の金貨を女に与えた。


それから少し経った夕べに、王子は書斎の戸を騒々しくノックする音を聞いた。
王子は入ってよろしいと声を掛けると戸が開き、その者は王子の机の前に立った。


王子が驚いた。
それは、亡くなったかつての執事のジーン・マリーだったからである。
ジーン・マリーは甘美な微笑をたたえて語った。

「王子よ、私の霊魂に捧げられるために、あなた様が私の妻に許された聖祭について御礼を申し上げに参りました。
私の為に捧げられましたキリストの御血の救いに感謝申し上げます。
私は今、天国に参りますが、天主はあなた様の寛大なる施しに御礼を申し上げに参ります事を御許しになられたのです。
王子よ、天主はおられますので、来世は天国か地獄かであります。」

そう述べると、ジーン・マリーの姿は消えた。

王子はその場でひざまずき、熱誠を込めて「使徒信経」を唱えたのであった。

 

 

<ウィリアム・フレイセンの話し>

ウィリアム・フレイセンは煉獄に関する小本を印刷させていた。
彼は煉獄に関する証拠をいくつも集め、この本の中で序文を書き、煉獄の霊魂は、煉獄の霊魂の友の為に不可思議な働きをも
為し得る事を知った。

ちょうどその頃、フレイセンの息子が重い病気にかかり、もうじき死を迎える事態となった。
フレイセンはそこで、煉獄の霊魂の祈りの力について思い出し、息子の命を助けて下さるならば、
煉獄の霊魂に関する本を百部、私費で広めると聖堂で厳かに約束した。

フレイセンには直ちに確信がみなぎり、そして家に帰ってみると、数滴の水さえ飲めなかった息子が、食事をしたいと言うまでになっていた。
そして翌日には、完全に治癒していたのである。

 

 

<煉獄の聖なる霊魂の為のチャプレット>

このチャプレットは、一般のロザリオを用いて祈ります。

第一連の大珠で、次のように祈ります。

「主イエズス・キリストよ、オリベト山にて御身の流し給いし、おそれのいと尊き御血の汗によりて、
煉獄のみじめなる霊魂のための御あわれみを御身に願い奉らん。
彼らをおそれと苦しみより救い、天の慰めのさかずきによりて彼らを慰め給え。」

各小珠で、呼祷を唱えます。

「主よ、永遠の安息を彼らに与え、絶えざる光を彼らの上に照らし給え。彼らの安らかにいこわんことを。アーメン。」



第二連の大珠で、次のように祈ります。

「主イエズス・キリストよ、罪人なる我らのためにいとも忍び給いし御了見の、御身の苦しみに満てし鞭打ちによりて、
煉獄のみじめなる霊魂のための御あわれみを御身に願い奉らん。
彼らに御身の御怒りの苦の撤回と、永遠の安息とを与え給え。」

各小珠で、呼祷を唱えます。

「主よ、永遠の安息を彼らに与え、絶えざる光を彼らの上に照らし給え。彼らの安らかにいこわんことを。アーメン。」


 

第三連の大珠で、次のように祈ります。

「主イエズス・キリストよ、罪人なる我らのためにいとも苦しみ給いし御身の苦しみに満てし いばらの冠によりて、
煉獄のみじめなる霊魂のための御あわれみを御身に願い奉らん。
彼らに永遠の喜びの冠を与え給え。」

各小珠で、呼祷を唱えます。

「主よ、永遠の安息を彼らに与え、絶えざる光を彼らの上に照らし給え。彼らの安らかにいこわんことを。アーメン。」


 

第四連の大珠で、次のように祈ります。

「主イエズス・キリストよ、罪人なる我らのためにいとも苦しみ給いし御身の苦しみに満てし十字架の御かつぎによりて、
煉獄のみじめなる霊魂のための御あわれみを御身に願い奉らん。
彼らより苦しみの重荷を除き、永久の平安のうちに彼らを導き給え。」

各小珠で、呼祷を唱えます。

「主よ、永遠の安息を彼らに与え、絶えざる光を彼らの上に照らし給え。彼らの安らかにいこわんことを。アーメン。」


 

第五連の大珠で、次のように祈ります。

「主イエズス・キリストよ、罪人なる我らのためにいとも苦しみ給いし十字架の磔刑によりて、
煉獄のみじめなる霊魂のための御あわれみを御身に願い奉らん。
御身の聖顔を彼らに向け給いて、今日(こんにち)御身によりて、彼らが楽園へと導かれんことを。」


各小珠で、呼祷を唱えます。

「主よ、永遠の安息を彼らに与え、絶えざる光を彼らの上に照らし給え。彼らの安らかにいこわんことを。アーメン。」



 
このチャプレットのしめくくりに、祈願を唱えます。

「主イエズス・キリストよ、御身の聖なる五つの御傷と、御身の流し給いし全ての聖なる御血とによりて、
煉獄のみじめなる霊魂のため、殊にわが父母、親族、霊的指導者、恩人のために御あわれみを御身に願い奉らん。
彼らの痛みに満てし傷を癒し給い、彼らを喜びと、御身の救霊に完全にあずからしめ給え。アーメン。」

 

 

<曜日毎の煉獄の霊魂のための祈願(一日に全部を祈ることや、別の曜日を祈ることも出来ます。>

<日曜日の煉獄の霊魂のための祈祷>

「ああ主よ、全能の天主よ、御身の御子イエズスのオリベト山にて流し給いし いと尊き御血によりて、
煉獄の霊魂の救い、殊に最も忘れられし者の救いを祈り奉らん。
彼らを御身の永久の賛美、祝福の栄えに進むをゆるし給え。アーメン。」

「主祷文」「天使祝詞」
「主よ、永遠の安息を彼らに与え、絶えざる光を彼らの上に照らし給え。彼らの安らかにいこわんことを。アーメン。」

<月曜日の煉獄の霊魂のための祈祷>

「ああ主よ、全能の天主よ、御身の御子イエズスの残酷なる鞭打ちによりて流し給いし いと尊き御血によりて、
煉獄の霊魂の救い、殊に御身の栄光の門口に最も近づきたる者の救いを祈り奉らん。
彼らに速やかなる御身の祝福の賛美を得しめ給え。アーメン。」

「主祷文」「天使祝詞」
「主よ、永遠の安息を彼らに与え、絶えざる光を彼らの上に照らし給え。彼らの安らかにいこわんことを。アーメン。」

<火曜日の煉獄の霊魂のための祈祷>

「ああ主よ、全能の天主よ、御身の御子イエズスの骨をも貫きたるいばらの冠によりて流し給いし いと尊き御血によりて、
煉獄の霊魂の救い、殊に我らの祈りを最も要したる者の救いを祈り奉らん。
彼らに留め置かれし御身の賛美の時を延ばし給うことなく、御身の祝福の栄えに進むをゆるし給え。アーメン。」

「主祷文」「天使祝詞」
「主よ、永遠の安息を彼らに与え、絶えざる光を彼らの上に照らし給え。彼らの安らかにいこわんことを。アーメン。」

<水曜日の煉獄の霊魂のための祈祷>

「ああ主よ、全能の天主よ、御身の御子イエズスの、
冷ややかなる道を御肩に沈む十字架を担いて歩み給いしによりて流し給いし いと尊き御血によりて、
煉獄の霊魂の救い、殊に御身に到るに最もふさわしき者の救いを祈り奉らん。
彼らを御身の栄えの高みに速やかに到らしめ、御身を祝し賛美するをゆるし給え。アーメン。」

「主祷文」「天使祝詞」
「主よ、永遠の安息を彼らに与え、絶えざる光を彼らの上に照らし給え。彼らの安らかにいこわんことを。アーメン。」

<木曜日の煉獄の霊魂のための祈祷>

「ああ主よ、全能の天主よ、御身の御子イエズスの、御受難の前夜に
パンとぶどう酒を御自らの聖体と いと尊き御血のかたどりとして愛する使徒に賜い、
信者の生命の糧として聖なる公教会の永久の記念として賜いたるによりて、
煉獄の霊魂の救い、殊に他の者に御身の賛美を得させ、最も忠実に愛の限りを尽くして御跡を辿りたる者の救いを祈り奉らん。
彼らに御身と聖霊と共に永遠に在します聖子の栄えのうちにあらしめ給え。アーメン。」

「主祷文」「天使祝詞」
「主よ、永遠の安息を彼らに与え、絶えざる光を彼らの上に照らし給え。彼らの安らかにいこわんことを。アーメン。」

<金曜日の煉獄の霊魂のための祈祷>

「ああ主よ、全能の天主よ、御身の御子イエズスの十字架上にて御手足より流し給いし いと尊き御血によりて、
煉獄の霊魂の救い、殊にわが為に祈りたる者の救いを祈り奉らん。
彼らを御身の栄光の楽園に進むを妨げ給うことなく、速やかに到るをゆるし給いて、
彼らに御身の永久の賛美、祝福の栄えを得させ給え。アーメン。」


「主祷文」「天使祝詞」
「主よ、永遠の安息を彼らに与え、絶えざる光を彼らの上に照らし給え。彼らの安らかにいこわんことを。アーメン。」

<土曜日の煉獄の霊魂のための祈祷>

「ああ主よ、全能の天主よ、御身の御子イエズスの御わき腹より流し給いし いと尊き御血によりて、
また聖母の苦しみを極められし御悲しみによりて、煉獄の霊魂の救い、殊に聖母を篤く敬いたる者の救いを祈り奉らん。
彼らを御身の栄えに進ましめ、彼らのうちに御身あり、御身のうちに彼らありて
永遠に御身を賛美するをゆるし給え。アーメン。」

「主祷文」「天使祝詞」
「主よ、永遠の安息を彼らに与え、絶えざる光を彼らの上に照らし給え。彼らの安らかにいこわんことを。アーメン。」

 

 

<煉獄の霊魂のための連祷>

主よあわれみ給え▲主よあわれみ給え

キリストあわれみ給え▲キリストあわれみ給え

キリストよ我らの祈りを聴き容れ給え▲主よあわれみ給え

キリストよ我らに御憐れみを垂れ給え▲主よあわれみ給え

天主なる御父▲世を去りし者を憐れみ給え

世のあがない主なる御子▲身まかりし者を憐れみ給え

天主なる聖霊▲身まかりし者を憐れみ給え

三位一体にて在します天主▲身まかりし者を憐れみ給え

聖マリア▲煉獄の霊魂のために祈り給え

天主の聖なる御母▲煉獄の霊魂のために祈り給え

聖なる童貞女にて在します御者▲煉獄の霊魂のために祈り給え

聖ミカエル▲煉獄の霊魂のために祈り給え

聖ガブリエル▲煉獄の霊魂のために祈り給え

聖ラファエル▲煉獄の霊魂のために祈り給え

証聖者及び使徒▲煉獄の霊魂のために祈り給え

諸福者▲煉獄の霊魂のために祈り給え

聖小ヤコブ▲煉獄の霊魂のために祈り給え

聖ヨゼフ▲煉獄の霊魂のために祈り給え

聖なる公教会の太祖及び預言者▲煉獄の霊魂のために祈り給え

聖ペトロ▲煉獄の霊魂のために祈り給え

聖パウロ▲煉獄の霊魂のために祈り給え

聖アンデレ▲煉獄の霊魂のために祈り給え

聖ヤコブ▲煉獄の霊魂のために祈り給え

聖ヨハネ▲煉獄の霊魂のために祈り給え

聖トマス▲煉獄の霊魂のために祈り給え

聖大ヤコブ▲煉獄の霊魂のために祈り給え

聖フィリポ▲煉獄の霊魂のために祈り給え

聖バルトロマイ▲煉獄の霊魂のために祈り給え

聖マタイ▲煉獄の霊魂のために祈り給え

聖シモン▲煉獄の霊魂のために祈り給え

聖タダイ▲煉獄の霊魂のために祈り給え

聖マチア▲煉獄の霊魂のために祈り給え

聖バルナバ▲煉獄の霊魂のために祈り給え

聖ルカ▲煉獄の霊魂のために祈り給え

聖マチア▲煉獄の霊魂のために祈り給え

聖マルコ▲煉獄の霊魂のために祈り給え

聖殉教者及び福音史家▲煉獄の霊魂のために祈り給え

わが主の諸聖人▲煉獄の霊魂のために祈り給え

幼な子殉教者▲煉獄の霊魂のために祈り給え

聖ステファノ▲煉獄の霊魂のために祈り給え

聖ラウレンチオ▲煉獄の霊魂のために祈り給え

聖ヴィンセント▲煉獄の霊魂のために祈り給え

聖ファビアノ及び聖セバスチアノ▲煉獄の霊魂のために祈り給え

聖ヨハネ及び聖パウロ▲煉獄の霊魂のために祈り給え
 
聖コスマ及び聖ダミアノ▲煉獄の霊魂のために祈り給え

聖ガルバス及び聖プロタス▲煉獄の霊魂のために祈り給え

聖コスマ及び聖ダミアノ▲煉獄の霊魂のために祈り給え

主に一生を捧げし聖なる信者▲煉獄の霊魂のために祈り給え

聖シルベストロ▲煉獄の霊魂のために祈り給え

聖グレゴリオ▲煉獄の霊魂のために祈り給え

聖アンブロジオ▲煉獄の霊魂のために祈り給え

聖アウグスチノ▲煉獄の霊魂のために祈り給え

聖イエロニモ▲煉獄の霊魂のために祈り給え

聖マルチヌス▲煉獄の霊魂のために祈り給え

聖ニコラウス▲煉獄の霊魂のために祈り給え

公教会のすべての聖なる修道者▲煉獄の霊魂のために祈り給え

聖アントニオ▲煉獄の霊魂のために祈り給え

聖ベネディクト▲煉獄の霊魂のために祈り給え

聖ベルナルド▲煉獄の霊魂のために祈り給え

聖ドミニコ▲煉獄の霊魂のために祈り給え

聖フランシスコ▲煉獄の霊魂のために祈り給え

すべての聖なる司祭と助祭▲煉獄の霊魂のために祈り給え

すべての聖会の隠修者▲煉獄の霊魂のために祈り給え

聖マグダレナ▲煉獄の霊魂のために祈り給え

聖アガタ▲煉獄の霊魂のために祈り給え

聖ルチア▲煉獄の霊魂のために祈り給え

聖エリザベト▲煉獄の霊魂のために祈り給え

聖セシリア▲煉獄の霊魂のために祈り給え

聖カタリナ▲煉獄の霊魂のために祈り給え

聖アナスタシア▲煉獄の霊魂のために祈り給え

すべての聖なる童貞と童貞女▲煉獄の霊魂のために祈り給え

すべての聖人及び聖女▲煉獄の霊魂のために祈り給え


主よあわれみ給え▲煉獄の霊魂を赦し給え

主よあわれみ給え▲我らの煉獄の霊魂のための祈りを聴き容れ給え


獄にしばし留めおかれし罰より▲主よ煉獄の霊魂を救い給え

激しき火熱より▲主よ煉獄の霊魂を救い給え

かつて犯したる罪の穢れより▲主よ煉獄の霊魂を救い給え

主より離されたる苦しみより▲主よ煉獄の霊魂を救い給え


聖なる御託身の玄義によりて▲主よ煉獄の霊魂を救い給え

主が降りて人となり給いしによりて▲主よ煉獄の霊魂を救い給え

御誕生によりて▲主よ煉獄の霊魂を救い給え

御受洗と聖体の御制定によりて▲主よ煉獄の霊魂を救い給え

主の十字架のよろずの御苦しみによりて▲主よ煉獄の霊魂を救い給え

主の御死去と御葬りによりて▲主よ煉獄の霊魂を救い給え

主の御復活によりて▲主よ煉獄の霊魂を救い給え

聖霊の御光臨によりて▲主よ煉獄の霊魂を救い給え

審判の日において▲主よ煉獄の霊魂を救い給え

罪人なる我ら天主の御子を求め奉れば▲主よ我らの祈りを聴き、煉獄の霊魂を救い給え



世の罪を除き給う天主の子羊▲主よ煉獄の霊魂を赦し給え

世の罪を除き給う天主の子羊▲主よ煉獄の霊魂のための祈りを聴き容れ給え

世の罪を除き給う天主の子羊▲主よ煉獄の霊魂ををあわれみ給え



天主、我らをあわれみ給え▲煉獄の霊魂の救いを祈り奉らん

キリスト我らをあわれみ給え▲煉獄の霊魂の救いを祈り奉らん

キリスト我らに御あわれみを垂れ給え▲煉獄の霊魂の救いを祈り奉らん


「主祷文」一回

主が我らの祈りを聴き容れ給わんことを▲我ら主に頼もしく祈り奉りたれば

祈願 

「全能にして始めもなく終わりもなき天主、すべての信者の憩いなる御者よ、
すべての世を去りし信者と、煉獄の霊魂のための我らの祈りを聴き容れ、彼らのすべての罪を赦し給わんことをこいねがい奉る。
主の御慈悲によりて憩いを得、天つ御国に昇らしめ、主の溢るる恩寵を受けしめ給え。
これを御身と聖霊と共に世々に生き、かつしろしめし給う御子、我らの主イエズス・キリストによりて願い奉る。アーメン。」

 

 

<天地の元后への 煉獄の霊魂の救いの嘆願>

「ああマリア、煉獄にて残酷なる責め苦に苦しみ、
炎熱によりて浄めらるる霊魂に、御身の御慈悲をこうむらしめ給え。

ああマリア、我らの過ちの浄めの開かれし奔流、罪人の和睦者よ、
御身に祈る者、煉獄にて御身の御助けをひとえに願い奉る者をして御身に到らしめ給え。

ああマリア、我らの身まかりし者のためのとりなし手よ。
彼ら耐え忍び、御身を仰ぎ見、永久の福楽を味わう時、彼らの苦しみは終わりを告ぐるなり、

ああマリア、義人の模範、信心者の導き、御身に希望せる者の救霊(たすかり)よ、
身まかりし霊魂のために切に祈る我らを助け、天主の御子の御心に触れしめ給え。

ああマリア、御身の得給いし御功力によりて、身まかりし者のため、まことの生命と、彼らのための御あわれみ、
御子イエズスの道への御導きと、永遠の安息とを得させ給え。アーメン。」

 

 

<至聖三位一体への祈り>

「ああ崇むべき三位よ、御身の御慈悲もて、御身の創り給いし霊魂なる我ら、
そして御身より遠ざけられし然苦を嘆きたる者をも顧み給え。
顧み給え、御身のみじめなる痛悔するしもべの代わりにひれ伏して切に願い奉るを。

栄えある童貞マリア、イエズス・キリストと我らの御母によりて、
いみじくも 彼ら蕭条(もくじょう)たる霊魂の苦しみを縮め給い、
また人生のみじめさのうちに働く我らをして、永遠の救霊の聖寵を得しめ給え。

我は一個の罪人なれど、御身の掟に服従し奉れば、
愛するイエズスよ、わが囚われしはらからのための御身の御とりなしをあえて願い奉らん。
いみじくも 御身の聖なる犠牲によりて御父の義のなだめを得、
御身より離され弱衰したるみじめなる霊魂たちのために天つ御国が開かれんことを。アーメン。」

「主よ、永遠の安息を彼らに与え、絶えざる光を彼らの上に照らし給え。彼らの安らかにいこわんことを。アーメン。」

 

<煉獄の霊魂のための称え>

「一には、仁慈なるキリスト、我らの栄光の王が、
      生者と死者の救霊のために降誕して人となり給いき。

二には、大能の救世主が、復活の玄義を遂げ、死するべき人の生を離れ出で、
      御身に従う者を永久に失望に陥らしめ給わざりき。

三には、御身の再臨の時、御身の子らをして共に天つ御国の福楽に導き給うなれば、
     我が常に目覚めて祈り、心のともしびを常に灯すを助け給え。

四には、いと仁慈にしていと憐れみ深き天主が、我らの祖先、世を去りし隣人の、
     彼らの罪を浄め、速やかに天つ御国の故郷に昇らしめ給わんことを。

五には、願わくは、聖父と聖子と聖霊に栄えあらんことを。
     はじめにありし如く、今もいつも世々に至るまで。アーメン。

祈願

天主よ、御身は義人の生命、信者の光栄なり。
我ら、御身の御子の御死去と御復活とによりて救霊の恩を受けたれば、
世を去りし司教、司祭、兄弟姉妹、友と恩人にもまた、童貞聖母マリアと諸聖人の代願によりて永福をこうむらしめ給え。アーメン。」

 

 

<煉獄の霊魂のための慈悲を求むる祈り>

「主イエズス・キリスト、煉獄のうちに留められし霊魂らをあわれみ給え。
彼らの救いのため、御身は我らの人性をまとい、いと苦しみに満てし御苦難を受け給いたればなり。
彼らの御身を仰ぎ見る燃ゆる思いをあわれみ、彼らの改悛の涙をあわれみ給え。
御身の御受難の御功力によりて、彼らの罪によりてこうむりし裁きの赦しを与え給え。

愛し奉るイエズスよ。
御身の御血を彼らに降らせ給え。
彼らの苦しみの時を減じ給いて、やがて彼らが御身の臨在のうちに永福に招かれんことを。アーメン。」

 

 

<聖クララ童貞>

神秘家であった聖クララ童貞が修院に入会して後、
クララとジョバンナ童貞は霊的に助けを求める人々のために助言をするようになった。

ある日のことである。
ジョバンナ童貞に近づく、悲しむ男やもめの農夫があり、
農夫は先だって死んだ妻のために、主に祈って欲しいと願い出たのだった。
クララ童貞はそれを間接的に聴き容れ、自分の独房に戻って祈り始めた。
そうして童貞は、天主からの幻視が与えられた。
それは、農夫の妻が煉獄にて苦しみを受けている姿であった。
クララ童貞はすかさず主に、この惨めなる霊魂のための部分的な罪の赦しを願った。
主は、それを御許しになられた。

そしてこの大変なる煉獄の苦しみに耐えて解放されし後、
この妻の霊魂は、今なお泣いている夫を助けてあげて欲しいと願った。
ジョバンナ童貞がこの農夫に、妻が煉獄から解放されたという伝言を告げると、
農夫の悲しみは晴れて希望に満たされたのであった。

 

<聖大ゲルトルード童貞の慈悲と愛>

聖大ゲルトルード童貞は、常に煉獄の霊魂のための祈りを捧げていました。
ある日、聖体を拝領する前にも、聖女は煉獄の霊魂のために祈っていましたが、
その時に、イエズスに伴われて煉獄の淵に入った霊魂達の姿を見せられました。
聖女はそれを見て、心が乱れました。
主は、聖女が祈りを捧げた霊魂達を、煉獄から解放する事を認めると告げられました。
聖女が祈り聖体を拝領した後、聖女は主が、聖女が祈り求めたよりも更に多くの霊魂を解放され、天に昇っていくのを見ました。

 

<聖マルガリタ・マリア・アラッコク童貞の幻視>

聖マルガリタ・マリア・アラッコク童貞は、多くの煉獄の霊魂の姿を幻視しました。

ある日、聖女が亡くなった二人の修道女のために祈りを捧げていると、
聖女は、その二人が煉獄に留め置かれ、それぞれが煉獄の独房に入っており、
また彼らのうちの一人は、他の者よりも更に深い苦しみに置かれているのを見ました。
その修道女の霊魂は今、非常に後悔しています。

彼女はかつて自分の共同体において、誰かを害したりはしなかったものの、
慈悲や愛を欠いており、祈りから得られる功力を他の者に捧げずにいたのでした。

 

 

<地獄に似た嘘つきに対する煉獄の最下層>

聖マリア・マグダレナ・パッジ童貞は、煉獄を訪れる中で苦しみに満ちた叫び声をあげ、非常に動揺しました。

煉獄の中の一番下層から声が聞こえました。
その一番深い層は、地獄に似ていました。

聖女がそこに近づくと、聖女はそこに苦痛に苦悶する霊魂達を見ました。
その苦痛は、筆舌に尽くしがたいものでした。
そこは、嘘つきに対する煉獄の層でした。

<ロザリオと煉獄の霊魂の救い>

ニレンベル神父は毎日ロザリオを煉獄の霊魂のために捧げ、また得られた免償を全て捧げていました。

ある日のこと、ニレンベル神父は自分のロザリオを紛失してしまった事に気がつきました。
神父は、ロザリオの珠の物質的な点には拘泥していませんでしたが、
煉獄の霊魂の解放のための手段を失ってしまった事に落胆しました。

神父は、何かロザリオの珠の代用となりそうなものを探しましたが 見つからず、
とうとう夜となってしまいました。

神父は自分の独房にいました。
すると、いつも自分が用いるロザリオの珠のような音が聞こえてきました。
神父が思わず目を上げると、
見えない手で持たれて 自分のロザリオの珠が目の前に浮かんでいました。
そして神父の足元に置かれたのです。

神父は、その手が 自分のロザリオによって煉獄より解放された霊魂のものであったと理解しました。

 

 

【煉獄の霊魂の為にイエズスの御受難の功力を捧ぐ祈り】

「ああ わがイエズス、
御身のゲッセマネにおける御苦悶、鞭打ちと いばらの冠 カルワリオへの道行き
十字架の磔刑と御死去における御悲しみによりて
煉獄の霊魂達、殊にいとも忘れられし霊魂を憐れみ給え。

彼らの負える残酷なる責め苦より彼らを救い、楽園における御身のいと甘美なる抱擁のうちに入るを許し給え。アーメン。」

 

 

inserted by FC2 system