霊的聖体拝領

 

 

聖体の秘跡を受けたいという熱心さが、霊的聖体拝領となる。
聖人方以上に、マリアはこの模範、手本となって下さる。マリアは、天主の御子を宿される前から、
すでに思いの内に天主と交わりたいと、切望していらっしゃった。
「マリアは愛で天主御自身に御引き寄せになった」と聖ベルナルドは言った。

全てのキリスト信者の霊的聖体拝領が、その様でなければならない。
ものを消化する場合と同じ様に聖体拝領によって、頂いた御ものに変えられるのは、聖体を拝領した人であって、その反対ではない。
「わたくしは聖体を拝領する時に、わたくしを変化させる力を吸収する。」とロダンは言った。
このように変化するには、霊魂の反省と信心が、つまり自分の全てを天主に捧げることが必要だ。
この奉献が最も天主の御旨にかなうのはマリアを通してされた時である。マリアを通してイエズスの御もとに行こう。
(アルバン・デ・チガラ)

 

「霊的聖体拝領は霊魂に対し、埋もれて消えそうになっている燃え残りに対する風のような働きをします。
神へのあなたの愛が冷えて行くのを感じた時は、いつでも速やかに霊的聖体拝領をしなさい。」
(聖ヴィアンネ)

ふさわしく行われた霊的聖体拝領の価値は莫大である。
我々はそれをしばしば行い得るし、また行うべきである。
単純にイエズス様について考え、彼がいかに深く我々を愛して下さっているか、また我々がいかに深く彼を愛しているかを
考えなさい。
それから我々の聖母マリアに、彼女の天主なる御子に我々の心の中へおいで下さるよう、願って頂きなさい。
我々はこれらの聖体拝領を我々の特殊な意向に注意しつつ、マリア様の御悲しみに満ちた汚れなき御心の意向のために
捧げることが出来る。

御聖体拝領後、我々は次の様に祈るべきであると我らの主は言われた。
「イエズスの至聖なる聖心よ、全世界が御身への愛に燃えんことを!」(フランスのガブリエレ・ボツシスへの啓示)

 

 

<霊的聖体拝領の祈り>

「主イエズス・キリストよ、御身が聖櫃の御聖体の内にまことに在し給うを信じ、一切を超え御身を愛し、
わが霊魂のうちに迎え奉るを熱く望み奉らん。
今、御聖体の内にて在します御身を受くる事あたわざれども、少なくとも霊的に我に来たり給うをこいねがい奉らん。
我は御身が既に在し給うものとして御身をいだき、己を完全に御身に一致し奉らん。
我が決して御身より離れざらんことを。

我は時毎に御身を崇め奉らん。
ああ天つ御国からの生ける糧、大いなる秘跡よ。」

 

内赦聖省は1922年、11月24日の答書により霊的聖体拝領のための次の信仰告白文を承認した。

「ああイエズス、御身が我への愛ゆえにかくれ住み給う聖ひつを仰ぎ見奉る。
ああわが神よ、御身を愛し奉る。我、聖体の秘蹟において御身を拝領することあたわざれども、
御恵みもて来りて我を訪れ給え。
霊的にわが心に下り給い、これを清め、聖とし、御身のみ心のごとく変え給え。 アーメン。」

「主よ、我は不肖にして、主を我が家に迎え奉るにたえず、ただ一言のたまわば我が心いえん。」

(3回繰り返すことで500日の免償。)

 

 

<霊的聖体拝領のための祈り>

「永遠の御父よ、私の知性をあなたに御捧げし、そうしてあなたが唯一の御方であることを知り、学ぶ事が出来ますように。
最も甘美なイエズスよ、私の記憶をあなたにお捧げし、あなたが唯一の御方である事を憶えることが出来ますように。
聖霊、慈愛の霊よ、私の意思をあなたに御捧げし、あなたの神の愛によってこれに火をともして暖められますように。
あなたの七つの賜物で私の魂を飾って下さり、私があなたの清い神殿となりますように。
あなたの恵みで私を満たし、私の神を霊的にお受けするため、私の心を準備させて下さい。」

 

 

<霊的聖体拝領の祈り>

「救世主イエズス・キリスト、主は聖体もていみじくも霊魂の糧となり給う。

”我が肉を食し、我が血を飲む者は我に止まり我もまたこれに止まる”と宣えり。
▲我は今この幸いを得ざれども、願わくはわが望みをみそなわし給い聖寵を垂れて我が心に来り給え。
尊き聖体の功徳によりて信仰を強め徳を増し、愛熱を燃やし、専ら主の御ために生きながらえて力を尽くすを得しめ給え。」

 

 

<霊的聖体拝領の祈りU>

「ああ無原罪の天地の元后、全ての聖寵のとりなし手にして天主の御母よ。
我御身の至愛なる御子、我らの主イエズス・キリストが、御聖体中にまことに、現実に、実質として在し給いしを信じ奉る。
我全事物を超えて彼を愛し奉り、心中に彼を迎え入れん事を熱く望み奉る。
我今彼を秘蹟にて受け取り奉る事あたわざれども、わが霊魂に彼を置き給しが如くに、いとも善ならしめ給え。

ああわがイエズスよ、我既に来り給いしとして御身を抱き奉る。
我自身を御身に悉く一致させ奉る。我が御身より離るるを許し給わざらん事を。 アーメン。」

 

 

<クレルヴォーの聖ベルナルドの記述>

「かくの如き偉大にして卓越したる修練の行いの促進がため、私の述べる事を熟考して欲しいのである。

聖祭において司祭自らが聖体を与えし時、あなたは外面と内面を落ち着かせ、心はまことの痛悔に打ち震え、
あなたはへりくだりて胸を打ち、あなたに相応しからざるいと偉大なりし聖寵に謝し奉り、あなたの全ての愛と自己を放棄し奉る
行いと、謙遜と他の行いを、あなたの功徳のために秘跡のうちに隠れ給いし善きイエズスを受く活発なる切望を、
あなたの習慣たる秘跡としてそれを受け取り奉る時、それを保つ。

そしてあなたの信心を燃やすために、至聖なるマリア、もしくはあなたの擁護者なる聖人があなたにとうとうと語り給う事を思い、
聖なる粒子があなたの前に保たれ、あなた自らがそれを受くのを心に描くのである。
そしてイエズスがあなたの心を抱き給いて、彼に幾度も繰り返し繰り返し答えるのである。
"来り給え、イエズス、わが最愛の御者よ、このわが貧しき心のうちに来り給え。来り給いてわが望みを満たし給え。
来り給いてわが霊魂を聖化し給え。来り給え、いとも甘美なるイエズス、来り給え。"

これを語り、また更にあなたの内の善なる天主を黙想し奉り、もしあなたがまことに通じたるが如くに天主を尊崇し奉りたならば、
彼に謝し奉りて、あなたの習慣たる聖体拝領を終えし時の全ての内側での行いを為しなさい。」

 

 

<霊的聖体拝領の祈り>

(全世界の全ての聖祭の聖寵を求むる祈り)

「永遠の御父よ、かつて行われ、あるいは将来行われるべき全てのミサにおける我らのつたなき現存と、
世の初めより終わりに至る人類の全ての現存を謙遜に御身に捧げ奉る。
御身に我らは、我らの生涯のすべての苦痛、苦難、祈り、犠牲、喜び、くつろぎを、親愛なる我らの主イエズスのそれらと、
ここ地上において一致して捧げ奉る。
キリストのいと尊き御血、彼の全ての御血と御傷と御苦しみが、聖母の悲しみに満てる汚れなき御心を通じて、
我らを救い給わんことを。 アーメン。」

 

「聖体拝領の後で、神様の愛が衰えるのを感ずる時には、急いで聖体拝領をなさい。
教会に来る事が出来ない時には、聖櫃の方を向きなさい。
神様には私共を妨げる壁はありません。

霊的聖体拝領をするために、主祷文と天使祝詞とを五遍ずつ唱えましょう。
神様は日に一度しか拝領出来ません。
愛に燃えた霊魂は各瞬間に、わが主を拝領したいとの望みによって、秘蹟的聖体拝領を補うのであります。」(聖ヴィアンネ)

 

 

<聖フランシスコの霊的聖体拝領の祈り>

「御身を我信じ奉る、ああ御聖体のうちに在し給うイエズスよ。
我御身を愛し、御身を望まん。
わが心に来たり給え、我御身を抱き奉らん。
我より決して離れ給わず、御身の愛のいと甘美なる御力が燃え給わんことを。

ああ主イエズス・キリストよ、我御身にこいねがい奉らん。
わが精神を吸い上げ給いて、わが愛に対する愛によりて慈悲深く喜びて死し給いければ、我が御身の御愛に対する愛によりて
死ぬるを得しめ給え。」

 

 

<霊的聖体拝領の祈りW>

「ああイエズス・キリストの御血よ、我は祭壇の、御身の御聖体の内に在し給う、御身を崇め奉る。
我は御身の御力と、甘美とを信じ奉る。
わが貧しく、乏しき心のうちに、御身を受け取り奉る事を心より望み奉れば、かくして我に来たり給え。
ああ御血よ、御身はわが光明にして、わが生命、わが全てなり。」

 

<最新版のピエタ小冊子に掲載された言葉>

1966年1月14日、イタリアのサン・ダミアノにて祝せられた童貞マリアは言われた。

「御聖体のうちに生き給い、彼を受くる者に慈悲深きイエズスを、あなたのために、あなたの心にイエズスをしばしば受けなさい。」

 

 

<霊的聖体拝領の行い>

「我はこの日、聖なる玄義を支える幸いを喜ぶ事あたわざれども、ああ、わが天主よ。
御身の聖櫃の御足元に霊的に我を運び給え。
我は公教会に一致し奉りて、司祭の手によりて聖なる犠牲のうちに御身の崇むべき御子を捧げ奉らん。
我は主と共に、主によりて、主の御名によりて己を捧げ奉る。
我は御身を崇め、御身を称え、御身に謝し奉り、御身の御憐れみにひとえに願い、御身の支えをこいねがい、
御身を敬いて奉持し、わが創造主として御身を畏れ、わが救い主として依りて御身を愛し奉らん。

わが霊魂に触れ給え。
ああ慈悲深きイエズスよ、御身の尽きざる御功徳をして、我が殊に祈る望みに充て給わんことを御身にこいねがい奉る。
我、願い奉らん、霊的に拝領し、御血が浄め、御肉が強め、御身の御霊が我を聖化し給わんことを。
我に御身を決して忘れさせ給わざれ。
ああ、わがために死し給いし天主のあがない主よ、我が御身に死するのみならず、
来世にては御身と共に永遠に生くるをも得しめ給え。アーメン。」

 

<霊的聖体拝領の祈り>

「ああ わが天主、祭壇の御聖体のうちに 御身がまことに 御肉身として在し給うを 我は堅く信じ奉る。
わが心の最奥より ここに在し給う御身を尊崇し あたう限りの謙遜をもちて 御身の聖なる御現存を称え奉らん。
ああ わが霊魂よ、我らと常に在し給うイエズス・キリストを受け、
全ての信頼を挙げて 主に心より御心に語るを得るは 何たる喜びなるや。
ああ主よ ここ地上において、この優れたる秘跡によりて 御身の聖威を崇む我をして、
天つ御国において永久にこれを尊崇するを得しめ給え。
ああ いと聖なる御聖体よ、ああ天主の秘跡よ、
御身の全ての瞬間において 全ての賛美と感謝あらんことを。」

 

 

 

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