祝せられた童貞マリアへの賛美

 

「”射祷とは、矢の様に天に射かける短い熱望である。”と聖フランシスコ・サレジオは言った。
それは破裂であり、稲妻のきらめきだ。
霊魂を高め、他の霊魂をもかちとるものだ。

ところで、人に希望を与え、人を喜ばせたいと思えばこそ、ヘロイックな徳行、神に近づく慈善のわざが出来る。
反対に失望させたり、非難したりすることは、自分自身に逆らうことであり、天に向かって射るはずの矢で、自分を刺すことになる。

マリアに捧げる祈り、聖マリアの連祷は、わたくし達が絶えず口ずさむとよい本当の射祷である。
すっかり気力を失ってしまった時、あるいはまた、ただ誘惑を感じるだけの時にも、この射祷を思い起こそう。」
(アルバン・デ・チガラ)

 

<マリアへの賛美の連祷>

めでたしマリア、御父なる天主の娘

めでたしマリア、御子なる天主の御母

めでたしマリア、聖霊なる天主の浄配

めでたしマリア、最も祝されたる三位の神殿

めでたしマリア、唯一なる天主の純なる百合

めでたしマリア、天主の愛なるバラ

めでたしマリア、天の王が生まれんことを所望され給うた純にして謙遜なる童貞

めでたしマリア、童貞中の童貞

めでたしマリア、剣に貫かれたる霊魂らなる殉教者の元后

めでたしマリア、わが元后、わが御母、わが命、慰め及び望み

めでたしマリア、最も優しき御母

めでたしマリア、最も称賛に値する御母

めでたしマリア、天主の愛なる御母

めでたしマリア、原罪なく宿り給うたインマクラータ

めでたし聖寵満ちみてるマリア、主御身と共に在します、御身は女のうちにて祝せられ、御胎内の御子イエズスも祝せられ給う。

御身の浄配なる聖ヨゼフは祝されんことを。

御身の御父なる聖ヨアキムは祝されんことを。

御身の御母なる聖アンナは祝されんことを。

御身の守りてなる聖ヨハネは祝されんことを。

御身の聖なる御使いなる聖ガブリエルは祝されんことを。

御身を選まれ給うた御父なる天主に栄えあらんことを。

御身を愛され給うた御子なる天主に栄えあらんことを。

御身を浄配と受けられ給うた聖霊なる天主に栄えあらんことを。

ああ栄光に満ちたる童貞マリア、全ての者が御身を愛し、賛美せんことを。

聖なるマリア、天主の御母、御身の天主の御子イエズスの御名によりて、今も臨終の時も我らの為に祈り祝し給え。 アーメン。

 

<アシジの聖フランシスコの聖母への祈願>

祝された童貞マリアに御挨拶申し上げ奉る。

めでたし聖母、至聖なる元后マリア、終生童貞なる天主の御母、天に在し給う至聖なる御父より選ばれ給い、
御父と至聖至愛なる御子、及び慰め主、御身の上に下られ給い、かつ御身のうちにて今なお全ての善、
恵みに満たし給う聖霊によりて聖化され給いたり。

めでたし天主の宮廷

めでたし天主の礼拝堂

めでたし天主の長衣

めでたし天主のはしため

めでたし天主の御母

そして、めでたし全ての聖徳よ、聖霊が信仰者の心に注ぎ給う恵みと霊感とによりて、決して不信仰とならんことを。
彼らが御身によりて忠実なる天主のしもべとならんことを。 アーメン。」

 

<祈願>

「ああ最も聖なるおとめよ、ああ栄光のマリアよ、ああ御母よ。
あなたこそは天国の門、生命の源、主の聖殿、聖霊の最も愛される聖所です。

人がどんなに恩恵と美徳に恵まれていようとも、天国で神に一致している聖人が、どんなに尊くりっぱであろうとも、
それらの恩恵、美徳、崇高、偉大さはあなたにとってこそふさわしいのです。

マリアによって、永遠の栄光にふさわしいものとして頂けるように、この世の代願者としてだけではなく、
人の世をはるかに高くこえた天国の代願者として、母としてお選び申し上げたマリアを、
わたくしをはじめ全ての人が、絶えず賛美申し上げるように、熱心に努めることこそ、実に正しくふさわしいことです。
マリアの御子、限りなく尊くいらっしゃるイエズスの御栄えよ!」(アルバン・デ・チガラ)

 

 

 

<聖ベルナルドの祈願>

「御身によりて我らは御子に近づくを得ん、ああ祝せられた聖寵の拾得者、生命の御母、救いの御母よ、
御身によりて我らに与えられ給うた御者は、御身によりて我らを受け取られ給う。」

 

 

「もしもマリアが世のために天国で御とりなし下さらないなら、罪の只中に抜き難い悪徳の泥沼に沈む世は、
どうして存続出来よう。」
(トマス・ア・ケンピス)

 

<連祷>

偉大なるマリア▲我らのために祈り給え。

女のうちにて最も偉大なる女▲我らのために祈り給え。

永遠なる栄光の御母▲我らのために祈り給え。

黄金の光の御母▲我らのために祈り給え。

天のほまれ▲我らのために祈り給え。

神性の神殿▲我らのために祈り給え。

園の泉▲我らのために祈り給え。

月の如き平穏▲我らのために祈り給え。

太陽の如き輝き▲我らのために祈り給え。

囲まれたる御園▲我らのために祈り給え。

生ける天主の神殿▲我らのために祈り給え。

この世の美▲我らのために祈り給え。

生命の元后▲我らのために祈り給え。

天上のはしご▲我らのために祈り給え。

天主の御母▲我らのために祈り給え。

 

<祈願>

「ああ勝利の聖母、二つの御心のいとも困難なる事象の克服において、御子と共に常に力強き支配力を持ち給う御者よ、
我らが祈り奉る者のためにとりなし給い、それによりて天主の聖寵によりて彼らの心が柔和なものとなり、
我らの主キリストによりて、まことの信仰との一致へと立ち帰らんことを。 アーメン。」

300日の免償)

<祈願>

教会認可

マリアの御霊魂、我を聖化し給え。

マリアの御肉身、我を浄め給え。

マリアの御心、我を力づけ給え。

マリアの御涙、我を慰め給え。

ああ甘美なるマリア、わが祈りを聴き給え。

優しき御まなこもて、我をみそなわし給え。

御身の聖なる歩みもて、我を導き給え。

御身の天主なる御子に、わがために祈り給え。

わが罪の赦しを、わがために得させ給え。

御身の聖なるロザリオの信心を、わがうちに注ぎ給え。

天主とわが同胞への愛を、我に与え給え。

我が御身を離るるを、赦し給わざれ。

わが臨終において、我を力づけ給え。

わが敵共より、我を保護し給え。

御身の聖名の防御もて、我を守り給え。

御身の外套もて、我を覆い給え。

定められしわが苦悶の時に、我を助け給え。

罪のうちに死ぬるより、我を免れしめ給え。

イエズスの御腕のうちに、我を運び給え。

永久の大いなる住まいに、我を連れ来り給え。

かくして我は諸天使と諸聖人と共に、世々に至るまで

御身を賛美するを得ん。アーメン。

 

 

<とりなしを求むるにおいて力強き祈り>

「身にしむる寒さの真夜中のベツレヘムにおいて、いと潔白なる童貞マリアの天主の御子を産み給いし時、そしてこの時よ。
めでたし、そしていと祝せられ給う。
ああわが天主よ、この時において、我らの救い主イエズス・キリストと、彼の祝せられし御母の御功徳によりて、
わが祈りを聴き容れ、わが望みに
こたえ給え。アーメン。」

 

<いと力強き童貞>

「マリア、いと力強き童貞、マリア、いと力強き童貞よ。
御身は強き御力にして、公教会の栄えある保護者なり。
御身はキリスト信者の素晴らしき助け手なり。
御身は戦列整えし軍勢の如き畏怖すべき勇ましなり。
御身は世の異端を打ち砕き給う。
我らの苦悶の只中において、我らの戦いと苦難においてはかの軍勢の御力によりて我らを守り給え。
しかして我らの臨終の時には我らの霊魂を天の御国のうちに受け取り給わんことを。アーメン。」

 

 

<アヴェ・レジナ(Ave, Regina)>

「めでたし、ああ天の元后の御位に就き給いし御者。
めでたし、諸天使によりておのが元后とされし御者。
イエズスの根、夜明けの門、世のまことの妙光を生み出し給いし所よ。
栄えある童貞、御身の喜びのあらん事を。
天つ御国において、かれらの見奉る中にいと愛らしき御者。
全ての公正のうち、いとも正しき御身。
我らの罪の助けがため、キリストにこいねがい給え。」

 

 

 

<母達の模範なるマリアのチャプレット>

このチャプレットは、一般のロザリオの一連を使って祈られます。

一連の各小珠で、それぞれの黙想をしながら、
「天使祝詞」を一度ずつ唱え、このチャプレットのしめくくりに、
「聖ベルナルドの
メモラーレ」
を唱えます。

(1)御告げ
(2)御訪問
(3)奉献
(4)主の発見
(5)カナの婚礼
(6)主の鞭打ち
(7)カルワリオの道
(8)主の十字架の磔
(9)主の御復活
(10)天の元后の冠を授けられし御母

 

<聖ベルナルドのメモラーレ>

「慈悲深き童貞マリア、御保護によりすがりて御助けを求めあえて御取次ぎを願える者、一人として棄てられしこと、
いにしえより今に至るまで、世に聞こえざるを思い給え。
ああ童貞中の童貞なる御母、我これによりて頼もしく思いて走せ来り、罪人の身をもって御前になげき奉る。
ああ御言葉の御母、わが祈りを軽んじ給わず、御憐れみをたれてこれを聴き給え。これを聴き容れ給え。 アーメン。」
(唱える毎に300日の免償)

 

 

<マグニフィカト>

(御父の御出現)

聖なるユージニア院長は、1932年に疲れ果てた顔で額づきながらこの「マグニフィカト」を唱えて祈っていた。

「この祈りの後、御父なる天主は天使達の行列と共に壮麗に御到着になり、天使達は天主の御到着を告げるために歌いはじめました。
それが天主の御出現の最初の日でありました。
(1932年7月1日)」



「わが霊魂は主を崇め奉り、
わが精神は、わが救い主なる天主によりて喜びに堪えず。
そは御召使いのいやしきを顧み給いたればなり。

見よ、今よりよろず世に至るまで、人、我を幸いなる者ととなえん。
けだし全能にまします御者、我に大事をなし給いたればなり。
聖なるかな、その御名。
その御あわれみは、世々これをおそるる人々の上にあり。
自ら御腕の権能を現わし、おのが心の思いにおごれる人々を打ち散らし、
権力ある者をその座よりおろし、いやしき者をば高め、
飢えたる者を佳(よ)き物に飽かせ、富める者をば手を空(むな)しうして去らしめ給えり。
御あわれみを忘れず、そのしもべイスラエルを引き受け給い、我らの先祖に宣いし如く、
そをアブラハムにも、その子孫にも世々に限りなく及ぼし給わん。」

 

<共贖者マリア>
(最新版ピエタに掲載された祈り)

「ああ主イエズス・キリスト、御身の御母、そしてまた我らの御母、御身との共贖者に、いと祝せられし
童貞マリアを定められ、喜び給いし御者、御父への贖い主よ。
御身の御恵みを求むるためにはせ寄る者に、
それらを彼女によりて一切を受くるの喜びを得させ給え。アーメン。」

 

 

Raccolta410 セナクルの聖母への祈願>

「セナクルのいと聖なる童貞女、我らの御母、無原罪のマリアよ、聖霊の賜物を我らに得させ給いて、御身の御導きと御教えの下、
祈りのうちに一つの群れとなりて慈悲と堅忍のうちに生き、天主の一層の誉れを帰するため、そして言葉と行いの双方によりて
霊魂の救霊のための業と、永遠の生命のうちに入るにふさわしからしむる働きを遂げさせ給わん事を、我らつつしみて祈り奉る。

慈悲深く我らの祈りを聴き容れ給え。
ああ、セナクルの聖母よ、我らの当面の困窮において、御力によりて我らを助け給いて、御身の御代願によりて、
心より祈る我らのための恩寵をして、全能の天主が我らの願いを聴き容れ給うを許し給わんことを。アーメン。」

500日の免償 18891214日 聖座認可)

 

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