天主の愛の聖母

 

この御絵は、1570年に「天主の愛の聖母」としてギウスティーによってローザの聖カテリナのコンサーヴァトーリとして知られる共同体に
捧げられたもので、この御絵はレヴァ城の塔門に掲げられ、崇敬を受けてきました。

1740年の春、一人の巡礼者がローマへの近道を望んで歩きましたが、道に迷ってしまいました。
誰かに道を尋ねようにも、人家は遠く離れており、そのままではどうすることもできませんでした。

すると突然、茂みのかげから数匹の牧羊犬が飛びかかってきました。
そうして牧羊犬は、焦って困惑する巡礼者をすぐにある建物の方に追いやりました。
巡礼者はその建物を見ると、この「天主の愛の聖母」の御絵が掲げられていました。
牧羊犬が彼に襲い掛かろうとしていたので、

「聖母よ、私を御助け下さい!」

巡礼者は泣き叫びました。
すると、牧羊犬はすぐに見えざる力によっておとなしくなり、そして静かに去っていきました。

これはこの「天主の愛の聖母」の一つの聖寵として知られるようになりました。

また20世紀に入ってからも、欧州大戦で「天主の愛の聖母」の御絵に自らを委ねた3000人の軍人全員が負傷なく帰還したなどの聖寵などが
報告されています。


 

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