(「パドレ・ピオは私達に教える」より)
(質問者)「神父様、あなたにとって聖祭とは何でしょうか。」
(答)「キリストの御受難と神聖に融け合うことです。(叫びながら)私の責任はこの世界において類が無いものです!」
(質問者)「私はあなたの聖なる聖祭において何を見なければなりませんか」
(答)「カルワリオ全体を。」
(質問者)「聖祭の中であなたが御受けになる全ての苦しみを御教え下さい。」
(答)「主の御受難において主は万事苦しまれ、私もまた苦しみますが、不充分な、人間が出来うる限りのものです。」
(質問者)「神父様、天主への犠牲において、あなた御自身が私達の罪を御取りになるのでしょうか。」
(答)「それが天主への犠牲の一部である以上は、私は他に何もすることが出来ません。」
(質問者)「それでは、主はあなたを罪人とみなしますか。」
(答)「私は知りませんが、彼がそうなされるのではないかと恐れています。」
(質問者)「私が祭壇に向かって登る間、あなたが震えていらっしゃるのを見ました。なぜですか?あなたがまさに苦しみを受けられようとされていたためでしょうか。」
(答)「私が苦しみを受けようとしたためではなく、私が捧げるもののためです。」
(質問者)「あなたが最も苦しまれるのは、天主へのいけにえのどの瞬間でしょうか。」
(答)「聖変化です。」
(質問者)「神父様、朝の聖祭で長子の権利を売ったエサウの話しの朗読の間、あなたの目は涙で一杯になられましたね。」
(答)「またそれが、天主の賜物を投げ捨てるということが、あなたには見えませんか?」
(質問者)「なぜあなたは福音書の朗読で”私の肉を食べ、私の血を飲む…”の箇所に当った時に御泣きになられたのですか。」
(答)「私と共に優しく泣きなさい。」
(質問者)「なぜあなたは聖祭の中で、福音書を朗読される時にいつも大部分泣かれていらっしゃるのですか。」
(答)「天主は御自分の被造物に語りかけられるべきであり、また彼らの忘恩と不信によって絶え間なく否定され、傷つけられていることがあなたに重要な事であるとは思えませんか?」
(質問者)「神父様、あなたの聖祭は血まみれの犠牲なのでしょうか。」
(答)「異端者!」
(質問者)「いいえ、イエズスへの犠牲が無血であることを意味したのですが、あなたは血まみれの御受難を通してあずかられています。私は誤解していますか。」
(答)「ええ、今回は間違っていません。私は個人的にあなたが正しいと思います。」
(質問者)「誰が聖祭であなたの血を拭い取るのですか。」
(答)「誰もいない。」
(質問者)「なぜあなたは奉納の時に御泣きになられるのですか。」
(答)「あなたは秘密を私の外に強いて出したいと願うのですか。
なすがままにさせて下さい、霊魂が涜聖者から分離するまさにその時です。」
(それはピオ神父が聖祭で恍惚の類に入られる瞬間である。)
(つづく)