聖ピオ神父

1887年5月ピエトレルチナに生まれる。1910年叙階。
聖痕、数々の霊的な闘いを経験。それらの苦しみや祈りを多くの霊魂の救いの為に天主に捧げられた。
1968年9月23日、イエズスとマリアの御名を繰り返し呼びながら帰天された。
教皇ヨハネ・パウロ2世によって1999年5月2日列福。
同じく教皇ヨハネ・パウロ2世によって2002年6月16日列聖。

<聖ピオ神父の奇蹟>

ある日惨めな男性が非常に病める彼の息子を連れて聖人のもとを訪れました。
彼は多くの医師に診察させ治療法の模索のために多大なお金を費やしましたが良くならず、奇蹟を望んでまだ熱のある息子を連れて聖人のもとに来たのでした。

彼が聖人に告白の言葉を述べた時、聖人は彼を追い出しました。
「もしあなたが信じないのであれば、天主の法廷の御前においてあなたは何とするであろうか?出て行け!去れ!あなたは共産主義である!」

彼は息子を置くために家に戻りましたが、聖人のもとに戻る様に説得され、その後彼は自らの罪を告白してモスクワの邪悪な教え(共産主義)を放棄するために赦しの秘蹟を受けようとして午後に修道院に戻りました。

そこで聖人の御姿を見るや否や言葉を発する事が出来ずに涙で足元を濡らしました。
聖人は彼を地面より起して言われました。
「さて、その御様子です!適切なる洗浄をあなたは要していますが、清い意思がなければなりません。あなたは正しい事を行い、あなたの御子息は快方に向うでしょう。さあ、告白に来て下さい。」

その男性は非常に深く感動して告白中に泣きました。
彼が霊的に癒されたように、彼の息子は物質的に癒されました。

 

<聖ピオ神父の御言葉>

「あなたの決心において堅固であれ。
私があなたを船の中に留め置くならば、嵐は来るであろう。
イエズスが長く住まい給わん事を!あなたは滅びないであろう。」

「単純さに主の道を歩きなさい。あなたの霊を苦しめてはならない。真実は常に真実を言う。」

「謙遜と慈悲は密接な関係がある。一方は栄光を与え、他方は聖化する。」

「速やかに服従せよ!人間の長所や時代を考慮してはならない。
そして好結果を得るためにあなたが主に服い奉るを思い浮かべなさい。」

「浄められていない霊魂というのは軽薄さに満ちた心と同義である。」

「生は常に良き羊飼いの御目の下にあり、あなたは無事に歩いて悪の牧場を通り抜けるであろう。」

「もしあなたが信心と実りと共に聖祭を支えたいのであれば、カルワリオを歩まれ給うた御悲しみの御母を思いなさい。」

「祈りは我らが所有するこの上ない武器であり、この鍵は天主の御心を開くのである。」

 

<チャプレット>

(1971年12月3日 ヴァレンティノ ヴァラティ大司教認可)

このチャプレットは、聖ピオ神父のメダイと一連が3つの小珠からなる3連によって構成されています。
専用のチャプレットを御持ちでなければ、一般のロザリオで代用されて構わないと思います。

初めに次の祈りを唱えます。
「ああ、聖寵と憐れみに満てるイエズス、罪人がためのいけにえよ。
我らへの御愛がゆえ、十字架上にて死去し給い、御望みを遂げられ給うた御身に我へりくだりて願い奉る。
御身の御苦難に身をおしむ事なく加わり、天に在し給う御父の栄光がため、かつ人々の霊魂がために忠実に働き給うた天主のしもべなるピエトレルチナのピオ神父が天と地において光栄を帰されんことを。
我確信もて願い奉る。
(ここで請願を唱えます)
この聖寵を彼のとりなしによりて我に与え給わんことを、熱く願い奉る。」

次に一連目で「主祷文」 二連目で「天使祝詞」三連目で「栄唱」を各3回ずつ唱えます。

<祈り>

「ああ天主、御子の御受難におけし唯一の道の中で、御身はカプチン会司祭、ピエトレルチナの聖ピオ神父を与え給い、我らの熱く望む(願いを入れる)の御恵みを彼の御とりなしによりて、我に与え給わんことを。

復活の栄えに到らんがため、とりわけイエズスの御死去に一致して生くる聖寵を我に与え給え。」

「栄唱」を3回祈ります。

(2002年 2月26日 教会認可)

 

<聖ピオ神父のノベナのチャプレット>

このチャプレットは聖ピオ神父が毎日祈られた"至聖なるイエズスの聖心への効果的なノベナ"をチャプレットの形式で祈るものです。
このチャプレットは環状型ではなく直線型で、右端にピオ神父のメダイ、左端にイエズスの聖心のメダイがあり、一連が五個の小珠からなる三連によって構成されています。
もし専用のチャプレットをお持ちでなければ、一般のロザリオを数を調節されながら用いられて構わないと思います。

まず始めに(聖ピオ神父のメダイで)次の様に祈ります。

 

「ああ、聖寵と憐れみに満てるイエズス、罪人がためのいけにえよ。
我らへの御愛がゆえ、十字架上にて死去し給い、御望みを遂げられ給うた御身に我へりくだりて願い奉る。
御身の御苦難に身をおしむ事なく加わり、天に在し給う御父の栄光がため、かつ人々の霊魂がために忠実に働き給うた天主のしもべなるピエトレルチナのピオ神父が天と地において光栄を帰されんことを。
我確信もて願い奉る。
(ここで請願を唱えます)
この聖寵を彼のとりなしによりて我に与え給わんことを、熱く願い奉る。」

 

一連目の第一の小珠で次の祈りを唱えます。

「おお、我がイエズス、御身は”まことに我汝らに告ぐ、願え、さらば与えられん、探せ、さらば見出さん、叩け、さらば開かれん”と宣えり。
我…(ここで願う)…の御恵みを求めて、叩き、探し、願い奉る。」

第二の小珠で「主祷文」、第三の小珠で「天使祝詞」、第四の小珠で「栄唱」、第五の小珠で「至聖なるイエズスの聖心、我が全信頼を御身に置き奉る。」と唱えます。

 

 

二連目の第一の小珠で次の祈りを唱えます。

「おお、我がイエズス、御身は”まことに我汝らに告ぐ、天地は過ぎん、されど我が言葉は過ぎざるべし”と宣えり。見給え、御身の誤ることのなき御言葉に励まされ、我、今、…(ここで願う)…の御恵みを願い奉る。」

第二の小珠で「主祷文」、第三の小珠で「天使祝詞」、第四の小珠で「栄唱」、第五の小珠で「至聖なるイエズスの聖心、我が全信頼を御身に置き奉る。」と唱えます。

 

 

三連目の第一の小珠で次の祈りを唱えます。

 「おお、我がイエズス、御身は”まことに我汝らに告ぐ、天地は過ぎん、されど我が言葉は過ぎざるべし”と宣えり。見給え、御身の誤ることのなき御言葉に励まされ、我、今、…(ここで願う)…の御恵みを願い奉る。」

第二の小珠で「主祷文」、第三の小珠で「天使祝詞」、第四の小珠で「栄唱」、第五の小珠で「至聖なるイエズスの聖心、我が全信頼を御身に置き奉る。」と唱えます。

 

このチャプレットのしめくくりに(イエズスの聖心のメダイにおいて)祈ります。

「おお、唯一事、すなわち、苦しむ者に同情を持ち給わざることのみを能わざるイエズスの至聖なる聖心よ、我らみじめなる罪人に御あわれみを持ち給い、我らが御身に、御身と我らのやさしき母なる聖マリアの悲しみに満てる汚れなき御心を通じて願い奉る御恵みを我らに与え給え。」

「元后、あわれみ深き御母(サルベ・レジナ)」1回。

「聖なる天主の御母よ、我らのために祈り給え。我らをキリストの御約束にかなわしめ給え。」

「聖ヨゼフ、イエズスの御養父、我らのために祈り給え。」

 

<霊的子供となるを求むる祈願>

「ああ祝せられたパドレ・ピオ、キリストの御傷の聖なる運び手よ、この日御身の霊的息子、娘として我らを受け入れ給え。
御身のとりなしによりて、細き道において常に我らを守り給え。
しかして、ああ我らの霊的父よ、我らを含めて更に御身の全ての霊的子らが入るまで、天の門に留まり給え。
我らの主イエズス・キリストによりて。アーメン。」

 

 

 

 

 

 

 

 

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