聖ニコラウス

小アジアのリシア州に、270年に生まれる。
信仰の篤い裕福な家庭で育ち、相続した遺産を貧者の為に捧げた。

最も有名な伝承は、司祭であった時に、財産を失って三人の娘を密かに売ろうとしていた男の家に、夜中に二度、多額の金銭の入った袋を投げ入れ、それによって二人の娘を無事に嫁入りさせる事が出来た男が、三度目に金銭の入った袋を投げ込む聖人を見つけ、感謝して足元にひれ伏し、涙を流して感謝を捧げ、それが「サンタクロース」の起源となった。

更に暴風を鎮める、死者を甦らせるなどの奇跡を行ったとされ、人々の冤罪を晴らしたり、嘆願を聞くなどの愛徳の行いを続けた。

労働者、少年、婦人、囚人、海夫、旅行者などの保護者。

祝日12月6日。

<聖ニコラウスのチャプレット>

このチャプレットは、十字架の御像と、聖人のメダイ、一連が三つの小珠から三連によって構成されています。
もし専用のチャプレットを御持ちでなければ、一般のロザリオを数を調整されながら用いられて構わないと思います。

始めに(十字架の御像で)次の祈りを唱えます。

「慈悲深き天主、御あわれみ故にわが祈りを聴き容れ給い、聖ニコラウスの御助けによりて、一切の危難より我を救い、
守り給いて、救霊の道に我を導き給え。アーメン。」




第一連の始めに請願を唱え、各小珠で次の呼祷を唱えます。

「聖ニコラウス、わが祈りを聴き容れ給え。」


第二連の始めに請願を唱え、各小珠で次の呼祷を唱えます。

「聖ニコラウス、我を導き給え。」


第三連の始めに請願を唱え、各小珠で次の呼祷を唱えます。

「聖ニコラウス、我を助け給え。」


このチャプレットのしめくくりに、(メダイで)次の祈りを唱えます。

「栄えある聖ニコラウス、謙遜にして善なるミラの大司教よ、御身が世人の苦難とこころみにおいて、御身のはせ寄り給いし者らの聞こえ、これまことなれば、我は御身に信頼し、希望し、我らの聖主にとりなし給う事を御身に願い奉る。
しかして、我の求めしものにおける御恵みを我が受くるを得んことを。
わが導き、保護となり給いて、わが霊魂を浄め給え。アーメン。」

 

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