マリアの至聖なる御名

祝日9月12日

マリア

<御母の偉大な御名の力>

「マリアの御名を信心を持って唱えるものは、必ず、何かの恩恵にあずかる。」
(聖ボナヴェンツーラ)

「ああ、祝せられた童貞よ、御身の御名には大きい力があり、どんなに頑固で絶望的な罪人でも、御身の御名を唱えるならば、その頑固な心はとけ、御身によって、神の許しと親しみとを希望するようになる。」
(イディオタ)

「あなたがもし罪人なら、マリアの御名を呼びなさい。この御名だけで、救われ得るからです。
どんなに悪性の病気でもマリアの御名によって、すぐ退散させられるのです。」
(リシャール・ド・サン・ローラン)

「悪魔は、天の元后を恐れること、はなはだしく、その崇高な御名を聞いただけで、ちょうど、烈火を避けるように逃げ出すのである。」(トマス・ア・ケンピス)

「呼吸の有無によって、肉体が生きているかどうかを知ることができる。
これと同じようにマリアの御名をたびたび唱えるかどうかによって、霊魂が生きているかどうか、もしくは、間もなく神的恩恵の生命を回復するかどうかを、知ることができるのである。」
(聖アルフォンソ・リゴリオ)

「こんなにも甘美な御名をお呼び申しあげるならば、この世では、豊かな恩恵を頂くことができ、永遠界では、高度の栄光を獲得することができるからである。」(リシャール・ド・サン・ローラン)

「マリアの御名は、天の門をひらく鍵である。」(聖エフレム)

「これに祈るものの救い。」(聖ボナヴェンツーラ)

「マリアの尊い御名は、貞潔に反する誘惑に打ち勝つために、大変強力な助けを与える。
これは、だれも知るところであり、また、マリアの敬虔なしもべ達が、毎日経験するところである。」
(聖アルフォンソ・リゴリオ)

「マリアの御名は、本当に、難攻不落の天主閣である。罪人は、そこに避難しさえすれば救われる。
この天主閣は、すべての罪人を、たとえどんなに大きな罪人であり、どんな罪を犯したものであっても、防ぎまもるのである。」(リシャール・ド・サン・ローラン)

「この地上においては、改心したいという善意をもって私の御名を呼ぶならば、天主の御愛について、どんなに冷淡な罪人でも、すぐ悪魔を追い払うことが出来ます。」

「悪魔はみな、私の御名の前にふるえあがり、これを聞くと、すぐ、つかんでいた霊魂を放すのです。」

「天使達は、義人の霊魂が私の名を呼ぶのを聞くと、そのまわりに馳せよるのです。」

聖ブリジッタへの啓示

 

約束

イエズスは御母に仰せになられた。

「信頼と改心する決意とをもって、あなたの御名を呼ぶものは、次の三つの恩恵を受けることができます。
罪の完全な痛悔とこれを十分に償う恵み、完徳に達する力、及び、天国の光栄がそれです。
なぜなら、あなたの御言葉は、私にとり大変心地よく親愛なものであって、私はあなたの願いを一つも拒むことができないのです。」(聖ブリジッタへの啓示)

 

<マリアの至聖なる御名の祝日の由来>

1683年、トルコ人はドイツ帝国に侵略を始めました。その間、モハメッド4世はコンスタンチノープルを支配していました。
イスラムの強力な軍隊はハンガリーとオーストリアを行進し、ウィーンの目前にまで迫っていました。
将軍は委譲を懇願し、皇帝のレオポルド1世は王妃を伴ってウィーンを離れました。

そして7月14日から9月12日までの間、ハンガリーの4万の皇帝に対する反乱軍と共に、15万のトルコ軍は首都を包囲し続けました。

教皇イノケンティウス9世とポーランド国王ソビエスキーは共通の敵に対し皇帝を助けるために同盟を結びました。
ポーランド国王は包囲の知らせを聞くと直ちに包囲された者への救出に向けて軍を進ませました。
9月11日にポーランドのキリスト教の軍隊はウィーン近郊の山にその位置を占めました。

翌日に祝せられた童貞マリアの御保護のもとに身を置くポーランド国王は敵軍を攻撃し、トルコ軍を完全に敗走させました。
ウィーンとキリスト信者の国はこうして守られました。

この勝利を記念して教皇イノケンティウス11世はマリアの聖名の祝日を設けられました。
その祝日において、天主の御保護の感謝や聖なる公教会の必要を願います。

<祈願>

「全能なる天主よ聴き容れ給え、我ら御身に懇願し奉る。
いとも聖なる童貞マリアの保護及び祈願を喜ぶ御身の信心深き者らが、彼女の愛深きとりなしによりて、世の全ての悪より救われ、かつ天の終わりなき喜びに値せる者とならんことを。 アーメン。」

 

<聖アントニオのマリアの聖名への信心>

栄えある公教会博士なる聖アントニオは、「マリアの甘美なる御名」、「新しきイブ」、「海の星」と呼び奉る毎に、大いなる楽しみと力強さを見出しました。

しかしながら彼の信心は控え目であり、慎ましき童貞マリアに全く倣いて、心の清浄にして小さきうちに彼女の貧しさを映しました。
聖人の場合はいわば、彼の聖なる一生によりて、世においてはマリアの御現存となったという事です。

なぜなら、「常に精神を天の事物をみそなわし給う天主にまっすぐにあげられし一方のマリア」によって彼は全く変容し、しかして聖人御自身の御腕で天主の幼な子を抱いて尊崇し奉るに相応しくなりました。

この偉大なる聖人の、二つの翼の如き聖母マリアの教義と信心は、この世より彼を持ち上げ、聖なる至高の高みに運び込ませました。
天主の無原罪の童貞なる御母への彼の深い英知と愛は、無条件で完全なる確信と共に完全なる秘密を委ねられ、しかして聖母は御自らの光り輝く聖寵をもって霊魂を照らされました。

 

 

祝せられしマリアの御名の御力の天主の御約束

教会認可

アグレダの尊者マリア(1602-1665)は、御父のペルソナの王座より御声を聴いた。

「我らの選びし者はマリアと呼ばれ、この名は力強く、素晴らしきものである。
信心深き情愛もてこれを呼び奉るならば、最も富みし聖寵を受くるであろう。
これに光栄を帰し、崇敬の念もて称えるならば、慰められて活気づけられ、諸悪に対する医薬を見出すであろう。

彼らを富ますこの宝は、彼らを天に導く光であり、地獄の力に対する畏怖であり、蛇の頭を踏み砕き、地獄の王子共を超える栄光に満つる勝利を得させるものである。」

 

「御身の御保護は死を追い払い、御身の御とりなしは、生命を与える」

マリア

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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