イエズスの聖顔への信心U

「イエズスの聖顔への有益なる償いは天主の御はたらきであり、
近代社会の救いと御定めになられたのである。」(教皇ピオ9世)

 

<我らの主よりマリア修女への御約束>

1.償いの精神においてわが御顔に光栄を帰し奉る全ての者は、敬虔なるベロニカの
務めを果たするによりて、わが涜聖によりて損なわれし御顔への償いのうちに、彼らは保護を受け、
罪によりて損なわれし彼らの霊魂の配慮を、我は受くるであろう。
わが御顔は天主の印章にして、霊魂におけし天主の御姿の再現の徳である。

2.言葉、祈りもしくは記述において、この償いの働きでわが主張を擁護する者を、
私はわが天主の御前において彼らを守り、天の御国を与えるであろう。

3.永遠の御父へのわが御顔の捧げによりて拒絶されるものはなく、更に数多の霊魂の回心を
得るであろう。

4.我が聖顔によって奇跡を起こし、天主の御怒りをなだめ、罪人らの改心のための憐れみを
引きおろすであろう。

5.丁度その国の主権を有する者か、支配者の絵を刻印したる地上の王国の金銭が、
購入する事を望むものは何でも手に入れられるが如く、天の御国においてはわが崇むべき御顔の
尊き謙遜の硬貨の捧げによりて、
あなたは望む全てのものを得るであろう。

6.現世においてわが聖顔の御傷を慰むる者は、天において栄光に輝くそれを見るであろう。

7.彼らの霊魂はわが天主なる絶え間なく放つ輝きを受け、彼らは御顔の如くなりて天における
並外れし輝きとなるであろう。

8.私は彼らを防御し、守り、彼らの最終の忍耐を約束する。

 

<祈願>

「御身の痛ましき御受難において、”人々のとがめ、悲しみの人”となり給うたイエズス、
我その上にて天主の美と優しさが輝き給うた御身の聖顔を崇め奉る。
これらの傷つけられたる御目鼻立ちのうちに、我御身の無限の愛を認識し、御身を愛することを望み奉り、
また御身が人々に愛されんことを望み奉る。
我が御身の輝かしき御顔を天国で見奉らんことを。」

「ああイエズスよ、御身の聖顔の御功徳によりて、我ら及び全世界をあわれみ給え。」(3回唱えます。)

「現れ給え、ああ主よ、御身の敵共を追い散らし、彼らが御身を嫌悪し、
御顔の御前より逃げ出さんことを。」 (33回唱えます。)

 

            <永遠の御父への捧げ>

「永遠の御父よ、マリアの汚れなき御心によりて、我らはイエズスの崇むべき御顔及びいと尊き御血を、
御名の栄光及びほまれがため御身に対する罪の償いのうちに、煉獄の霊魂らの救いがため、御身の聖なる公教会の栄光
及びほまれがために、御身に捧げ奉る。

御身の聖顔及びいと尊き御血の御功徳によりて、ああわがイエズスよ、赦し、あわれみ給え。ああ御血を流され給う御顔、
ああ天主の御顔よ、すべて御身の崇拝とならんことを。」

 

<祈願U>

「わがイエズスの崇むべき御顔よ、わが唯一の愛、光、及び希望よ。
我が御身にのみ仕え、愛し奉るを知り奉らんことを。
我が御身と共に、御身に、御身によりて、御身がために生き奉らんことを。 アーメン。」

 

<祈願V>

「ああ天主なるイエズス、御身の御顔及び御名によりて我らを救い給え。御身の聖名の御徳のうちに我らの望みありせば。」

 

<我らの主の聖顔の信心を敬虔に行う者への聖マチルダへの御約束>

「真の畏敬をもってこの償いの働きを受け入れる者が失われることはないであろう。
私自身がわが御父の御前にて彼らを護り、私は彼らに天の御国を与えるであろう。
私は彼らに最終の忍耐の聖寵を与えるであろう。」

 

<聖顔のチャプレットV>

このチャプレットは一般のロザリオを用いて祈られます。まず始めに次の祈願を唱えます。

「いと聖なる御顔よ、御身が我らの祈りを聴き容れ給うまで、我ら御身に願い奉る。
御身は驚くべきほど我らを助くるが可能なり。
聖なる天主、全能の天主、永遠の天主よ、我ら及び全世界をあわれみ給え。
御顔を我らに向かわせ給え、しかして我らは救われん。」

 

各大珠で次の祈願を唱えます。

「天の御父よ、我らは御身の更なる栄光がため、我らの大なる必要がため、イエズスの全ての御涙及び御傷、いと尊き御血、
聖顔の御苦しみ及び限りなき御功徳をばつつしんでかつ熱意もちて御身に捧げ奉る。」

 

第一連の小珠で次の祈願を唱えます。

「ああ御傷もて覆われ給いし聖顔よ、御身に願い奉る我らをあわれみ給え。」

第二連の小珠で次の祈願を唱えます。

「ああ御血もて覆われ給いし聖顔よ、御身に願い奉る我らをあわれみ給え。」

第三連の小珠で次の祈願を唱えます。

「ああ限りなき御愛もて御涙を流し給いし聖顔よ、御身に願い奉る我らをあわれみ給え。」

第四連の小珠で次の祈願を唱えます。

「ああ軽蔑及び侮辱され給いし聖顔よ、御身に願い奉る我らをあわれみ給え。」

第五連の小珠で次の祈願を唱えます。

「ああいとも苦き御苦しみをば黙して耐え給いし聖顔よ、御身に願い奉る我らをあわれみ給え。」

 

このチャプレットのしめくくりとして次の祈願を唱えます。

「御仁慈のはかり知れぬ、御功徳の限りなき御者、我らの救い主イエズス・キリストの聖顔を崇め奉る。
我らの罪の赦しとまことの回心をば聴き容れ給わんことを。
我らの愛の深さ、信仰の恐れのなき立証、及び生命の潔白によりて、我ら聖顔を慰め奉らん。 アーメン。」

「わが御顔の御父への捧げ、これこそが天主の正義を和らげ天主をなだめる唯一の手段である。
もしあなたがこの御徳と理由がいかに力強いものであるか、それだけでも知ったならば
わが信徒が救われるために人類の全ての罪を私自身の御頭より取り除いたということである。」
(我らの主より聖ペトロのマリー修道女へ)

 

「私はわが御顔がわが精神の苦痛とわが御心の愛と悲しみを反映し、更に光栄を帰さるるべき事を
示唆したのである。
私に黙想し、慰めよ。
わが御顔の黙想されし毎に、彼は私を慰め、わが御顔の黙想されし毎に、私は御顔によりて世人の心に
愛を注ぎ、数多の霊魂の救霊を得されるのである。」(我らの主より聖ペトロのマリー修道女へ)

 

「聖顔はわが人生の間、どれほど善を為し給うたでありましょうか。」(幼きイエズスの聖テレジア)

 

「正しき者はただ十字架のみによりて彼を受け取り奉りません。
より正確には、彼の御顔によりて彼の来り給うに先立つ、救霊の象徴です。」
(幼きイエズスの聖テレジア)

 

「イエズスの熟視せられ給うものの常に救われし故に、ペトロが聖顔より回心の聖寵を受け取りし事に
疑いの余地はないのである。」(聖アンブロジア)

 

「我らがこれに依り頼み奉る毎に、イエズスの聖顔は絶えず救い給うのである。
主の御助けをこいねがい奉れ。
『御顔を我らに示し給え、しかして我らは救われん。』」(聖イェロニモ)

 

「私はわが御顔がわが精神の苦痛とわが御心の愛と悲しみを反映し、よりよく光栄を帰さるる事を望む。
わが御顔に黙想して我を慰め奉る者がよりよく光栄を帰し奉るを望む。」
(我らの主より聖ペトロのマリー修道女へ)

 

<我らの主がマリア童貞に与えられし祈願>

「永遠の御父よ、我らは聖名の栄光及びほまれがため、我らの国の救いがため、御身の最愛の御子の崇むべき御顔を御身に捧げ奉る。」

「永遠の御父よ、我御受難において御身の天主なる御子の流し給える御血の滴の数の如きあまたの霊魂を御身に願い奉る。
(1846年12月21日、マリア童貞はイエズスより地獄とそこに落ちる多くの霊魂を示され、また貧しい罪人らのために祈る事を
求められた。)」

「永遠の御父よ、我御身に我らの救世主なるイエズス・キリストを聖なる公教会の必要とわが罪の償いがために捧げ奉る。」

「わが天主よ、我らの苦難にありし時、我らの祈りを拒絶し給わず慈悲深くあり給え。我ら御身の聖名を呼び奉り、
御身の崇むべき御顔に愛と信頼もて求め奉らん。」

 

<我らの主が聖ペトロのマリア修道女に与えられたチャプレット>

このチャプレットは我らの主より天主の敵共、殊に共産主義に対し戦うために、聖ペトロのマリア修道女(1816-1848)に与えられた
チャプレットです。
このチャプレットは十字架と五つの白色の小珠、環状部分は中心のメダイと、一連が一つの大珠と五つの白色の小珠からなる
六連によって構成されています。
もし専用のチャプレットを御持ちでなければ一般のロザリオを数を調節しながら用いられて構わないと思います。

まず始めに(十字架で)次の祈りを唱えます。

「永遠の御父よ、我らの主イエズス・キリストの十字架と、彼の聖なる御受難の他の全ての手段を捧げ奉る。
御身の敵共の陣営に不一致を置き給え。
御身の至愛なる御子ののたまいし如く、"国の内部にて分裂せばおのずから滅びん"。」

続いて五つの各小珠において次の様に祈ります。

(第一の小珠)「天主よ現れ給いて、御身の敵共を追い散らし、彼らが御身を嫌悪し、御顔の御前より逃げ出さんことを。」 

(第二の小珠)「天主の三倍の聖名が彼らの全ての企てを打ち倒し給わんことを。」

(第三の小珠)「生ける天主の霊の聖名が彼らを不和によりて分裂し尽くし給わんことを。」

(第四の小珠)「永遠なる天主の恐るべき御名が、彼らの不信仰を全く滅ぼし給わんことを。」

(第五の小珠)「主よ、我罪人の死を望み奉らず、彼の回心と生命を望み奉る。御父よ、彼らの行いを知らぬ彼らを赦し給え。」

中心のメダイで「黄金の矢の祈り」を唱えます。

「いとも善、いとも聖、いとも賛美すべく、いとも神秘的かつ名状すべからざる天湯の御名は、天国、地上、地下において、
天主の全被造物により、また祭壇の至聖なる秘跡のうちにます我らの主イエズス・キリストの聖なる御心により、
常に称えられ、祝せられ、愛され、敬われ、賛美されんことを。アーメン。」

五つの各小珠にて次の祈りを唱えます。
「現れ給え、ああ主よ、御身の敵共を追い散らし、彼らが御身を嫌悪し、御顔の御前より逃げ出さんことを。」

一つの大珠で祈ります。
「イエズス、我らをあわれみ給え。」「栄唱」を一回唱えます。

六連繰り返した後、しめくくりに呼祷を唱えます。
「永遠なる御父よ、我共産主義者の罪の償いの内に、安息日と聖名に対する冒涜と不敬なる者がゆえに、御血、ほこり、
唾きによりて覆われしイエズスの聖顔を捧げ奉る。」

 

「イエズスを思うはまさにわが胸を甘美をもって満たせども、御身の御顔を見奉りて、
御身の御現存のうちに憩うは更に遥かに甘美なり。」
(聖ベルナルド)

 

<チャプレットW>

このチャプレットは聖顔のメダイと14の小珠から構成されています。14の小珠は十字架の道行きの御復活の前までの14の留を
意味します。
もし専用のチャプレットを御持ちでなければ、一般のロザリオを数を調節されながら用いられて構わないと思います。

始めに次の祈祷を捧げます。
この祈祷は聖顔の御絵に目を留めるか、もしくは聖顔のメダイに崇敬を表すか、もしくは両腕を十字形に伸ばして唱えます。

「永遠の御父よ、全人類とわが救霊のため、御身のいとも愛し給える御子イエズス・キリストの、御身の天主的御存在と同じき我らへの
御身の父的慈悲を明かし給いし聖顔の限りなき御功徳を御身に捧げ奉る。

"我を見し者は御父を見ん"と彼は我らに教え給いき。
御身のいとも愛し給える御娘、終生童貞にして聖霊の浄配、我らの主にして贖い主なる御子の御母、マリアの悲しみに満ちた汚れなき、
慈悲深き御心によりて、我らのために得させ給いしイエズスの聖顔の限りなき御功徳を御身に捧げ奉る。
我はまた全賜物と御身より来る恩寵の忠実なる司り手にして、慈悲と光の父なる聖ヨゼフによりて捧げ奉る。
我はまた、我らの仲介者にして、全ての内外の害悪に対し我らを守り給うイエズスの聖顔に感謝を示し奉る。」

続いて各小珠において次の呼祷を唱えます。

「聖顔の御光を我らの上に照らし給い、御身の慈悲のうちに我らを救い給え。」

 

<償いのために聖顔を捧ぐる祈り>

「永遠の御父よ、我らの罪深き世人より御怒りの熟視を背け給い、その代わりとして御身を常に喜ばするこれがための御顔、
御身の至愛なる御子の御顔をみそなわし給え。
我らは今、義として我らに対し起こさるる御怒りを和らげんと我らの時代の罪の償いにおいて、御血に染まりし打ち傷によりて
損傷と恥辱に覆われしこの聖顔を御身に捧げ奉る。
我らの救世主なる天主の御子の彼に属する全ての者の罪を彼の御頭に受け取り給いたるにより、そは救いとなり給えば、
永遠の御父よ、我らは今御身にこいねがい奉る。我らを憐れみ給え。 アーメン。」

 

<救霊のための聖顔の捧げ>

「永遠の御父よ、我御身の至愛なる御子の崇むべき御顔を、御名の栄光とほまれがため、罪人の回心がため、
かつこの臨終の者(その者の名前を入れる)の救霊がために、御身に捧げ奉る。」

 

 

<我らの主より聖大ゲルトルードへ>

「わが愛と崇むべきわが御顔によりて心を引き寄せられし全ての者は、わが謙遜の徳によりて、
わが神性の輝きて、鮮烈なる印象を受けるであろう。
この輝きは彼らの霊魂の深きにおいて悟らしめ、しかして天の宮廷の永遠の栄光においては、
彼らの顔立ちはわが天主なる御顔の特徴に似て、驚嘆するであろう。」

 

<聖ペトロのマリア修女の祈願と言葉>

「みそなわし給え、ああ我らの保護者なる天主よ、御身のキリストの御顔を顧み給え。」

「我らが永遠の御父に天主の御子の御顔に御眼を投じ給うを願い奉る時はいかなる時でも、(我らを打つための)ムチが
御手より落ちてしまうのです。」(1845年11月5日)

「聖顔はまさに天主の御姿です。(1845年10月30日)

 

<聖顔のチャプレットX>

私的信心としてのみ用いられます。

このチャプレットは十字架の御像と、一つの大珠と三つの小珠と一つの大珠、環状部分は中心のメダイと、
一連が一つの大珠と五つの小珠からなる、五連によって構成されています。
もし専用のチャプレットを御持ちでなければ、一般のロザリオを数を調整されながら用いられて構わないと思います。

 

初めに(十字架の御像で)次の祈りを唱えます。
「御身の十字架と復活によりて我らを解放し給いし主よ、御身は世の救い主なり。」

 

最初の大珠において「主祷文」を唱え、続く三つの小珠において「天使祝詞」を唱え、次の大珠において「栄唱」を唱えます。

 

中心のメダイにおいて次の祈りを唱えます。
「永遠の御父よ、御身の至愛なる御子イエズスの聖顔をみそなわし給え。
親愛なる御顔への御愛ゆえに、イエズスの御名のうちに御身に泣き叫ぶ我らをあわれみ給え。」

 

各小珠で次の祈りを唱えます。
「現れ給え、ああ主よ、御身の敵共を追い散らし、彼らが御身を嫌悪し、御顔の御前より逃げ出さんことを。」

 

各大珠で次の祈りを唱えます。
「全ての霊は御身を称えん。
かく記されし故に彼の御前にひれ伏し、彼を称え奉らん。
"かくして天地にありしものは全てイエズスの御名において跪き、御父なる天主への栄光がために、
全ての舌はイエズス・キリストは主なりと表明し奉らん。"」

このチャプレットのしめくくりに、次の祈りを唱えます。


「主の十字架を見よ、敵共の群れは敗走せよ。
主、即ちユダ族の獅子、ダヴィドの末は征服せり。
願わくは、主よ、即あわれみを垂れ給え 。
御身により頼みし我らの上に。」

 

<聖顔への祈り>

「イエズスよ、大いなる慈悲もて御身の苦しみの熟視が、カルワリオの道において聖顔を拭いし聖ベロニカの如くに
我を動かし給わんことを。
我が罪を嫌いて、わが心中においては御身への熱き愛に一層燃え立たしめ給え。
わが精神に御身の御肖像を刻み給いて、我が御身に為しし罪を決して忘れざらんことを。
我がいつの日にか御身に似しものに変容せんよう、我を導き給え。
いと愛し奉るイエズスよ、我が御身を愛するを決して止め給わず、御旨を我に行い給え。アーメン。」

 

 

<我らの主のマリア修女への啓示>

 

「丁度、私が遍く世の罪を引き受けし時の如くに、私は今あなたに、あなたの祖国においてそのように致す事を求める。
私は自ら、御父の御怒りを和らげる為に苦しみ、あなたの祖国の罪によりて招かれし負債を払う事のできる、私の全ての功徳を
あなたに与えたのである。」

 

「私は、この償いの行いを求める。
また、この実りは、あなたが身に負いて、未だ熟さざれども、最後のその時が来たる時、この行いが立証される事が保証されるであろう。」

 

「私は再び、わが聖頭をあなたに与え、あなたはかくして、わが御父の裁きを和らぐるために、これを捧げるであろう。
ああ、もしあなたがこの内に住まえる力と徳とを知るなれば!
そして、わが御頭に、人類の一切の罪を引き受け、私の群れを救いし故に、わが御頭はこの力と徳とを備えるのである。
従って、私の御顔を、永遠の御父に捧げるのは、彼を和らげるためという事である。」

 

<祈り>

「御身の御受難のうちに聖顔を隠し給い、この輝光を太陽の如くに輝かせ給いし主イエズス・キリストよ。
御身の御受難に地上にて一致し奉る我らをして、御身の栄光のこの御示しのうちに、天つ御国において喜ぶを得しめ給え。アーメン。」

 

 

<聖顔のチャプレットX>


このチャプレットは、十字架の御像と、一連が三つの小珠からなる三連、そして聖顔のメダイより構成されています。
もし専用のチャプレットを御持ちでなければ、一般のロザリオを数を調整されながら用いられて構わないと思います。

始めに(十字架の御像で)
「十字架のしるし」を行い、
各連の小珠でそれぞれ、
「主祷文」「天使祝詞」「栄唱」を祈ります。

このチャプレットのしめくくりに、(メダイで)次の祈りを唱えます。

「ああ、我らの寛容なる救い主の祝せられし御顔よ、御身の残酷なる御受難のうちに、御身を見つめ給いし我らの御母を貫き通したる御悲しみと、
寛容なる御愛とによりて、この激烈なる御悲しみと愛とを我らに分かち、しかして我らの力の及ぶ限り、天主の聖なる御旨を行うを得しめ給え。
アーメン。」

 

<呼祷>

・「ああイエズスの聖顔よ、地上にて御身をしかと見つめ給いしマリアとヨゼフの崇愛の御眼差しを、御身に光栄を帰し奉る者のいと少なくして、
世人の冷淡の償いのうちに、御身に捧げ奉る。」

 

・「全世界によりて、御身の知られ、愛され、崇められんために天使によりてかつて降ろされし、イエズスの崇むべき御顔よ。」

 

・「崇むべきイエズスの御顔よ、我は御身に、諸聖人と諸天使の賛美の歌を御身に捧げ奉り、地上において御身の耐えられし
一切の恥辱に対する償いのうちに、御身を褒め称え奉る。」

 

 

<御聖体のうちに在し給う聖顔への御礼>

「めでたし、ああ、いと祝せられし御聖体のうちに在し給い、太陽よりもきらめき渡れるイエズスの聖顔よ。
めでたし御神威の尊貴なる刻印にして、天主の完徳の鏡よ。
わが全霊を挙げて御身に向かい奉らん。
ああイエズス、御身の天主の御かんばせの全ての御目鼻立ちを、我らの心にしるし給わんことを、御身につつしんで祈り奉る。アーメン。」

 

 

<聖大ゲルトルード童貞と聖顔の信心の御約束>

ある時、聖大ゲルトルードが傷つき侮辱されしイエズスの崇むべき聖顔に情けを抱きながら、
このように信心を行う人のために、我らの主に特別な聖寵を願いました。
それから聖女は、主の御唇がこのように約束されたのを聞きました。

「愛の望みによって引き寄せられて、わが天主の御顔の姿を頻繁に黙想し奉る全ての者は、わが人性と、わが神性の輝く光線によって、
それらのうちに受け入れられ、霊魂の最奥で悟り、そうして永久に渡って特別なる方法の中で、彼らはわが顔立ちの光明を反射するであろう。」

 

<ピオ9世教皇の聖顔への祈り>

「ああわがイエズス、慈悲の御まなこを我らに投じ給え。
御身がベロニカになし給いしと同じく、我らにそれぞれ御顔を向け給え。
我らこの報いにふさわしからざるゆえに、我らの肉の目にて見る事あたわざれども、
これを我らの心に向け、御身によりて支えられ、我ら常に地上において
戦わねばならざるがゆえに、力の源の強さを引き入るるを得しめ給え。

永遠の御父よ、我らは御身の全く愛し給う御子の、この崇むべき御顔を、御身の御名の光栄と誉れのため、全人類の救霊のために捧げ奉る。」

 

 

<聖顔の呼祷>

「ああイエズス、御身の聖顔の御功徳によりて、我らと全世界を憐れみ給え。」(三回繰り返す)

 

<聖エドムンドの聖顔の呼祷>

「我らの主イエズスの御顔を仰ぎ見奉る熱き望みのうちにわが息を絶えしめ給わんことを。」

 

<我らの主と聖マチルダ>

並外れて聖顔を尊崇した聖マチルダ童貞は、姉妹達に一度言いました。
「我ら全てを天つ御国へと至らせ、霊魂の望み得る誉れを全て与え給う、我らの主の甘美なる御顔立ちへの崇敬の聖なる望みで
我々を満たしましょう。」

ある日、この聖女は我らの主に、主の甘美なる聖顔を記念して祝し奉る者が、決して主の寛容なる群れより罷免されざる御約束を願いました。
主は答えられました。

「それらのうち、ただ一人も我より離るることなし。」

更に主はこのように祝福されました。

「わが御顔立ちの輝きは、彼らの永久の喜びとなるであろう。」

 

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