マグダラの聖マリア

 

イエズスの友人であり、信奉者あった。自身の罪に対する悲しみに満たされて
聖女はキリストの御足に涙を注いで頭髪によって御足を拭い、接吻して香油を塗布した。
また御墓を訪れた際に復活したキリストによって御声をかけられた。

祝日7月22日。

イタリア、誘惑、女性、痛悔する罪人、回心者のための保護者。

 

<祈願>

「マグダラの聖マリア、回心によりてイエズスの最愛の御者となられたる罪多き女よ、
愛の奇跡によりてイエズスが赦し給う御身の立証がために感謝し奉る。

主の栄光に満ちみてる御現存のうちに終わりなき幸いを既に所有したる御者よ、
わがためにとりなし給いて、いつの日かその永遠の喜びを共有するを得させ給え。 アーメン。」

 

<祈願U>

「ああ天主、他の者に先立ちて御子の御復活の喜びの伝達を委ねられしはマグダラの聖マリアなり。
彼女のとりなしによりて、我らがキリストを生ける天主と宣言し、
いつの日にか栄光のうちにしろしめし給う彼にまみえ奉らんことを。」

 

<マグダラの聖マリアによりて、特別なる祝福の約束と共に聖マチルダに啓示されし祈り>

 

マグダラの聖マリアは聖マチルダに約束されました。

「誰であれ、私が我らのいとも慈悲深き主なるイエズスの御足元にて流した全ての涙に対し、
天主に感謝を捧げる者に、私のとりなしによって、
天主はその者の死する前に全ての罪の赦免と、天主の愛の大いなるいや増しとを与え給うでしょう。」

 

祈願

「ああ善きイエズスよ、涙もて御足を浴させ、頭髪にて拭い、
接吻して香油を塗布せし祝せられたマグダラのマリアによる、御身への敬虔なる行いの働きゆえに御身に謝し奉る。

御身はいと大いなる御愛もて彼女の霊魂と心とを満たし給いしによりて彼女に報い給い、
それより彼女は御身のみを愛するを可能となしたり。

いみじくも我御身に願い奉る。
彼女の御功徳によりて、わがためにまことの悔悛の涙と、天主の御愛にてわが心の満たさるるを得さしめ給え。アーメン。」

 

 

<マグダラの聖マリアのチャプレット>

このチャプレットは、マグダラの聖マリアのメダイと、三つの小珠、環状部分は十個の小珠より構成されています。
もし専用のチャプレットを御持ちでなければ、一般のロザリオを数を調節しながら用いられて構わないと思います。

始めに(メダイで)次の祈りを唱えます。

「マグダラの聖マリア、イエズスの友にして従者よ、わが罪を認めて赦しを求むるか、若しくはまた彼によりて追い払われんことを。
わがために祈り給い、かくして我がイエズスにより近づき、彼をわが天主なる救い主として愛し奉らんことを。
(ここで人々、もしくは個人の回心の願いを唱える)のために祈り給い、かくしてまた彼らが我らの主イエズス・キリストを見、
彼らの罪の赦しを願わんことを。
かくしてまた彼らが常に主と彼に従う者を見出さんことを。
我らが死ぬるまで我らを保ち給いて、我らが救霊(たすかり)を得んことを。」


最初の小珠で「痛悔の祈り」
次の小珠で「主祷文」
続く三つ目の小珠で「天使祝詞」を唱えます。

「痛悔の祈り」
「ああ天主、われ、主の限りなくきらい給う罪をもって限りなく愛すべき御父に背きしを 深く悔み奉る。
御子イエズス・キリストの流し給える御血の功徳によりてわが罪を赦し給え。
聖寵の助けをもって今より心を改め、再び罪を犯して、御心に背くことあるまじと決心し奉る。」

 

環状部分の各小珠で、各呼祷と「ファティマの祈り」を唱えます。

第一の小珠
「マグダラの聖マリア、イエズスの友にして従者よ、我らの主は御身を悪霊と病より癒し給いたれば、我らが悪より救われんよう祈り給え。
主よ、我の祈りし、わが良心を試すを助け給え。」


「ファティマの祈り」
「ああわがイエズスよ、我らの罪を赦し給え。
我らを地獄の火より守り給え。
又すべての霊魂、殊に主の御慈悲を最も必要とする霊魂をして天国に到らしめ給え。」

 

第二の小珠
「マグダラの聖マリア、イエズスの友にして従者よ、我らの主は御身の全ての罪を赦し給いたれば、
我らがまことに我らの罪の赦しを求めんことを祈り給え。
病より癒し給いたれば、我らが悪より救われんよう祈り給え。
主よ、我の祈りし、わが良心を試すを助け給え。」


「ファティマの祈り」
「ああわがイエズスよ、我らの罪を赦し給え。
我らを地獄の火より守り給え。
又すべての霊魂、殊に主の御慈悲を最も必要とする霊魂をして天国に到らしめ給え。」

 

第三の小珠
「マグダラの聖マリア、イエズスの友にして従者よ、御身は御身の罪に悔いと悲しみとにいと満たされ、
キリストの御足に香油を塗り給えば、我らが我らの罪を悔いて、我らの主の芳しき香りとならんことを祈り給え。
主よ、我の祈りし、わが良心を試すを助け給え。」


「ファティマの祈り」
「ああわがイエズスよ、我らの罪を赦し給え。
我らを地獄の火より守り給え。
又すべての霊魂、殊に主の御慈悲を最も必要とする霊魂をして天国に到らしめ給え。」

 

第四の小珠
「マグダラの聖マリア、イエズスの友にして従者よ、御身はキリストの御足を拭いて、御足に涙を落とし、
頭髪もて彼の御足を拭き給えば、我らの悲しみの涙がイエズスの御足に落ち、我らの主が我らの罪を拭い去り給わんことを祈り給え。
主よ、我の祈りし、わが良心を試すを助け給え。」


「ファティマの祈り」
「ああわがイエズスよ、我らの罪を赦し給え。
我らを地獄の火より守り給え。
又すべての霊魂、殊に主の御慈悲を最も必要とする霊魂をして天国に到らしめ給え。」

 

第五の小珠
「マグダラの聖マリア、イエズスの友にして従者よ、御身は十字架の御足元にたたずみ、
死に到るまで十字架にはりつけにせられし我らの主を見給えば、イエズスが我らのために為し給いしが如く、
我らが他の者達に宣べ証し人とならんことを祈り給え。
主よ、我の祈りし、わが良心を試すを助け給え。」


「ファティマの祈り」
「ああわがイエズスよ、我らの罪を赦し給え。
我らを地獄の火より守り給え。
又すべての霊魂、殊に主の御慈悲を最も必要とする霊魂をして天国に到らしめ給え。」

 

第六の小珠
「マグダラの聖マリア、イエズスの友にして従者よ、御身は彼の死せし御肉身を見、
十字架より取りて御母の御腕に置き給えば、我らの主の御母が臨終において我らを御腕に抱き給わんことを祈り給え。
主よ、我の祈りし、わが良心を試すを助け給え。」


「ファティマの祈り」
「ああわがイエズスよ、我らの罪を赦し給え。
我らを地獄の火より守り給え。
又すべての霊魂、殊に主の御慈悲を最も必要とする霊魂をして天国に到らしめ給え。」

 

第七の小珠
「マグダラの聖マリア、イエズスの友にして従者よ、御身は彼の御墓に安置されしを見給えば、
我らの死において、聖化されし地に葬られんことを祈り給え。
主よ、我の祈りし、わが良心を試すを助け給え。」


「ファティマの祈り」
「ああわがイエズスよ、我らの罪を赦し給え。
我らを地獄の火より守り給え。
又すべての霊魂、殊に主の御慈悲を最も必要とする霊魂をして天国に到らしめ給え。」

 

第八の小珠
「マグダラの聖マリア、イエズスの友にして従者よ、御身が御墓に戻るを望み、
主の御肉身を見出し得ず、これが運び出されしを思い給いたれば、
我らの霊魂が地獄に運び出されざらんことを祈り給え。
主よ、我の祈りし、わが良心を試すを助け給え。」


「ファティマの祈り」
「ああわがイエズスよ、我らの罪を赦し給え。
我らを地獄の火より守り給え。
又すべての霊魂、殊に主の御慈悲を最も必要とする霊魂をして天国に到らしめ給え。」

 

第九の小珠
「マグダラの聖マリア、イエズスの友にして従者よ、御身は御墓の外に立ちて涙し給いたれば、
我らの家族、親族、そして愛せし者のために祈り給い、かくして我らの身罷りし時に彼らが慰められんことを。
主よ、我の祈りし、わが良心を試すを助け給え。」


「ファティマの祈り」
「ああわがイエズスよ、我らの罪を赦し給え。
我らを地獄の火より守り給え。
又すべての霊魂、殊に主の御慈悲を最も必要とする霊魂をして天国に到らしめ給え。」

 

第十の小珠
「マグダラの聖マリア、イエズスの友にして従者よ、死より我らのよみがえられし主を見、
御身は圧され喜びに満ち給いたれば我らがよみがえりし主を見、我らの最終の憩いの場が御父なる天主と共に天つ御国にあらんことを祈り給え。
主よ、我の祈りし、わが良心を試すを助け給え。」


「ファティマの祈り」
「ああわがイエズスよ、我らの罪を赦し給え。
我らを地獄の火より守り給え。
又すべての霊魂、殊に主の御慈悲を最も必要とする霊魂をして天国に到らしめ給え。」

 

 

<マグダラの聖マリアの連祷>

(私的信心としてのみ用いられます)

 

主憐れみ給え▲キリスト憐れみ給え

主憐れみ給え▲キリスト憐れみ給え

キリスト我らの祈りを聴き給え▲キリスト我らの祈りを聴きいれ給え

天主なる御父▲我らを憐れみ給え。

天主にして世のあがない主たる御子▲我らを憐れみ給え

天主なる聖霊▲我らを憐れみ給え

唯一の天主なる聖三位▲我らを憐れみ給え

天主の御母聖マリア▲我らのために祈り給え

マグダラの聖マリア▲我らのために祈り給え

マルタとラザロの姉妹▲我らのために祈り給え

イエズスの御足の塗油にファリサイ人の館に入りし御者▲我らのために祈り給え

涙にて彼の御足を洗いし御者▲我らのために祈り給え

頭髪にて御足を乾かしたる御者▲我らのために祈り給え

御足を接吻にて覆いたる御者▲我らのために祈り給え

驕れるファリサイ人の前にイエズスによりて潔白を証されし御者▲我らのために祈り給え

イエズスより罪の赦しを受けし御者▲我らのために祈り給え

かつての暗闇より光を回復せし御者▲我らのために祈り給え

償いのかがみ▲我らのために祈り給え

我らの主の弟子▲我らのために祈り給え

キリストへの愛に傷を負いし御者▲我らのために祈り給え

イエズスの御心にいとも親愛なる御者▲我らのために祈り給え

忠実なる女▲我らのために祈り給え

イエズスの十字架の終わりと埋葬の始めにありし御者▲我らのために祈り給え

よみがえり給いしイエズスを最初に目にしたる御者▲我らのために祈り給え

よみがえりし主の額の一触れによりて聖化されし御者▲我らのために祈り給え

使徒の中の使徒▲我らのために祈り給え

より善なる者の群れに選ばれし御者▲我らのために祈り給え

奇跡的な養いありて孤独のうちに長き年月を生きし御者▲我らのために祈り給え

日に七回の天使らの訪問を受けし御者▲我らのために祈り給え

罪人らの甘美なる擁護者▲我らのために祈り給え

栄光の王の浄配▲我らのために祈り給え

(先)マグダラの聖マリア、天主なる主に我らのために心よりとりなし給え。
(全)天において我らが御身の幸いを共有し奉らんことを。

祈願

ああ主よ、祝せられしマグダラの聖マリアの栄えある御功徳を御身にこいねがい奉る。
我らの種々の捧げをいみじくも、聖女の報いられし、へりくだりたる仕えを慈悲深く受け入れ給いし
御身の唯一もうけられし御子のために受け入れ給わんことを。
我らこれを御身と聖霊と共にとこしえに生き、かつしろしめし給う主によりて願い奉る。アーメン。

聖女の弟なるラザロの死して四日の後に墓から生へと呼び戻し給いて彼らに答え給いしゆえに、
ああ主よ、祝せられたマグダラの聖マリアの祈祷が我らを助け給わんことを。
三位の一致のうちに御父と聖霊と共に生き、かつしろしめし給う主によりて願い奉る。アーメン。

 

 

<信仰における忍耐を求むる祈り>

「御父よ、言葉における不毛なる争いより、我らを守り給え。
我らに絶えざる真理の告白を与え給え。

我らをまことと汚れなき信仰にうちに守り、
かくして我らが聖父と聖子と聖霊の御名によりて洗礼を授かりし時の宣言を堅く保たんことを。

我らの聖父がために御身を得、聖子において耐え、聖霊の和睦のうちにあらんことを。
我らの主イエズス・キリストによりて。アーメン。」

 

 

<チャプレットU>

 

このチャプレットは、聖女のメダイと 二つの小珠、
環状部分は三つの大珠と、七つの小珠によって構成されています。
もし専用のチャプレットを御持ちでなければ、一般のロザリオを数を調節されながら用いられて構わないと思います。

始めに(メダイで)次の祈りを唱えます。

「仁慈なる聖マリア・マグサレナ、かつて いと優しく 改悛の涙のしずくによりて
我らの救い主の御足を浴させ給いし御者よ。
我らの祈りを聴き、地獄の危うきに絡まれし我らの為にとりなし給え。
我らの主と 主の御母の愛ある はしためよ、
信仰の光に向けて 我らの闘いのうちに我らを支え、我が今 謹みて願い奉る御恵みを与え給え。
(ここで願う)
我らの祈りに御意を留め給い、天つ御国へと到らしめ、
祝せられし聖三位 御父と御子と聖霊を取り囲む天使の賛美の かぐわしき香として注がれんことを。アーメン。」

 

青い各小珠で「主祷文」を唱え、教皇聖下の意向を祈ります。

二番目の赤い小珠で「天使祝詞」を唱え 教皇聖下の意向を祈ります。

環状部分の各赤い小珠で「栄唱」を唱え、聖女の回心に誉れを捧げます。

このチャプレットのしめくくりに、次の祈りを唱えます。

「ガリラヤの聖なるマグダレナ、我らの為に祈り給え。」

 

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