ベタニアの聖マルタ

聖福音中に登場する聖人。
兄のラザロの病死四日後にイエズスは弟子達を連れてマリアとマルタのいるベタニアに来られた。
マルタは主は出向かえて言った。
「主よ、もしここにいて下さいましたら、私の兄弟は死ななかったでしょうに。
しかし、あなたが神にお願いになることは何でも、神がかなえて下さると、今でも私は信じています。」(ヨハネ11:21〜22) 
イエズスはラザロを生き返らされた。

更に過越しの祭りの六日前にも主がベタニアに行かれ、マルタが給仕していた事が記述されている。

祝日7月29日。

<祈願>

「ああ崇むべき聖マルタよ、我御身に依り頼み、わが試みにおけし御身のとりなしに全く信頼し奉る。
感謝のうちに、到る所にこの信心を広むるを約束し奉り、わが全ての困難において我を慰め給わんことを、つつしんで御身に願い奉る。

御身のベタニアの家にて世の救い主を受けし時の、御身の御霊魂を満たせし限りなき喜びによりて我らの心に天主を保たんがために我とわが家族のためにとりなし給いて、我らの困窮、殊に我を押し潰す現状への医薬を得るに相応しからしめ給え。
(ここで願う)
全ての困窮におけし御身の援軍をこいねがい奉る。いと勝ち誇りし悪魔と戦いし御者よ、我らの困難に打ち克つもまた助け給え。アーメン。」

 

「主祷文」を一回、「天使祝詞」を一回、「栄唱」を一回と、次の「呼祷」を三回唱えます。
「聖マルタ、我らのために祈り給え。」

 

 

 

<聖マルタへのノベナ>

この偉大な聖人はどれほど困難な物事に対しても、第9回目の火曜日(ノベナの終了までに)全てを与えられると言われています。

このノベナは9週間の間、各火曜日にろうそくに火をともして祈ります。

 

「聖マルタよ、我御身の支え及び保護に頼り奉る。
わが愛及び信仰の証として、我これの光を全ての火曜日に灯すものとなし奉りて御身に捧げ奉る。

わが全ての困難において我を慰め給い、かつ御身の御住まいにおいて救い主が留まられ給いた時の御身の御喜びとなりたる
大いなる寵愛によりて、我らの困難においてそがために与えられんよう、わが家族がためにとりなし給え。

御足元にいたる龍を御身は克服し給いたり。」

「主祷文」「天使祝詞」「栄唱」を各3回唱えます。

 

 

<聖マルタへのノベナU>

このノベナは9週間の間、各火曜日にろうそくに火をともして祈ります。

「聖なるマルタよ、我は御身の御導きと御保護と、御身の御望みの誉れとにゆだね奉る。
わが痛悔の行いと、恩寵の行いを証せんがため、我はこの光を、御身に光栄を帰し奉るうちに全ての火曜日に灯して御身に捧げ奉る。

わが悲しみにおいて我を慰め、我らの聖なる救世主、イエズスの御名によりてわが家屋に幸いをもたらし給え。
我とわがはらからの、日用の要する一切を与え給え。

我は御身の尽きざる御憐れみに、我の熱く願い奉るこの恩寵を与え給わんことを、
願い奉らん。(ここで願う)

今日我は御身に願い奉りたれば、御足元にいたる龍を圧し給いしが如く、わが一切の敵どもを挫き給え。アーメン。」

 

<聖マルタへの力強き祈り>

この祈願はローソクに火を灯して祈られます。

「聖マルタよ、御身の御保護の下に我を受け取り給い、我を導き給わんことを。
我はおのが一切を、御身の仁慈と御恵みに捧げ奉る。
我は、御身の御すまいに我らの救い主を迎えられし幸いゆえに、御身に光栄を帰し奉るうちにこのローソクを捧げ奉らん。
我とわがはらからのために取りなし給わんことを御身に願い奉る。

しかして我らの日用の諸要の与えられ、我らの心中に天主を常に愛し奉るを得んことを。
我はまた、この大望を聴き容れ給う、天主の尽きざる仁慈得させ給わんことを、御身に願い奉る。
(ここで願う)

御身の御足元の龍を圧し給いしが如く、わが諸難を克服するため、我を助け給え。
我は天主の誉れのによりて、この恩寵を願い奉る。アーメン。」

「主祷文」
を三回、「天使祝詞」を一回唱えます。

 

<ベタニアの聖ラザロへの祈り>

「ああ、祝せられし、栄えあるベタニアの聖ラザロ、マルタとマリアの保護者にして援助者よ。

ああ、御身の葬られ、四日ののち、一切の汚れと完全ならざるのしるしなくよみがえりたる、
御身の墓のかの戸口にて、イエズスが御身を呼び給いし同じ信仰によりて、
常に聖寵の鮮やかなる霊にして、愛され給いたる御身を呼び奉らん。
ああ、同じ信仰によりて、聖霊よ、我は御身を呼び奉らん。
天主が御身を思わせ給えば、我が願い奉るこの祈願を聴き容れ給え。アーメン。」

 

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