「永遠の御父よ、我、我らの主イエズス・キリストの御傷を、我らの霊魂の傷の癒しのため、罪人の傷の癒しのため、かつ煉獄にありし全ての霊魂の傷の癒しのために捧げ奉る。」(聖なる御傷の呼祷)

 

御憐れみのチャプレット(聖なる御傷のチャプレット)

この二つの祈りは我らの主がマリア・マルサ・シャンボン修女に1907年に教えられたものです。
この修女は私達の主から二つの「任務」を受け取り、絶えずこの聖なる御傷の祈りをしていました。
そしてこの信心を世界に復興させました。

 

<マリア・マルサ・シャンボン修女の御生涯>

フランソワ・シャンボンはフランスの良き信徒の両親の農場で、1844年5月24日に生まれました。
初めて主の御出現を受けたのは、主の受難(聖金曜日)の十字架崇敬の間で、その時の我らの主は全身を傷と御血にて覆われていました。
また彼女の初聖体の時には幼な子イエズスが御出現になり、その時以来、彼女は御聖体の中でいつも聖なる幼な子に出会いました。

彼女は20歳で聖母訪問会に入会し、マリア・マルサの名前を受け取りました。
1866年のはじめには、修女は我らの主と聖母、天使らと煉獄の霊魂らの度重なる訪問の恩寵を受けました。
そしてほぼ毎日十字架に磔にせられしイエズスが御出現になり、御自身の聖なる御傷の黙想を命じられました。
時に御傷はまばゆく輝いて美しく、またある時には御傷は鈍色で出血していました。
彼女はイエズスより、主の聖なる御傷の苦痛に一致する様に願われました。

1867年にイエズスは彼女に睡眠時間を削り、ただ御聖体の御前にて仰ぎ見奉る事を願われました。
また修女は幾晩かを恍惚の祈りのうちに過ごし、ある時には長い夜の間、疲労と睡魔に対し血のにじむ様な奮闘をせねばなりませんでした。

六月の間、御聖体の御前にてひれ伏して祈っていると、主が御出現になり、彼女に御自身の聖心の御傷を示されました。
主は「わが天主なる御心が知られるために私は敬虔なるしもべ、マルガリタ・マリアを、そしてわが小さきマリア・マルサをわが他の御傷への信心を増さしむるために選んだのである。」と言われました。
そして主は聖なる御傷のチャプレットを教えられました。

 

〜我らの主イエズス・キリストのマリア・マルサ・シャンボン修女への17の御約束〜

教会認可

刊行許可 フランシス・B・シュルト ニューオリンズ大司教 1989年12月29日

 

1.この御憐れみのチャプレットの各語を発するごとに、わが御血の滴を罪人達の霊魂の上に降りかけるであろう。

2.わが天主の御傷の功徳をあなたがわが御父に捧げる毎に、あなたは莫大な繁栄を勝ち取るであろう。

3.地上においてわが棘の冠を黙想し、これに光栄を帰する霊魂は天においてわが栄光となるであろう。

4.わが聖なる御傷の呼祷によって私に願われるものは全て与えられるであろう。
あなたは全てを得られるであろう。
なぜなら限りなき価値を持つわが御血、わが御傷、わが天主の御心の功徳によるからであり、何事であろうとも得られうるからである。

5.わが御傷から、るつぼの中で金が純化され更に美しくなるが如くに、聖化の実りが進行するであろう。
あなたはわが聖なる御傷の中にあなたの霊魂と慈愛を置くべきである。
かくしてそれらは竈の中の金の如くに完成されるであろう。あなた自身を常にわが御傷の中で浄めることが出来るのである。

6.わが御傷はあなたの償いとなるであろう。
わが御傷はあなたの全ての過ちを覆うであろう。
これに光栄を帰する者は、イエズス・キリストのまことの知を持つであろう。
それらの黙想の上であなたは常に新しい愛を見出すであろう。わが御傷はあなたの全ての罪を覆うであろう。

7.あなたの行いをわが御傷に投げ込むならば、それらは価値あるものとなるであろう。
あなたの最も小さな行いでさえも、わが御血に浸されるのであれば、この一つによって限りなき功徳を得、わが御心を喜ばせるであろう。

8.罪人らの回心のためにわが御傷を捧げるならば、例え罪人が回心しなかったとしても、あたかもそうであったかの如くに天主の御前にて同じ功徳を持つであろう。

9.いくつかの苦難、苦しみを抱えており、それをわが御傷に速やかに置くのであればその苦しみは和らげられるであろう。

10.この大望はしばしば病者の近くで繰り返されなければならない。
「永遠の御父よ、我御身に我らの主イエズス・キリストの御傷を捧げ奉る…我らの魂の傷の癒しのために。」
この祈願は霊魂と肉身を慰めるであろう。

11.次の祈願を唱える罪人は回心の聖寵を得られるであろう。
「我がイエズスよ、御赦しと御憐れみを与え給え…御身の聖なる御傷の御功徳によりて。」

12.わが聖なる御傷の中で息を引き取る霊魂のための死は無いであろう。彼らは真の生命を与えられる。

13.この御憐れみのチャプレットはわが正義に対する平衡力となる。これはわが復讐を抑制する。

14.謙遜をもって祈る者、わが御受難について黙想する者はいつの日かわが天主の御傷の栄光にあずかるであろう。

15.あなたは更にこの地上におけるわが苦しき御傷を黙想するであろう。それらのより高きものは、天においてそれらの栄光に満ちるあなたの黙想となるであろう。

16.その生涯の間に我らの主イエズス・キリストの御傷を崇敬し、研究し、それらの御傷を煉獄の霊魂達のために永遠の御父に捧げた霊魂は、死の瞬間において童貞聖マリアと天使達に付き添われるであろう。
そして光栄に輝く十字架上の我らの主は、彼女を受け取り、彼女に天国の冠を与えるであろう。

17.聖なる御傷の呼祷は、公教会のために途切れることのない勝利を得させるであろう。

 

 

「わが娘よ、この世の宝を認識しているか?」

 

<チャプレットT>

このチャプレットは一般のロザリオを用いて祈ります。

 

大珠で次の様に祈ります。

「永遠の御父よ、我御身に我らの主イエズス・キリストの御傷を捧げ奉る…我らの魂の傷の癒しのために。」

(この祈りを行う毎に300日の免償が与えられた。)

 

小珠で次の様に祈ります。

「我がイエズスよ、御赦しと御憐れみを与え給え…御身の聖なる御傷の御功徳によりて。」

(この祈りを行う毎に300日の免償が与えられた。)

 

<チャプレットU>

このチャプレットも一般のロザリオを用いて祈られます。

まずはじめに十字架において次の祈りを唱えます。

「ああイエズス、天主なる救い主よ、我ら及び全世界に憐れみとなり給え。」

 

続く三つの最初の小珠にて次の祈りを唱えます。

「強き天主、聖なる天主、永遠なる天主よ、我ら及び全世界を憐れみ給え。」

 

次の小珠にて祈ります。

「ああわがイエズス、今日の危険の間の聖寵及び憐れみよ、御身のいと尊き御血もて我らを覆い給え。」

 

次の小珠にて祈ります。

「永遠なる天主よ、御身の御子イエズスの御血によりて我らに御憐れみを与え給え。我ら御身に御憐れみが与えられんことを懇願し奉る。 アーメン。」

 

各大珠で祈ります。

「永遠の御父よ、我御身に我らの主イエズス・キリストの御傷を捧げ奉る…我らの魂の傷の癒しのために。」

 

各小珠で祈ります。

「我がイエズスよ、御赦しと御憐れみを与え給え…御身の聖なる御傷の御功徳によりて。」

 

このチャプレットのしめくくりに大珠での呼祷を3回唱えます。

「永遠の御父よ、我御身に我らの主イエズス・キリストの御傷を捧げ奉る…我らの魂の傷の癒しのために。」

 

<チャプレットV>

このチャプレットは一般のロザリオを用いて祈ります。

始めに「十字架のしるし」を行います。

大珠で次の様に祈ります。

「永遠の御父よ、我御身に我らの主イエズス・キリストの御傷を捧げ奉る…我らの魂の傷の癒しのために。」

(この祈りを行う毎に300日の免償が与えられた。)

 

小珠で次の様に祈ります。

「我がイエズスよ、御赦しと御憐れみを与え給え…御身の聖なる御傷の御功徳によりて。」

(この祈りを行う毎に300日の免償が与えられた。)

しめくくりに「十字架のしるし」を行います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

inserted by FC2 system