教皇レオ１３世(在位1878〜1903年)が定められたミサ聖祭の後に唱える祈りです。
最初に「天使祝詞」を３回唱え、次に「サルベ・レジナ」を唱えます。
「元后、あわれみ深き御母、我らの命、慰め、及び望みなるマリア、我らちくたくの身なるエワの子なれば、御身に向かいて呼ばわり、この涙の谷に泣き叫びて、ひたすら仰ぎ望み奉る。
ああ我らの代願者よ、あわれみの御眼（おんまなこ）もてわれらを顧み給え。
またこのちくたくの終らん後、尊き御子イエズスを我らに示し給え。
寛容、仁慈、甘美にまします童貞マリア。
」（5年の免償）
「天主の聖母、我らのために祈り給え。キリストの御約束に我らをかなわしめ給え。」
祈願
「我らのより頼みと力とにまします天主、御あわれみを垂れ、主に叫ぶこの民を顧み給え。
永福にして原罪なき童貞天主の聖母マリア、その浄配聖ヨゼフ、使徒聖ペトロ、聖パウロおよび諸聖人のとりなしにより、罪人の改心、および母なる公教会の自由と栄えとのために捧げまつる我らの祈りを、
御慈悲をもって聴き容れ給え。
我らの主イエズス・キリストによりて願い奉る。
アーメン。 」
「大天使聖ミカエル、戦いにおいて我らを護り、悪魔の凶悪なる謀計（はかりごと）に勝たしめ給え。
天主の彼を治め給わんことを伏して願い奉る。
ああ天軍の総帥、霊魂をそこなわんとてこの世を俳徊するサタン及びその他の悪魔を、天主の御力によりて地獄に閉じ込め給え。アーメン。」（3年の免償）
「至聖なるイエズスの聖心よ、我らをあわれみ給え。」(３回唱えます)
＜信仰の一致を求むる祈＞
「わが祈るは、彼らががことごとく一（いつ）ならんためなり。
父よ、これ御身の我に在しまし、わが御身に居（お）るが如く、彼らも我らに居りて一ならんためにして、御身の我を遣わし給いしことを世に信ぜしめんとてなり。
我汝に告ぐ、汝は岩（ペトロ）なり。▲われこの岩（いわお）の上にわが教会を建てん。
祈願
主イエズス・キリスト、主は使徒達に向い、"我は平安を汝らに残し、わが平安を汝らに与う"と宣えり。
願わくは我らの罪を思い給わずして、主の公教会の信仰をみそなわし給え。
主の思召（おぼしめし）に従いて、公教会に平和と一致とを与え給わんことを、世々に生きかつしろしめし給う天主に祈り奉る。
▲アーメン。」
「御身の聖なる公教会に、いみじくも卑しき敵共をもたらされしがゆえ、我らの祈りを聴き容れ給わんことをこいねがい奉る。」
（Ut inimicos sanctae Ecclesiae humiliare digneris,terogamus,audi nos.)
（300日の免償 1936年9月1日 聖座認可）
「めでたし聖なる元后、贖慮の御母よ、御身の地上におけし教皇聖下の代理者たる我らの長なる司教の御国を守り給え。
世人のために祈り、牧者のためにとりなし給い、捧げられし貞潔を守り給え。
御身と我らの敵共に対する強さを我らに与え給え。
恐るる者には勇を、嘆く者には喜びを、悔悟せる心に平安を、正しき者には不屈を与え給え。
童貞マリアよ、それら全ての者が御身の保護を体験せんことを。
御身によりて諸国に痛悔をもたらし、悪魔共の敗走せんことを。
死の影にありて闇中に座する彼らが、御子の御愛の知に満たされんことを。」
