口語訳編

このページでは、文語で紹介させて頂いた祈りの口語訳をいくつか掲載させて頂きます。

 

<われらの主イエズス・キリストの聖なる御傷を崇める呼祷>

「永遠の御父よ、私はあなたに私達の主イエズス・キリストの御傷を、私達の魂の傷の癒しのためにお捧げします。私のイエズスよ、あなたの聖なる御傷の功徳によって、許しと憐れみをお与えください。」

<金のめでたし>

「めでたしマリア、栄光ある常に平和な三位の白ゆり。めでたし、天の大いなる喜びの園のまばゆきバラ。ああ、あなたによって神は生まれることを御望みになり、天の王はあなたのミルクによって養われることを望まれました。私達の魂を神の恵みの流出によって養って下さい。 アーメン!」

<啓示された15の祈り>

第一の祈り

「主祷文」「天使祝詞」

「イエズス・キリストよ、あなたは、愛する者にとって、あらゆる喜びと望みを超える永遠の甘美、すべての罪人にとって、救いと希望であられます。あなたは、人間と共に住むことを熱望され、時が来た時、人々を愛するあまり、人間性をとって生まれることさえいとわれなかったのです。

永遠から神の計画の中で決められていたように、あなたが母の胎内で受肉された時から、特に御受難中に耐え忍ばれたすべての苦しみを思い起こして下さい。
主よあなたは弟子達との最後の晩餐の席で、彼らの足を洗い、尊い御体と御血を与え、彼らをやさしく慰め、始まろうとしている御受難を予告されたことを思い起こして下さい。
”私の魂は悲しみのあまり死ぬほどである”とあなたが、自ら証言されたように、あなたの魂が体験された悲嘆と苦悶を思い起こして下さい。
あなたが、血の汗を流して三度祈られてから、弟子のユダに裏切られ、あなたに選ばれ高められたユダヤ人らに捕らえられ、偽証人らに告発され、荘厳な過ぎ越し祭の最中に、青春のさなかにあったあなたが、三人の裁判官から不正に裁かれた時、十字架上の死の苦しみの前にあなたがデリケートな御体に感じられたすべての恐れ、苦悶、痛みを思い起こして下さい。
あなたが服を引きはがれ、笑い者の服を着せられたことを。また御顔と御目を覆われて打ちたたかれ、茨の冠をおしかぶせられ、御手に葦(あし)を持たされ、手荒く打ち倒され、侮辱と暴行の限りをつくされたことを思い起こして下さい。十字架上の苦しみの前に耐え忍ばれたすべての痛みと、苦しみを思い起こして、私が死ぬ前に真の痛悔、心からの罪の告白、すべての罪に対するふさわしい償いと赦しを与えて下さるよう、お願い致します。アーメン。」

 

第ニの祈り

「主祷文」「天使祝詞」

「天使達の真の自由喜びの楽園であるイエズス、あなたの敵が吼えたけるライオンのようにあなたをとりまき、あらゆる侮辱、つばき、強打、その他聞いたこともないような残虐さをもって、あなたを責めさいなんだことを思い起こして下さい。私の主よ、こうした責め苦と侮辱の言葉を考慮され、見える敵と見えない敵から私を救い、御保護のもとに永遠の救いをまっとうさせて下さい。 アーメン」

 

第三の祈り

「主祷文」「天使祝詞」

「広大無辺の天地の創造主、万物を愛の力で包み保つイエズスよ、ユダヤ人らがあなたの御手、足に太くにぶい釘を差込み、ひと打ち、またひと打ちと十字架に打ち付け、その上、その哀れな状態ではまだ、怒りを満足させられないと、彼らはなおも苦痛に苦痛を加え、言葉にも尽くせないほどの残忍さで御体を十字架上に引き伸ばし、四方から引っ張り、手足の関節をはずした時、あなたが耐え忍ばれた言い表せないほどの御苦しみを思い起こして下さい。イエズスよ、あなたにお願い致します。十字架上のこの上なく愛深い御苦しみの記憶によって、あなたを恐れ、愛する恵みを私にお与え下さい。 アーメン。」

 

第四の祈り

「主祷文」「天使祝詞」

「御傷によって、私達の傷を癒すために、十字架上に高くあげられた天国の医師イエズスよ、あなたが受けられた数々の打ち傷と、これ以上の苦しみがないほど腫れ上がり、弱り果てた御手足の耐えがたい、苦痛を思い起こして下さい。茨の冠をかぶせられた頭から足の裏まで、全身激痛につつまれながらも、御苦しみをすべて忘れて敵のために”父よ、彼らをお赦し下さい、彼らは自分達が何をしているのか分からないからです”と天の御父に祈ることを止められなかったのです。この深いあわれみによって、またこの御苦しみの記憶によって、あなたの最高につらい御受難が私達に完全な痛悔とすべての罪の赦しをもたらすことができますように。 アーメン。」

 

第五の祈り

「主祷文」「天使祝詞」

「永遠の輝きの鏡であるイエズス、あなたが神性の光の中で、御受難の功徳によって救われる人々の魂を眺められ、同時に自分達の罪のために断罪され、神に見放される大群衆を御覧になり、望みなく滅びゆく不幸な罪人について、激しく嘆かれた時に感じられた御悲しみを思い起こして下さい。無限に深いこの同情とあわれみにより、また特にあなたが、良い盗賊に向かって、”今日あなたは私と共に楽園にいるであろう”と言われた時に示されたいつくしみによってお願い致します。甘美なイエズスよ、死に直面した時、どうか私にあわれみを御示し下さい。 アーメン。」

 

第六の祈り

「主祷文」「天使祝詞」

「最高に好ましく愛すべきイエズス、あなたは平凡な罪人のように十字架に釘づけられ、親戚、友人からも見放され、ただご苦悶中、かたわらにとどまっておられた最愛の御母に、”婦人よ、この人はあなたの子です”と忠実な弟子に母をゆだねられ、聖ヨハネには”この婦人はあなたの母です”と言われました。その間中あなたが感じられた痛烈な御悲しみを思い起こして下さい。私の救い主よ、聖母マリアの魂を貫いた悲しみの剣によって、私の体と心が受けるあらゆる苦悩と艱難の時に私をあわれみ、すべての試練、特に臨終の時に私をお助け下さい。 アーメン。」

 

第七の祈り

「主祷文」「天使祝詞」

「人類の救いに対する渇きにさいなまれ、十字架上から深い愛をこめて”私は渇く”と言われた、つきないあわれみの泉であるイエズス、ああ我が救い主よ、私達があらゆる行いにおいて、完徳に向かう望みを心に燃え立たせ、肉体的な情欲と、世俗的な欲望を消し去ることができるように御助け下さい。 アーメン。」

 

第八の祈り

「主祷文」「天使祝詞」

「私達の心の甘美と、精神の喜びであられるイエズス、私達に対する愛ゆえに、十字架上で味わわれた酢と胆汁の苦さにより頼んでお願いします。私達が生涯主の御体と御血をふさわしく受け、臨終にはそれらが、魂の癒しと慰めとなりますように。 アーメン。」

 

第九の祈り

「主祷文」「天使祝詞」

「けだかい徳、精神の喜びであるイエズス、ユダヤ人から侮辱と暴行の限りを受け、死が近づくにつれて苦悩の大海に投げ込まれ、御父からも見放されて、”わが神、わが神、どうして私をお見捨てになったのですか”と大声で叫ばれた時、あなたが耐え忍ばれた極度の御苦しみを思い起こして下さい。我が救い主よ、この御苦悶によって、私を死の恐怖と苦痛のうちに打ち捨てられることがないように切にお願い致します。 アーメン。」

 

第十の祈り

「主祷文」「天使祝詞」

「生命と徳、あらゆる物事のアルファ(はじめ)でありオメガ(終り)であられるイエズス、あなたは私達のために茨の冠をかぶせられた御頭から、はじめから終わりまで余すところなく苦痛の深みに投げ込まれたことを思い起こして下さい。途方もないおびただしい残虐な御傷により頼んでお願いします。あなたを愛する者にはたやすいはずのあなたの掟を純粋な愛で守ることを私に教えて下さい。 アーメン。」

 

第十一の祈り

「主祷文」「天使祝詞」

「無限のあわれみの淵であられるイエズス、あなたの骨の髄まで、存在の深みまでさし貫いた無数の御傷を思い起こし、多くの罪に打ちひしがれたあわれな罪人の私を罪から引き離し、正当な御苛立ちの御顔から隠し、あなたの正義の怒りが過ぎ去るまで、御傷の中に私をかくまってくださるよう切にお願い致します。 アーメン。」

 

第十二の祈り

「主祷文」「天使祝詞」

「真理の鏡、一致のシンボル、愛徳のきずなであられるイエズス、御頭から爪の先まで引き裂かれ、したたる尊い御血に染まった無数の御傷を思い起こして下さい。私達を愛するあまり、無垢の肉体に受けられた万人のための偉大な苦痛よ、この上なくやさしいイエズス、私達のために出来ることで、して下さらなかったことがあるでしょうか。御受難を誠実に思い起こすことによって御苦しみの結果が私の魂に再現され、永遠の世であなたを仰ぎ見る日まで、あなたの愛が日々心の中に燃え広がりますように。この上なくやさしいイエズス、あなたは天国で私が望んでやまない、真実のあらゆる善と喜びの宝庫であられます。 アーメン。」

 

第十三の祈り

「主祷文」「天使祝詞」

「強いライオン、不死で無敵の王イエズス、あなたの心身に力が完全に尽き果て、”すべては成し遂げられた”と言って御頭を垂れられた時、耐え忍ばれた極度の苦痛を思い起こして下さい。主イエズス、この苦悶と悲嘆によって、私が臨終の時に精神が混乱し、魂がもだえ苦しんでいる時、私をあわれんで下さるようにお願い致します。 アーメン」

 

第十四の祈り

「主祷文」「天使祝詞」

「御父の独り子、その本体の姿、そして輝きであられるイエズス、十字架上で”父よ、私の霊を御手に委ねます”と言って、あなたが御自分の魂を永遠の御父に謙虚に委託されたことを思い起こして下さい。私達の罪をあがなうために、余すところなく傷ついた御体、さしつらぬかれた心臓、開かれた慈悲のはらわたをもって、あなたはついに息絶えられました。諸聖人の王よ、この尊い御死去によって、私が世に死んで、あなたのためにだけ生きることができるように私を慰め、悪霊と肉欲と世に抵抗できるように御助け下さい。こうして、臨終の時はあなたのもとに帰る旅人であり、流浪者である私を受け入れて下さい。お願い致します。 アーメン。」

 

第十五の祈り

「主祷文」「天使祝詞」

「枝もたわわに実った真のブドウの木であられるイエズス、圧搾機の中のブドウの房から出る汁のように、御体から、あなたが惜しみなく流された御血を思い起こして下さい。一人の兵士によって槍で貫かれた脇腹から、御血と水が流れ出し、一滴も体内には残らず、御体は十字架上に上げられた没薬(もつやく)の束のようにあなたのデリケートな肉体は破壊され、芯まで干からび、骨の髄まで乾き果てました。甘美なイエズス、苦しみを極められた御受難と尊い御血の流出によって、死の苦悶におちいる時、私の魂を受け取って下さるように切にお願い致します。 アーメン。」

むすび

「甘美なイエズス、痛悔と愛の涙が、昼夜の別なく私の糧となるように、私の心を刺し貫いて下さい。私が完全にあなたに立ち返り、私の心が常にあなたのすみかとなり、私の会話があなたに喜ばれるものとなり、私の生涯の最後が天国にふさわしいものとなり、諸聖人と共に天国で永遠に主をほめたたえることが出来ますように。 アーメン。」

<イエズスの聖なる御肩の傷への祈り>

「ああ愛するイエズス、柔和なる神の子羊、惨めな罪人である私は、あなたがあなたの重い十字架を運ばれた時の、あなたの肉を裂き、あなたの骨をあらわにした、あなたの最も聖なる御体の他の傷よりも大きな激痛を与えた、あなたの最も聖なる傷に挨拶し、崇めます。
私はあなたを賛美します。ああ、最も悲しみの人であるイエズス、私はあなたを賛美し、あなたの栄光をたたえます。
この最も聖なる、最も苦痛である御傷に対してあなたに感謝し、この過度の苦痛と、あなたを押しつぶす重荷によって、罪人の私をあわれみ、私の大罪と小罪をゆるし、あなたの十字架の道を通して、私を天国に導いて下さいますようお願い致します。 アーメン。」

<大天使聖ミカエルへの祈り>

「大天使聖ミカエル、悪との戦いにおいて私達を守り、凶悪な企みに打ち勝つ事が出来ます様に。神の命令によって悪魔が人々を害する事が出来ない様にお願い致します。天軍の総帥、人々を惑わし、食い尽くそうと探し回っているサタンと他の悪霊を神の力によって地獄に閉じ込めて下さい。 アーメン。」

<賛美の祈り>

「神は、賛美されますように。
神の御名は、賛美されますように。
まことの神、まことの人、イエズス・キリストは賛美されますように。
イエズスの御名は、賛美されますように。
イエズスの聖心は、賛美されますように。
イエズスの尊い御血は、賛美されますように。
御聖体の秘跡のうちにおられるイエズスは賛美されますように。
慰め主、聖霊は賛美されますように。
神の御母、聖マリアは賛美されますように。
原罪なしに宿られた聖マリアは、賛美されますように。
光栄の内に天に上げられた聖マリアは、賛美されますように。
おとめであり、御母聖マリアの御名は、賛美されますように。
聖マリアの浄配、聖ヨゼフは、賛美されますように。
全ての天使と聖人によって、神は、賛美されますように。」

<御告げの祈り>

「主の御使いの御告げを受けて、マリアは聖霊によって神の御子を宿された。」「天使祝詞」一回

「私は主のはしため、御言葉通りになります様に。」「天使祝詞」一回

「御言葉は人となり、私達の内に住まわれた。」「天使祝詞」一回

「神の母聖マリア、私達のために祈って下さい。」「キリストの約束にかなう者となりますように。」

祈願

「神よ、御使いの御告げによって、御子が人となられた事を知った私達が、キリストの受難と十字架を通して復活の栄光に達する事が出来る様、恵みを注いで下さい。私達の主イエズス・キリストによって。 アーメン。」

<天の元后>

「天の元后、憐れみの御母、私達の生命、喜び、望みなるマリア。
私達エバの子、さすらいの旅人はあなたに向かって叫びます。この涙の谷で悲しみ嘆きつつ、あなたを慕い仰ぎます。
私達のためにとりなし給う御母よ、憐れみの眼を常に私達に注いで下さい。
私達のさすらいの旅が終わる日に、あなたの御子イエズスを眼のあたり私達に示して下さい。
慈しみ、恵み、幸い溢れる乙女マリアよ。」

<死者のための射祷>

「主よ、▲御もとに召された人々に永遠の安らぎを与え、あなたの光の中で憩わせて下さい。 アーメン。」

 

 

inserted by FC2 system