聖大ゲルトルードに関する御約束事

 

聖女の御生涯の間、聖女の祈りは奇蹟的に答えられました。
聖女のとりなしによって数多の世人が長く重い病より救われ、他ではまた我々が互いに心を通わせる如くに夢の中で聖女の助言を
受けました。

 

聖大ゲルトルード

 

1.我らの主はかつて聖女に言われました。

「もし何者かが悲しみや悲嘆によりて押しつぶされ、つつしんで心から御言葉のうちに慰めを捜すならば、その者は己の願いに裏切られる事はないであろう。
あなたに留まりし天主なる我は、数多の者に善を授けたいというあなたの願いによって、わが愛善の
寛大さを駆り立てるであろう。」

 

2.「祈祷のうちに完全なる信頼を持って自らを委ねる者は誰でも、あなたの仲介によって永遠の生命を
得る。
誰でもただあなたより受ける事を望み、彼もまた確かに得させ給うであろう。」

 

3.「これの他に、あなたがわが御名によりて約束されしものはいかなるものであれ、私はそれを
その者に授けるであろう。」

 

4.聖大ゲルトルードは、聖女に授けられし聖寵に対して信心深く天主を賛美し感謝し奉る時は
誰であろうとも、主がその者を似た聖寵と諸徳で富ませ給うという、いとも慰めなる御約束を受けました。
もしこれが直ちに起こらない場合は、それは適切なる時に果たされます。

 

5.主はまた、いかなる者であろうとも聖女を崇敬せし者は、現世を去り離れるにおいて、
その者が最初に天主を喜ばせた事より受けし御恵みを失わず、更に天主との特別なる友好の快さを
楽しむであろう事を聖女に約束されました。

我らの主はまた聖女に言われました。

「私が今丁度わが御息を吸い込みしが如く、わが為に、あなたに愛と信心とを持ちて向かい傾く
全ての者を我自らに引き寄せ、更に私は日々徳において前進させるための聖寵を与えるであろう。」

 

6.主はまた聖女に、もし何者かが聖女の惜しみなき聖寵がために天主に感謝し賛美し奉るならば、
主は永遠より聖女を選び給いしその御愛のうちに、疑いなくその嘆願にこたえ給うであろう事を
約束されました。

 

7.更に主は聖大ゲルトルードは、もし何者かが聖女に光栄を帰し奉るために善行を行うならば、
我らの救世主の御業を果たし給いし天主のその愛の一致のうちに、その者は聖女に光栄を帰し奉りし行いの
功徳を得るであろう事を約束されました。

聖女を崇敬し愛して急死した罪人はいません!

 

8.聖女は一度我らの主に、それらの恩寵の厳粛なる確認のしるしを願い求めました。
イエズスは「あなたの手を前に伸ばせ。」と言われました。
聖女がそうすると、主は御自らの御心の祭壇を開き、御わき腹の御傷に聖女の手を置かせました。
それから主は言われました。

「見よ、ここに我はあなたに授けし賜物のことごとくを侵せざる領域に約束す。
しかしもし、わが先見によりて我がしばらくその効力を中止せるならば、三位の天主の全能と知恵と
善によりてあなたに三倍報いるために我自らをここに結びつける。」

聖女は御自分の手を引くと、御自分の各指に輪があるのを見、最初に三つの金色の飾り輪を見ました。

「私が世の救霊のためにあなたに約束した七つの恩寵が批准されたという特定の証明である七つの輪が
あるのである。」と主はまた言われました。

 

<聖大ゲルトルードに啓示された、労働の前の祈り>

我らの主は聖大ゲルトルードに、いかなる労働であれ、始める前に、それぞれの人が、次の意向を為すように伝えられました。

「ああ主イエズス、御身のいと完全なるもろわざとの一致のうちに、我はこの働きを、御身に委ね奉る。
全人類の救霊(たすかり)のため、御身の崇むべき御旨によりて導かれんことを。アーメン。」

 

<労働の後の祈り>

「ああ主イエズスよ、このわが働きを、改め、浄むるために、
そして天主なる御父にふさわしからしめ、主の永遠の賛美のために、
御身のいと全き御業との一致のうちに、御身に捧げ奉る。アーメン。」

 

 

<主に認められし飲食中にしばしば行う祈り>

聖大ゲルトルードは主に、全ての者からこのようにして捧げられる信心を受け入れられたかどうかを尋ねました。
主は、このように御答えになりました。

「誰であれ、この意向と信心をもって飲食する時はいつでも、私はその者と食事を共にし、その者が私に飲み物を与えた事を、
御父の御現存において認めるのである。
そして私はその時の中で、わが愛の最大の優しさを、その者に示すであろう。」

 

(食べる間に行う祈り)

「御身の御霊威の愛の御徳が、我を全く御身の内に取り込み給わんことを。
ああ、いと愛するイエズスよ。」

 

(飲む間の祈り)

「ああ、いと愛するイエズス。
御自らの、いと大いなるものとなりつつありし仁慈の御力をわが心に注ぎ、その内に我を保ち給え。
御身を永遠に称え、誉れを与え奉らんがため、これをわが全質に広げ、常にわが霊肉のあらゆる機能を通じて流さしめ給え。
アーメン。」

 

 

<罪に陥りし後に唱える祈り>

聖大ゲルトルードは、我らの主に申し上げました。
「至上の師よ、私が折々に負う、罪の汚れをいかにして消し去るかを我に教え給え。」

我らの主は次のように言われました。

「あなたの良心の上に、これらの汚れが留まるのを決して許してはならぬ。
しかし、いかなる過ちによるとも、己を汚せし事と同様に深く感じ、信心深き心をもって、我に唱えよ。」

 

祈願

「ああ、キリスト・イエズス、わが唯一の救霊(たすかり)にして望みよ、わが背徳の一切が、御身のいと効験有りし御死去によりて
消し去られんことを。アーメン。」

 

 

<啓示されし食前の祈り>

我らの主は聖大ゲルトルードに言われました。

「次の祈りによって意向を表す、飲食に注意を払う者は、世の侮辱と傷を負わす事より我を護る為の防御壁を、わが前に保つことと
なるであろう。」

祈願

「ああ主イエズス、これを聖化し給う御身の同じ御愛のうちにこの食物を受け奉る。

御身のいと聖なる御人性にありし時、天主なる御父のほまれと、全人類の救霊のために飲食を為し給えば、
御身の御神性の御愛との一致のうちに、これがほまれのいや増しとなり、天つ御国と地上と煉獄にありし御身の選び給いし一切の者の
救霊に向かわするものとならんことを、御身にこいねがい奉る。」

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