マリアの汚れなき御心への信心U

 

<マリアの汚れなき御心への祈願>

「ああマリアの汚れなき御心よ、天的美にして御父の輝きよ、御身はいとも重んぜらるる御者にして、天の宝なり。

新しきエワにして霊魂、精神、肉身における無原罪、天主の霊によりて敬虔の種子と創造されし御身は人類の霊的御母なり。

潔白なる童貞、かつて、そして今も聖寵に満ちみてし御身の全御現存は、溢るる栄光の内に天に上げられ、全てを超えて天主の御国の軍勢の内に昇らせられしなり。

ああ天の御母、天地の元后よ、我御身のいと高き称号なりし"マリアの汚れなき御心"を承認せん。

愛し奉る御母、限りなき祝福の分配者よ、御身は我らに代わりて絶え間なくとりなし給う御者に在しませば、御身のいとも愛し給える御子イエズスの御前にわが必要を示し給え。

(ここであなたの言葉で特別な請願を申し上げます。単純に願いを述べ上げるのではなく、目前にいる対者に語りかける様に、マリアの汚れなき御心に向かってイエズスにとりなし給う様にお願いを申し上げます。)

ああマリアの汚れなき御心よ、我今御身がイエズスの御前にわが必要を示し給うを、かつ差し迫りたる困窮にある者より御目を背けらるる事決してなからざるを知れり。

至愛なる御母よ、我自身が主なる天主の御旨に服従し奉らんことを。天主の全き栄光は世々に至るまで。」

 

<聖心の聖母への祈り>

「思い出て給え、御身の天主なる御子の畏るべき御力の、御自らの御心によりて御身に与え給いし聖心の聖母よ。御身の御功徳への信頼に満ちて我らは御前に進み御身の御保護を願い奉る。
ああイエズスの御心の天的宝にして、全聖寵の尽きざる泉よ、御身の善き喜びのうちに開き給いて、人類の前に憐れみと愛、光と救霊の豊かに流れ出ずりて、それの含みしものを、我らの求め奉る恩寵を我らに与え給わんことを、こいねがい奉る。
我らは決して、決して御身に拒絶され得ずして、御身は我らの御母なりせば、ああ聖心の聖母よ、我らの祈りを慈悲深く聴き容れ給い、我らの請願を得させ給え。 アーメン。」

 

<マリアの御心への連祷U>

(私的信心としてのみ用いられます)

 

マリアの御心▲我らのために祈り給え。

イエズスの聖心に似たるマリアの御心▲我らのために祈り給え。

イエズスの聖心に一致したるマリアの御心▲我らのために祈り給え。

聖霊の手段なるマリアの御心▲我らのために祈り給え。

神性の聖所なるマリアの御心▲我らのために祈り給え。

天主の受肉のまくやなるマリアの御心▲我らのために祈り給え。

罪科を常に免れしマリアの御心▲我らのために祈り給え。

常に聖寵満ちみてるマリアの御心▲我らのために祈り給え。

全ての心のうちにて祝せられしマリアの御心▲我らのために祈り給え。

栄光の秀でし王座なるマリアの御心▲我らのために祈り給え。

謙遜のいと深き淵なるマリアの御心▲我らのために祈り給え。

天主の愛の栄えあるいけにえなるマリアの御心▲我らのために祈り給え。

イエズスの十字架に釘付けられしマリアの御心▲我らのために祈り給え。

悩める者の慰めなるマリアの御心▲我らのために祈り給え。

苦しめる者の希望なるマリアの御心▲我らのために祈り給え。

仁慈の座なるマリアの御心▲我らのために祈り給え。

 

(先)ああ聖なる天主の御母、我らのために祈り給え。

(全)キリストの御約束に我らをかなわしめ給え。

祈願

全能永遠なる天主、祝せられたる童貞マリア御心のうちに、聖霊の御住まいの場をふさわしく備え給いし御者よ、いみじくも同じこのいとも潔白なる御心に光栄を帰し奉るうちにこの記念を信心深く保つ我らに、御身の御心に一致して生くる聖寵を与え給わんことをこいねがい奉る。
我らの主キリストによって。アーメン。

 

<マリアの汚れなき御心に光栄を帰し奉るチャプレット>

このチャプレットは一つの大珠と七個の小珠からなる五連によって構成されています。
もし専用のチャプレットを御持ちでなければ、一般のロザリオを数を調節されながら用いられて構わないと思います。


最初に次の祈りを唱えます。
「ああ主よ、わが助けに御意を傾け給え▲ああ主よ、わが助けに急ぎ給え。」
「栄唱」
を一回唱えます。

最初の大珠で次の祈りを唱えます。
「罪の汚れなく宿り給いし無原罪の童貞、御身は御身の愛を常に向かわせ給いし天主にいと潔白なる御心の全ての鼓動をあて、天主の御旨にいと従順に在し給えば、我に全霊をもちて罪を嫌い、天主の御旨への完全なる委ねに生くるため、御身に学ぶ恵みを与え給え。」

「主祷文」
を一回唱えます。

各小珠で「天使祝詞」を唱えます。

一連のしめくくりに次の祈りを唱えます。

「苦しみとおそれとに蒸し出されし御心よ、輝ける愛にわが御心を備え給え。」

 

第二連の大珠で祈ります。
「御身がいと高き御者の御子の御母に選ばれ、大天使ガブリエルにより御身に栄光ある伝達をもたらされし時の労と、主のいやしきはした女と御自らをのらせ給い御身の祝せられし御心によりて、マリアよ、御身の深き謙遜に我驚嘆の念を起こさん。
ゆえにわが驕りの一見に大いに狼狽したれば、我に己の惨めさを知らしめ、改悛と謙遜の恵みを与え給い、我が心のまことに謙遜なる者に約束されし冠を得んことを。」

「主祷文」を一回唱えます。

各小珠で「天使祝詞」を唱えます。

一連のしめくくりに次の祈りを唱えます。

「苦しみとおそれとに蒸し出されし御心よ、輝ける愛にわが御心を備え給え。」

 

第三連の大珠で祈ります。
「御身の甘美なる御心のうちに御子イエズスのいと尊き宝なる御言葉を保ち、御身は唯一なる天主に学ばんと、それらのうちに含まれし高尚なる玄義を黙想し給う祝せられたる童貞、わが冷え切りし心を何と狼狽させしや。
ああいと愛する御母よ、天主の聖掟をわが心中に黙想さする恵みを与え給いて、我がよろずのキリスト教的徳の熱心なる修習において御身に従わんと努むるを得しめ給え。」

「主祷文」を一回唱えます。

各小珠で「天使祝詞」を唱えます。

一連のしめくくりに次の祈りを唱えます。

「苦しみとおそれとに蒸し出されし御心よ、輝ける愛にわが御心を備え給え。」

 

第四連の大珠で祈ります。
「聖心の御子の苦しみの御受難において、聖者シメオンの預言せし剣によりて貫かれし栄えある殉教者の元后よ、わが心にまことの勇と諸難と災いとに対する聖なる堅忍を得させ、しかして十字架の苦行に従い奉る間、欲に対しわが肉身を十字架に磔にし、己を御身のまことの子として示すを得らんことを。」

「主祷文」を一回唱えます。

各小珠で「天使祝詞」を唱えます。

一連のしめくくりに次の祈りを唱えます。

「苦しみとおそれとに蒸し出されし御心よ、輝ける愛にわが御心を備え給え。」

 

第五連の大珠で祈ります。
「ああマリア、奇しきバラよ、愛ある御心は慈悲の生ける火に燃え、御子の十字架の御足元に我らを受け入れ、我らの仁慈の御母となり給えば、御身の御心のうちなる甘美とイエズスへの御身の御力とを我に感ぜしめ、この現世的生涯を滅するによりて脅かされし時、とりわけ恐るる臨終の時においては、わが心を御身に一致せしめ永久にイエズスを愛するを得しめ給え。」

「主祷文」を一回唱えます。

各小珠で「天使祝詞」を唱えます。

一連のしめくくりに次の祈りを唱えます。

「苦しみとおそれとに蒸し出されし御心よ、輝ける愛にわが御心を備え給え。」

 

このチャプレットのしめくくりに次の祈りを唱えます。
「今、聖愛で我らを燃やし給う、イエズスの聖心に我らを向かわせん。」

「ああイエズスの天主の御心よ、我がかつて受け、また御身の尽きざる慈悲より受けし日々のあまたの祝福に深き謝意に満ちて我は己を御身に奉献し奉らん。
愛する弟子の代わりに子として、いみじくも御身のいと聖なる御母に我を与え給い、その皆のうちに加え給いし御身に、わが全霊をもちて感謝し奉らん。
わが心が常に御身への愛に燃え、御身の甘美なる御心に平安とよりどころと幸いとを見出さんことを。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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