無原罪の御宿りの聖母

祝日12月8日

 

 

<無原罪の御宿りに光栄を帰し奉る>

いかなる者であろうとも、彼らの選びし七回の日曜日に続けて、
祝せられた童貞マリアの無原罪の御宿りに光栄を帰し奉るうちに何らかの信心深き祈りを捧ぐるならば、
通常の条件下で月に一度全免償。(1936年5月4日 聖座認可)

十二月の間、祝せられた童貞マリアの無原罪の御宿りに光栄を帰し奉るうちに何らかの信心を行う信心深き者は、
いずれの日においても一日5年の免償。
この月の間にこれを日々続ける者は、通常の条件下で月に一度全免償。(1933年8月24日 聖座認可)

 

 

「三位に在します天主のペルソナは、マリアを原罪より守られ給うべきであり、また確かにそのようになられたのである。
これは御父がそのように行われ、そのようになられたということである。
なぜならマリアは御父の最初の娘であるからである。
同じくイエズスは最初に御生まれになられ給うた天主の御子であり、「全ての被造物の最も初めに生まれた御者」であり、マリアもまたしかり、
天主によりて天主の御母と定められ、天主の最初に生まれた御娘であられる事によりて常にそれとみなされ、採択によりて、
また天主の聖寵によりてマリアは常に天主に所有されておられるのである。
「主の道のはじめにおいて、主は我を所有し給いき。」

御子のほまれのため、従いて、御父は御子の御母を全ての罪の汚れより守られ給うべきであり、またそのようになられたのである。
これもまた、御父がそのように行われ、そのようになられたということであり、なぜなら、この御娘が地獄の蛇の頭を踏み砕くことが
定められていたからである。
「彼女は汝の頭を踏み砕く」いかにして、この最初の地獄の蛇のしもべにするを天主は許し給うか?
その上、マリアはまた罪人の弁護者となられ給うことも定められていたのである。
従いてこれもまた、天主が罪よりマリアを守られ給いて、そのようになられたという事である。」 (祝日の黙想 より)

 

 

 

MARIA SANCTISSIMA

1907年 教会認可

300年前にトレント公会議の設けられし時、教皇聖下はその大いなる博識と知恵ゆえに、
イエズス会士のヤコブ・レインズ神父をその尊ぶべき集まりに加えるために遣わしました。

原罪の教義はそうして扱われ、議題の大部分は聖なる童貞マリアが原罪の汚れなしに宿り給いしか、もしくは御宿りの後に聖化され、
アダムの全ての子らに共通せる汚れより解放されしかを、聖霊の目に見ゆる霊感によりて、この聖なる会議において提起されました。

このつつましきイエズス会士はこの議題に関する見解を求められました。
その非常に立場を窮めた時にあって、彼は大変重要な主題に相応しき方法で語る事の出来ぬ謝罪よりはじめました。

彼は起立し、会議場の前壇に立って青ざめてやつれながらも、この無原罪の御宿り神秘ついて語った時には彼の眼の中には天的光がありました。
彼はかくの如くに大いなる熱誠と知恵の深きをもって三時間に渡って語り、彼の主張の力強き影響に魅了された集まりとなり、
終えた時にこの会議の中の神父は語りました。
「天主の御母の聖なる無原罪を含む事は彼らの意向ではなかったが、決定において彼らは原罪に関して通過させたのである。」

聖母は十二分に彼女の素晴らしき特権あるつつましき擁護者に報い給いました。
彼女はレインズ神父に肉身の強さのいや増しのみならず、また主張を確信させる素晴らしき流れを得させ給い、
また彼の面における天的光の他に、これまで語らなかった様な説教と雄弁の賜物を受けました。

彼の参りし熱病は癒され、病はその後全く再発しませんでした。

 

 

 

<聖コルベ神父の御言葉>

・「イエズスの模範に従って無原罪の聖母に信心をしなければ、誰もイエズスに似た者となる事は出来ません。」

・「私はあなた方にただ一つの事をお願いとして残ししたい。
もしあなた方が本当に自分の成聖を望むなら、成聖を全うする事は無原罪の聖母に対する信心によって決まるという事をよく覚えていて下さい。」

・「無原罪の聖母と交わりをもたない人の霊的生活は次第に悪くなっていきます。」

・「無原罪の聖母は償いを通して私達を清めて下さいます。
ですから私達は償いの精神を深めるよう努力しましょう。」

・「無原罪の聖母の御旨を何であるかを知る上で、第一番目に、そして基本的に必要なものは深い謙遜です。」

・「ヨブのような忍耐と無原罪の聖母に対する信頼を持ちなさい。
困難に際しては大いに祈り、甘美なる聖母マリアの御名を呼び求め、天使祝詞を唱えなさい。
更に困難で重要な事態に際してはロザリオの祈りを唱えなさい。
そうすれば全ての困難と苦しみは功徳の泉となるでしょう。」

・「無原罪の聖母によく祈る人、苦しみによって浄められた深い心で無原罪の聖母によく祈る人、天主に対する愛の炎で燃えている深い心で
無原罪の聖母によく祈る人、聖母を通して天主のために出来るだけ多くの人々の霊魂を救おうと力の限り働いている人、
聖母を通して天主のために出来るだけ多くの人々を悪の足かせから解放し幸福にしようと力の限り働いている人、
こういう人こそまことの勝利を勝ち取るでしょう。」

 

 

<ああ無原罪の童貞>

「ああ無原罪の童貞、天主の御母、聖寵に満ちみてし御胎内の御子インマヌエルを生み給いし唯一の御者よ。
御身の母性のうちに全人類を養育し給う御身は全栄光と全賛美をも超え給う。

天主の御母、諸天使の喜びよ、御身は満ち足りし中で預言者らの御身についての語りしをしのぎ給いしがゆえに、御身に挨拶し奉る。
主御身と共に在します。御身は世の救い主に生命を与え給えり。」

 

 

 

<御父への祈り>

「御父よ、御身は御子のふさわしき御母ならしめ給わんと、童貞マリアを備え給いたり。彼女の御役割にしてキリストの死去よりもたらされし救霊に
先立ちて、御宿りの最初の瞬間より汚れより守られしなり。
彼女の祈祷によりて罪なくして御身の御現存の内に生くるを助け給え。御身と聖霊と共に世々に生き、
かつしろしめし給う主イエズス・キリストによりて願い奉る。アーメン。」

<祝日の祈り>

「祝せられた乙女マリア、あなたの無原罪の御宿りの祝日にあたり、教会に喜びをもたらして下さい。
あなたの母としての配慮が私達を罪の悪から自由にし、私達を御守り下さいますように。
私達があなたの謙虚な信仰と奉仕の生涯にならうことが出来ますように。 アーメン。」

 

                      

<チャプレット>

このチャプレットは各連が4つの小珠と各連の間の大珠からなる3連と無原罪の御宿りのメダイから構成されています。
専用のチャプレットを御持ちでない場合、ロザリオを代用されて構わないと思います。
このチャプレットは聖ヨハネ・ベルクマンスが創られたもので、聖人はマリアの御とりなしを通して、決して罪に身を委ねず、
貞潔の聖徳に向かう聖寵を得るために、日々祈りました。

「聖父と、聖子と、聖霊の御名によりて。 アーメン。」

各連を次の様に祈ります。

「祝せられた童貞マリアの無原罪の御宿りは賛美されんことを。」

「主祷文」1回。「天使祝詞」4回。「栄唱」1回。ここまでを1連として、3連祈ります。

 

<チャプレットU>

痛悔の心をもってこのチャプレットを唱える全ての信心深き者に、1852年1月9日、教皇ピオ9世は答書によって1
00日間の免償を御定めになりました。
また1ヶ月の間、天主にこのチャプレットを祈り、その間告解と聖体拝領を為し、日々の祈りもしくは教皇聖下の意向の祈りを行うならば
全免償を定められました。
1854年1月10日のことでした。
免償は煉獄の霊魂達のために譲る事が出来ます。
チャプレットは上記のものと同じものを用いますが、専用のチャプレットを御持ちでなければ一般のロザリオを、
数を調節しながら用いられて構わないと思います。

 

最初に祈ります。

「聖父と、聖子と、聖霊の御名によりて。 アーメン。」

「ああ天主、我らを助けに来たり給え。ああ主よ、わが助けに急ぎ給え。」

「ああ永遠の御父よ、我御身に感謝し奉る。御身の御力によりて御身のいとも祝されたる娘マリアを原罪の汚れより守り給えり。」

「主祷文」を1回。「天使祝詞」を4回唱えます。

 

各祈りの終わりに「祝せられた童貞マリアの無原罪の御宿りは賛美されんことを。」と唱えます。

 

「ああ永遠の御子よ、我御身に感謝し奉る。御身の知恵によりて、御身のいとも祝せられたる御母なるマリアを原罪の汚れより守り給えり。」

「主祷文」を1回。「天使祝詞」を4回唱え、各祈りの終わりに「祝せられた童貞マリアの無原罪の御宿りは賛美されんことを。」と唱えます。

 

「ああ聖霊よ、我御身に感謝し奉る。御身の愛によりて、御身のいとも祝せられたる浄配マリアを原罪の汚れより守り給えり。」

「主祷文」を1回。「天使祝詞」を4回唱え、各祈りの終わりに「祝せられた童貞マリアの無原罪の御宿りは賛美されんことを。」と唱えます。

しめくくりに「栄唱」を1回、聖ヨゼフの潔白に光栄を帰し奉るために唱えます。

 

 

 

<イエズスの無原罪の御母へ>

「天主の選まれ給うた美わしくして最愛なる全ての罪を免れ給うた一人の御者として、我ら御身に光栄を帰し奉る。
我らの見守りを保ち給いて、我らが罪および短所を克服するを祈り給い、かつ聖寵の満たしを共有されんがために来たり給わんことを。
我らが御身の従順、御身の信望愛を生きんがために我らを助くるによりて、聖寵の秩序において我らの御母となり給わんことを。
アーメン。」

 

<教皇ヨハネス23世の祈願>

「聖なる無原罪のマリアよ、苦難にある全ての者を助け給え。
臆病なる者を勇ませ、悲しむる者を慰め、弱き者を癒し、世人のために祈り、聖職者のためにとりなし給い、
殊に修道女らに特別なる保護を受けさせ給え。
全ての感情、喜びかつ力強き助け、今もいつも御身に光栄を帰し奉り請願を捧げる全ての者が御身に属する者とならんことを。
ああ御母よ、全ての我らの祈りを聴き容れ給い、その全てを与え給え。
我ら全て御身の子なれば、御身の子らの祈りを聴き容れ給え。とこしえに。アーメン。」

<無原罪の御宿りへの祈願>

「御父よ、童貞の御姿は公教会にて見出されん。
マリアは御身の霊が調えられ給うた罪を知らざる信及び愛を持ち給う。
御身は受胎の時より罪の汚れよりマリアを守られ給いたり。
我らの行いにおいてマリアの愛の方針を辿り、我らの心中にてマリアの信仰の用意とならんことを。
唯一の天主なる御身及び聖霊と共に生き、かつしろしめし給う御子がため、世が今一度調えられんことを。 アーメン。」

 

 

<ああ無原罪の童貞U>

「ああ無原罪の童貞、天主及びわが御母よ、御身の荘厳なる高みより御われみの御まなこを我に向かわせ給え。
御身の御徳における信頼かつ知るによりて満たされ御身の完全なる御力に満ち、わが霊魂のいとも危難に満てし人生の旅路において
御身の支えを与え給わん事をこいねがいし奉る。

我が決して罪によりて悪魔のしもべとなる事なく、ただわが心と共に常にへりくだりてかつ潔白にして生きんよう、
己を御身に全く委ね奉る。
わが心を御身に永遠に捧げ奉りて御身の御子なるイエズスを愛し奉るがわが唯一の望みなり。

マリアよ、御身の信心深きしもべはかつて誰一人として滅びざりき。我もまた救われん。 アーメン。」

 

<呼祷>

「無原罪の聖なる童貞マリア、天主及び我らの御母よ、我らがために御子にして我らが兄なる御者、イエズスの聖心に語り給え。」

Sancta Virgo Maria immaculata,Mater Dei,Mater nostra,Tu pronobis loquere ad Cor Jesu,qui tuus Filius est Frater noster.

 

<無原罪の御宿りへの捧げ>

「ああ、祝せられた童貞マリアを無原罪の御宿りによりて、御子のためのふさわしき住みかを備え給いし天主、御子の御死去を予見され給いて聖母を全ての汚れより守られ給い、我らにもそれを許し給いて聖母のとりなしによりて浄められ、御身に向かわんことを。
天主と聖霊との一致のうちに世々に御身と共に生き、かつしろしめし給う御子、主イエズス・キリストによりて。 アーメン。」

 

                       <イスラエルの御娘>

「イスラエルの御娘、全ての者の栄光、無原罪の処女、天主の御喜び、我らの御母としてイエズスが我らに与えられ給いた御身。
潔白にして罪の汚れなき御身は我らの元后なり。我ら己が身を御身に委ね奉る。
無原罪のマリア、誠実なる御者よ。」

 

                   

                   <無原罪の御宿りに光栄を帰し奉る射祷>

・「ああマリア、御身の無原罪の御宿りによりて、わが肉身を浄め、わが霊魂を聖化し給え。」

・「天主の御母、祝せられたマリアの聖なる無原罪の御宿りは祝せられんことを。」

 

 

<童貞マリアへの呼祷>

「産み給いし前も童貞なりし御者、我らの為に祈り給え。」「天使祝詞」(一回)

「産み給いし只中も童貞なりし御者、我らの為に祈り給え。」「天使祝詞」(一回)

「産み給いし後も童貞なりし御者、我らの為に祈り給え。」「天使祝詞」(一回)

 

 

<童貞マリアへの呼祷U>

「ああ童貞マリアよ、御身の原罪なく宿り給いしによりて、御父と御子イエズス・キリストに祈り給え。
聖霊によりて彼を宿し給いし後に、御身は御言葉を世にもたらし給いしなり。」

 

 

<聖コルベ神父の祈り>

「ああ無原罪の聖母よ、私達はあなたの御助けを借りて、力の限り、最後の一息を吐き出すまで戦い続けます。
ですから、ああ、天の元后である貴婦人よ、親愛なる御母よ、どうぞ私達を御助け下さい。」

 

 

<スペインの女王の請願によってイノケンティウス3世が免償を与えられし 無原罪の御宿りの喜びの行い>

「めでたし、栄えある童貞女、明け<スペインの女王の請願によってイノケンティウス3世が
免償を与えられし 無原罪の御宿りの喜びの行い>

「めでたし、栄えある童貞女、空けの星、太陽よりもなお輝き、
蜜のしたたりよりもなお甘美なる、寛容なるわが天主の御母よ。
御身の完全なる美に蒼白蒼然 となる全ての者に、仁慈のうちに
等しく在し給う御者、御身は薔薇の花よりも一層真紅に在しまし、
百合よりもなおまばゆき白色なり。
よろずの徳は御身を崇め、熾天使よりも御身は一層清浄に
在しまし、諸聖人は御身に誉れを捧げ、天つ御国の御身の
王座はより高みとならんかな。アーメン。」
の星、太陽よりもなお輝き、蜜のしたたりよりもなお甘美なる、寛容なるわが天主の御母よ。
御身の完全なる美に蒼白蒼然 となる全ての者に、仁慈のうちに等しく在し給う御者、御身は薔薇の花よりも一層真紅に在しまし、
百合よりもなおまばゆき白色なり。
よろずの徳は御身を崇め、熾天使よりも御身は一層清浄に在しまし、諸聖人は御身に誉れを捧げ、
天つ御国の御身の王座はより高みとならんかな。アーメン。」

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