"御聖体の教皇" 聖ピオ10世

御聖体の秘跡のチャプレット

 

「我々は一日も聖体拝領せずに過ごすべきでない!」(ピエタ小冊子)

「キリストの与え給いし時間は失った時間ではなく、むしろ得られた時間であり、
我々の関係と生全体はまことに、更に深く人間的となる事でしょう。」(教皇ヨハネ・パウロ2世)

「主は各大いなる苦難の助けに特別の信心もて助けに来り給うたのである。
今彼の公教会を助けんと送り給いし信心は、御聖体への信心である。それは全ての信心のうち、最も高き信心である。」
(教皇レオ13世)

 

<チャプレットT>

(1911年5月30日、聖教皇ピオ10世はこのチャプレットを行う毎に300日の免償を与えられた。)

専用のチャプレットは御聖体の秘跡のメダイと、33の小珠から構成されています。
33の小珠は主キリストの33年の地上での御生涯を記念するためにものです。
もし専用のチャプレットをお持ちでなければ、
一般のロザリオを代用されて数を調節しながら祈られて構わないと思います。

まず始めに(メダイにおいて)、霊的聖体拝領の祈りを1度 次の様に唱えます。

「御聖体の秘跡のうちにおられるイエズス、私は今あなたを受けることが出来ませんが、
霊的に私の心においで下さり、いつまでも私のものとなりますように。」

次に各小珠にて次の祈りを唱えます。

「祭壇上の御聖体の秘跡のうちにおられるイエズス、私達をあわれんで下さい。」

<チャプレットU>

このチャプレットは一般のロザリオを用いて祈ります。

はじめに教皇聖下の意向によって「主祷文」「天使祝詞」「栄唱」を唱えます。

続いて各大珠にて次の祈りを唱えます。

「主イエズスよ、我御身に向かいて逆らいた多くの冒涜の罪、
及び祭壇の聖なる秘跡において御身に示されたる冷淡がため、わが痛悔を捧げ奉る。」

各小珠で次の祈りを唱えます。

「イエズスよ、我御聖体におられ給う御身をあがめ奉る。」

このチャプレットのしめくくりに次の祈りを唱えます。

「聖なる御母マリアよ、御身の御子なるイエズスに、この祈りを捧げ給い、
イエズスの聖心に慰めをもたらされんことを。
御聖体における彼の天主の現存がための、わが感謝を伝え給え。
主は御憐れみ持て我らをもてなし給い、かつ御愛によりて、我らと共に留まり給えり。
わが生涯が、イエズスへの感謝の祈りとならんことを。
イエズス、我御身に信頼し奉る。アーメン。」

 

 

<チャプレットV>

このチャプレットは十字架像と中心の御聖体のメダイまでの白い3つの小珠、
環状部分は19の白い小珠から構成されています。
もし専用のチャプレットを御持ちでなければ一般のロザリオを数を調節されながら祈られて構わないと思います。

まずはじめに(十字架で)「痛悔の祈り」を唱え、
続く3つの各小珠において
「信」「望」「愛」の祈りを唱えます。

中心のメダイでは「栄唱」とあなたの意向を述べ、
続く各小珠で順に
「天使祝詞」「主祷文」「聖ベルナルドのメモラーレ」「栄唱」を唱えていきます。

最後の小珠は「メモラーレ」に当ります。最後に(中心のメダイに戻り再び)「栄唱」とあなたの意向を唱えます。

 

(痛悔の祈り)

「ああ天主、我主の限りなく嫌い給う罪をもって限りなく愛すべき御父に背きしを深く悔やみ奉る。
御子イエズス・キリストの流し給える御血の功徳によりてわが罪を赦し給え。
聖寵の助けをもって今より心を改め、再び罪を犯して御心に背くことあるまじと決心し奉る。」

 

(信徳唱)

「真理の源なる天主、主は限りなく誤りなき御者に在しますが故に、
我は主が公教会に垂れて我らにさとし給える教えを悉く信じ奉る。」

(望徳唱)

「恵みの源なる天主、主は約束を違えざる御者に在しますが故に、
救世主イエズス・キリストの御功徳によりて、その御約束の如く、
我に終わりなき生命とこれを得べく聖寵とを必ず与え給わんことを望み奉る。」

(愛徳唱)

「愛の源なる天主、主は限りなく愛すべき御者に在しますが故に、我、心を尽くし力を尽くして深く主を愛し奉る。
また主を愛するがために、人をも我が身の如く愛せんことを努め奉る。」

 

(聖ベルナルドのメモラーレ)

「慈悲深き童貞マリア、御保護によりすがりて御助けを求めあえて御取次ぎを願える者、
一人として棄てられしこと、いにしえより今に至るまで、世に聞こえざるを思い給え。
ああ童貞中の童貞なる御母、我これによりて頼もしく思いて走せ来り、罪人の身をもって御前になげき奉る。
ああ御言葉の御母、わが祈りを軽んじ給わず、御憐れみをたれてこれを聴き給え。これを聴き容れ給え。 アーメン。」

 

 

<チャプレットW>

このチャプレットは十字架の御像と中心部分の御聖体のメダイ、環状部分は五つの小珠より構成されています。
もし専用のチャプレットをお持ちでなければ、一般のロザリオを数を調節しながらもちいられて構わないと思います。
五つの小珠は我らの主の五つの聖なる御傷に光栄を帰し奉るためのものです。

このチャプレットの始めに「聖ベルナルドのメモラーレ」と「ああイエズスの聖心よ」を各3回唱えます。

 

(聖ベルナルドのメモラーレ)

「慈悲深き童貞マリア、御保護によりすがりて御助けを求めあえて御取次ぎを願える者、
一人として棄てられしこと、いにしえより今に至るまで、世に聞こえざるを思い給え。
ああ童貞中の童貞なる御母、我これによりて頼もしく思いて走せ来り、罪人の身をもって御前になげき奉る。
ああ御言葉の御母、わが祈りを軽んじ給わず、御憐れみをたれてこれを聴き給え。これを聴き容れ給え。 アーメン。」
(唱える毎に300日の免償)

(ああイエズスの聖心よ)

「ああイエズスの至聖なる聖心、全ての祝福の泉よ、我御身を崇め奉る。我御身を愛し奉る。
この貧しき心をわが罪に対する痛悔もて御身に捧げ奉る。
我を謙遜、不屈、潔白となし、御身の御旨に全く従い奉る者となし給え。
憐れみ深きイエズスよ、この祈りを聴き容れ給え。我が御身のために生くるを得んことを。
危険の只中において我を守り給え。わが苦悩において我を慰め、
肉身の健康、現世的必要における助け、わが全ての行いにおける御身の祝福、
聖なる死の聖寵を与え給わんことを。 アーメン。」 (唱える毎に500日の免償)

 

続いて(十字架の御像において)唱えます。「我ら御身に感謝し奉る。」「栄唱」

続いて最初の小珠において祈ります。「我ら罪人の回心がため、御身に祈り奉る。」「天使祝詞」

続いて第二の小珠において祈ります。「我ら聖なる霊魂がため、御身に祈り奉る。」「天使祝詞」

続いて第三の小珠において祈ります。「我ら家庭の保護がため、御身に祈り奉る。」「天使祝詞」

続いて第四の小珠において祈ります。「我ら召命の励ましがため、御身に祈り奉る。」「サルベ・レジナ」

 

(元后、憐れみ深き御母)

「元后、憐れみ深き御母、我らの命、慰め、及び望みなるマリア、
我らちくたく(さすらい)の身なるエワの子なれば、御身に向かいて呼ばわり、
この涙の谷に泣き叫びて、ひたすら仰ぎ奉る。ああ我らの代願者よ、
憐れみの御眼(おんまなこ)もて我らを顧み給え。またこのちくたくの終わらん後、
尊き御子イエズスを我らに示し給え。寛容、仁慈、甘美にまします童貞マリア。」(5年の免償)

 

続いて第五の小珠において祈ります。「我ら司祭を強めんがため、御身に祈り奉る。」「大天使聖ミカエルへの祈願」

(大天使聖ミカエルへの祈願)

「大天使聖ミカエル、戦いにおいて我らを守り、悪魔の凶悪なるはかりごとに勝たしめ給え。
天主の彼を治め給わんことを伏して願い奉る。
ああ天軍の総帥、霊魂をそこなわんとてこの世を徘徊するサタン及びその他の悪魔を、
天主の御力によりて地獄に閉じ込め給え。 アーメン。」
RomanRaccota 447  唱える毎に3年の免償)

 

一周し、(中心のメダイにて)我らの主の五つの聖なる御傷に光栄を帰し奉り、御聖体への崇敬のうちに祈ります。

「ああ至聖なる秘跡、天主の秘跡よ、全ての賛美と感謝が常に御身と共にあらんことを。」(5回唱えます)

「マリアの汚れなき御心、イエズスの聖心よ。」(5回唱えます)

「ああ至聖なる秘跡、天主の秘跡よ、全ての賛美と感謝が常に御身と共にあらんことを。」(再び5回唱えます)

続いて次の祈願を一度唱えます。

「ああイエズス、聖霊の賜物をおくり給わんことを、御身に願い奉る。
我らが御身に運び奉る全ての霊魂の群れを助け、祝し、啓蒙し給わんことを。」

 

再び小珠に戻りますが、今回は第五の小珠から始まります。

第五の小珠において祈ります。「我ら司祭を強めんがため、御身に祈り奉る。」「大天使聖ミカエルへの祈願」

続いて第四の小珠において祈ります。「我ら召命の励ましがため、御身に祈り奉る。」「サルベ・レジナ」

続いて第三の小珠において祈ります。「我ら家庭の保護がため、御身に祈り奉る。」「天使祝詞」

続いて第二の小珠において祈ります。「我ら聖なる霊魂がため、御身に祈り奉る。」「天使祝詞」

続いて第一の小珠において祈ります。「我ら罪人の回心がため、御身に祈り奉る。」「天使祝詞」

最後に十字架の御像に戻り、このチャプレットのしめくくりとして次の祈願を一度唱えます。

「我ら御聖体の秘跡に光栄を帰し奉る。」
「ああ至聖なる秘跡、天主の秘跡よ、全ての賛美と感謝が常に御身と共にあらんことを。」

 

 

<御聖体のチャプレットX>

このチャプレットは、一般のロザリオを用いて祈ります。

各大珠で、次の祈りを唱えます。


「いと栄えある永遠の御父と 主イエズスよ、
御身の養子たる わが前に まことに在し給いて、
御身との永遠の霊的一致に わが心を熱く望ましめ給え。」


各小珠で、次の祈りを唱えます。

「御聖体のイエズス、わが永久の父にして主なる御者、わが為の 愛のとらわれ人よ、
いざなわるる こんにち 御旨を行う為に 我を助け給え。」

 

 

 

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