聖なる諸天使への祈願

 

<聖なる諸天使への祈り>

「よろずの天使は主を祝し給わん。
御力のうちに力強くして、御旨を行い給い、天主の王座にわがために取りなし給う。
霊肉の諸難においては、御身の不断の警戒によりて我を保護し給わんことを。

わがために最終の忍耐の聖寵を得させ、かくして今生の後には御身の栄団に加わるを許し、
我が御身と共に永久に天主の賛美を歌うを得んことを。

御身らよろずの天使と大天使、権天使、力天使、能天使、主天使、座天使、天つ御国のよろずの徳、
智天使、熾天使、殊にわが親愛なる守護の天使よ、わがためにとりなし給い、
我が今求むるこの特別なる願いをわがために得させ給え。(ここで願う)」

「栄唱」を一回唱えます。

 

 

<大天使聖ミカエル・ガブリエル・ラファエルへの3日間の祈り(これは南米の特有のノベナです)>

 

初めに3本のロウソクに火を灯し、その周囲に砂糖を置き、それぞれ職業のため、望みなきもののため、愛のための御恵みを願います。
この時、この祈りを広める約束をしなければなりません。

この祈りは3日間続けて行い、4日目に何事かが起こると言われています。

 

「天の御父よ、御身は我らの地上におけしちくたくの間、我らを助け給わんとして大天使を我らに与え給いたり。

聖ミカエルは我らの保護者なれば、我は彼に、わが助けのために来たり給いて、わが愛する全ての者がために戦い給わん事を願い奉る。

聖ガブリエルは吉報を告げ知らせ給う御者なれば、我は彼に、我に真理を教え給う御身の御声を明瞭に聞かんがために、
我を助け給わん事を願い奉る。

聖ラファエルは、治癒の天使なれば、我は彼に、我と我の知る、全ての者の治癒がための、わが困窮を除き給わんがため、
これを御身の聖寵の王座へと持ち上げ、我らの元に回復の御恵みを運ぶために戻り給わんことを、御身に願い奉る。

ああ主よ、大天使と、彼らの救霊の御望みの事実とをますます完全に認識せんがため、我らを助け給え

聖なる天使よ、我らの為に祈り給え。アーメン。」

 

<諸天使のメモラーレ>

「思い出で給え、ああ、数多の義なる者の堅忍よりもなお、一人の罪人の回心の喜びを我らに請け負い給う、
永遠の真理にて在します、イエズスにいと祝せられし諸霊よ。

このいと甘美なる御言葉によりて勇ましを受け、我は一の被造物として、つつしみて御身に、
我を御身に委ねられし者として受け入れ給うよう、かつ御身のため、わがうちにまことの喜びを喚起し給わんことを、願い奉らん。

ああ、祝せられし諸霊よ、この願いを決して拒絶し給わず、慈悲深く聴き容れ給いて、わが願いしものを得させ給え。

天主の天使よ、彼の御愛がここに我を委ね給う、わが親愛なる守護者よ。
今日も常にわがかたわらに留まりて照らし、守り、導き給え。 アーメン。」

 

 

<諸天使のチャプレット>

このチャプレットは、一連が一つの大珠と三つの小珠からなる五連によって構成されています。
もし専用のチャプレットをお持ちでなければ、一般のロザリオを数を調節されながら用いられて構わないと思います。


第一連:守護の天使

始めに(最初の大珠で)、
「主祷文」「天使祝詞」「栄唱」を唱え、

「神の天使よ、彼の愛がここに我を委ね給う我が親愛なる守護者よ。
今日も常に我がかたわらに留まりて照らし、守り、導き給え。 アーメン。」

の呼祷を唱え、

三つの各小珠で、「イエズスの至聖なる御心よ、我らをあわれみ給え。」と唱え、
一連のしめくくりに、
「我らの全信頼を御身におき奉る。」と唱えます。

 

第二連:大天使ガブリエル

(二番目の大珠で)、
「主祷文」「天使祝詞」「栄唱」を唱え、

「聖ガブリエル、主の伝達者よ、天主の御言葉を明瞭に聴くを助け給え。
我らの意ならず、天主の御旨を行うための強さと勇ましとを願い奉る。アーメン。」

の祈りを唱え、

三つの各小珠で、「イエズスの至聖なる御心よ、我らをあわれみ給え。」と唱え、
一連のしめくくりに、
「我らの全信頼を御身におき奉る。」と唱えます。

 

第三連:大天使ミカエル

(三番目の大珠で)、
「主祷文」「天使祝詞」「栄唱」を唱え、

「大天使聖ミカエル、戦いにおいて我らを守り、悪魔の凶悪なるはかりごとに勝たしめ給え。
天主の彼を治め給わんことを伏して願い奉る。
ああ天軍の総帥、霊魂をそこなわんとてこの世を徘徊するサタン及びその他の悪魔を、天主の御力によりて地獄に閉じ込め給え。アーメン。」

の祈りを唱え、

三つの各小珠で、「イエズスの至聖なる御心よ、我らをあわれみ給え。」と唱え、
一連のしめくくりに、
「我らの全信頼を御身におき奉る。」と唱えます。

 

第四連:大天使ラファエル

(四番目の大珠で)、
「主祷文」「天使祝詞」「栄唱」を唱え、

「聖ラファエル、御身の愛すべき御名の意は"天主の癒し"なり。
主は御身を若きトビアに、長き旅路を終えるまでの導きすためにつかわし給いて、彼の帰路には、彼の盲目の父を癒す方法を教え給いたれば、
何たる御本性なるや。
従いて、キリスト信者には、安全なる旅と幸いなる帰還のための御身の力強き御助けを祈らせ給え。
これ我らもまた同じく、家より遠く離れし全ての者のために願い奉るものなり。アーメン。」

の祈りを唱え、

三つの各小珠で、「イエズスの至聖なる御心よ、我らをあわれみ給え。」と唱え、
一連のしめくくりに、
「我らの全信頼を御身におき奉る。」と唱えます。



第五連:大天使ウリエル

(五番目の大珠で)、
「主祷文」「天使祝詞」「栄唱」を唱え、

「聖ウリエル、炎の剣もて失われしエデンの園の門に立ち給える御者よ、御身のまことの剣もて我らの精神を照らし、
聖霊への愛の燃ゆる望みによりて、我らの心を満たし給わんことを。
一切の敵より、御身の炎の剣によりて我らを守り給え。アーメン。」

の祈りを唱え、

三つの各小珠で、「イエズスの至聖なる御心よ、我らをあわれみ給え。」と唱え、
一連のしめくくりに、
「我らの全信頼を御身におき奉る。」と唱えます。

 

 

<センテナルズ神父と天使>


1575年、福者アビラのヨハネの共同体に加わっていたセンテナルズ神父は、ある嵐の晩に起こされ、
臨終にある者に終油の秘跡を授けて欲しいという依頼を受けました。

神父は最初ためらい、明朝まで待ってはどうかとも考えました。
道が見えないほど、非常に暗かったからです。
しかし天主の愛が勝ち、神父は二つの御聖体を持って臨終の者の所に向かいました。

教会を出てから、二人の天的な若者が神父の左右につき、雨が降っているにも関わらず、
彼らの持った火の灯ったローソクは消えませんでした。

神父は臨終の者に秘跡を授けて教会に戻りましたが、戻る時も、同じ二人が付き添いました。
神父が御聖体を聖櫃に戻した時、彼らは突然姿を消しました。

そして福者ヨハネより、啓示を受けました。

「今晩あなたに起こった事を驚いてはいけない。
これは全く確かな事であり、あなたが見た二人の若者は、あなたの熱意に報いられた天主より遣わされた天使達である。」

 

<我らの主の御苦悶のうちに主を慰めし天使への祈り>

「我らの主を力づけし聖なる天使よ、来たりて我らを強め給え。来たりて決して恐れさせ給わざれ。」(300日の免償)

「御苦悶の中でわがイエズスを慰めし聖なる天使よ、我御身に御礼をなし奉らん。
御身を主を慰め、力づけるために全ての天使のうちにて選ばれ、全ての御苦しみを慰め、力づけ給いしゆえに、
至聖三位一体を称え奉らん。
世の罪と、殊にわが罪をうち眺め、まさに御悲しみにありて主の御力萎えし時、わが救い主にしてイエズスの聖なる御人性を支え給いし、
御身の得られし喜びのこの光栄と服従、謙遜と愛によりて、わが罪の完全なる嘆きを得させ、今我を圧し、我にこれよりあらわにならんとす
一切の他の試みと、殊にわが最終の苦悶にありて己を見出さんとす時のもろもろの苦にありては、いみじくも我を強め給え給わんことを、
アーメン。」(500日の免償)

 

<聖カイェタノの臨終の話し>

聖カイェタノの臨終は、苦痛も少なく、熾天使に囲まれて輝いておられる聖母が御出現になりました。
聖人は言いました。
「聖母よ、我を祝し給え。」
聖母は答えられました。
「カイェタノよ、御子の祝福を受け、私がここにおりますのは、心からのあなたの愛の報いであり、楽園に導くためであると悟りなさい。」

そして悪霊どもの誘惑や攻撃に対し忍耐するように教誨を与えられた後、天使達に御命じになられました。
そして勝利のうちに天つ御国へと聖人の霊魂に連れ添われました。
聖人が聖母の御顔を見ると、尊厳と甘美さに満ち溢れていました。
聖母は言われました。
「カイェタノ、御子が呼ばれています。平安にゆきましょう。」

 

Raccolta440 呼祷>

「御身、熾天使と智天使、天つ御国の天使と大天使、座天使、権天使と能天使、力天使によりて、
とこしえに主は祝せられんことを。」

300日の免償。
一ヶ月間毎日唱える事で、通常の条件下で月に一度全免償。
19341120日 聖座認可。)

 

Raccolta441 呼祷>

「強さにして力、主の御言葉の遂行なれば、主の全ての天使によりて、主は祝せられんことを。

御旨を行う主の全ての軍勢によりて、主に仕える者によりて主は祝せられんことを。」

300日の免償。
一ヶ月間毎日唱える事で、通常の条件下で月に一度全免償。
193578日 聖座認可。)

 

<天使への五つの祈祷>

一には、天福に満つる聖なる諸天使よ。御身らは天主の御前に立ち給いて、
明けには主の御神威を拝し、主の慈厳を仰ぎ見給いき。

二には、天主の御子が降誕し給いしに、御身らは主の御前と御後ろに立ちて守護し、天主の仁慈を歌い、
民にのべ伝え給いき。

三には、キリスト、ゲッセマネの園にて御苦を受け給いし時、
御身らは主を守り、主に伴いて、十字架の道とカルワリオの丘までもなお相共に登り給いき。

四には、キリストの御復活の時、喜びの告げを民にのべ伝え、
勝利の王を迎え、凱旋の栄光を奏で給いき。

五には、力に満つる天使よ、我らに悪を避け、善を行わしめ、
浮世を安全に渡らしめ、天の御父の御前に到らしめ給え。

六には、天主の忠実なるしもべよ、我らと相共に主を称えしめ給え。
聖なるかな、聖なるかな、聖なるかな、今もいつも世々に至るまで。アーメン。」

 

 

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