煉獄に苦しめる霊魂らのための

 慈悲の雄々しき行い

教会認可

 

<慈悲の雄々しき行い>

この信心業は教皇ベネディクト13世、教皇ピオ6世、教皇ピオ9世によって数多の免償を与えられているもので、煉獄に留められている よろずの霊魂の救いのために、我々の犠牲や働きなどの価値を、聖母の御手によって天主に捧げられるように祈るものです。

またこの信心を行う者が取り消すと誓わない限り有効であり、己の持つその価値を苦しめる煉獄の霊魂のために譲るという、真に雄々しい ものです。

この信心のための祈りは幾つかあり、いずれかを用います。

 

<名を知られていないある煉獄の霊魂の言葉>

この「雄々しき行い」が為された時、ある煉獄の霊魂が啓示しました。

「この『雄々しき行い』は、天主を大変喜ばせ、また煉獄の霊魂の大いなる助けである。
そしてこれを行う者は、数多の霊魂を非常に助ける。
彼らの申し分なき功徳の一部を与える事によって、彼らは失わず、反対に得るのである。」

 

祈願T

「ああ、煉獄にありし聖なる霊魂らの救いと解放におけし助けを望み給う聖にして崇むべき三位よ、祝せられた童貞マリアへのわが信心によりて、それらの霊魂に代りて、わが労働と、我が身罷りしのちに受くであろう全ての苦しみの申し分なき一部を、我は譲り、放棄せん。

彼ら全体において、我は彼らをいと聖なる天主の御母マリアに捧げ、苦しみの減ぜられるる事を望み給う彼女が、信心深く世を去りし霊魂のために、彼らを働かせ、彼女の善喜へと一致させ給わんことを。

ああわが天主、我が御身にいと尊貴なる天地の元后によりて為すわが捧げを、いみじくも祝し、受け取り給わんことを。アーメン。」

 

聖大ゲルトルードがこの「雄々しき行い」を為した時、我らの主が御出現になって聖女に次のように言われた。

「私に対し信心深くこの世を去り離れし霊魂のためのあなたの慈悲がいかに快きかをあなたが知るために、私はあなたが耐えうる煉獄の霊魂の全ての苦しみを、今あなたに送ろう。

そして私が数多の報いを約束せしと同じく、あり余るあなたの天の栄光を一層増し、彼らの願うあなたの申し分なき働きの報いによりて、私の愛する煉獄の霊魂らのために行う慈悲に対する特別なる報いをあなたに与える。」

 

聖女の帰天間近に、聖女の頭には自らが犯した罪と、煉獄の霊魂に与えた全ての免償が思い浮かびました。

悪魔は聖女に、彼女が煉獄の霊魂に直ちに出した助けが何事も助けになっておらず、彼女がこれから煉獄で大いに苦しむであろうという事を見せ、彼女を苦しめました。

その時主イエズスが御出現になり、聖女に言われました。

「わが娘よ、確信を持て。
この世を去りし者達へのあなたの慈悲は、あなたに不利益をもたらさないのである。
聖なる霊魂らへのあなたの全ての働き、寛大なる寄贈が、私を著しく喜ばせた事を知れ。
そしてあなたにその証明を与えるため、私はあなたが来世で受けなければならなかったであろう全ての苦しみを今赦免すると断言する。
更に、あなたの寛大なる慈悲の報いとして、あなたの働きの功徳の価値と同じくして、天における栄光の大いなるいや増しをあなたに与えるであろう。」

 

Raccolta593 慈悲の雄々しき行い>

煉獄に留められし霊魂のための願いのうちに慈悲の雄々しき行いを為す信心深き者に与えられる。

死者のために為す場合のためにのみ、全免償が与えられる。

任意の日に告解をして聖堂、若しくは公的な礼拝堂を訪れて聖体拝領を為し、教皇聖下の意向を祈るならば全免償。

 

 

つづく

 

 

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