黄金のアヴェ・マリア

 

聖マチルダがある時、もし可能であるならば、祝せられた童貞に至高の御礼を為したいと熱望しました。
すると聖女に、この金文字の天使的御礼の記された御心を持たれて御出現になり、このように言われました。

「いかなる御礼もこれを凌ぐことは出来ず、またこの方法によって永遠なる御父なる天主が私を
迎えて下さったように、これほど甘美ではありません。」

 

「めでたしマリア、アヴェもて御身を迎えられたる天主なる御父と、敬いある一致のうちにあり、彼の全能は御身をあらゆる災いと罪より
救い給えり。

めでたしマリア、御知恵によりて御身を悟らしめ給いし天主の御子との愛の一致のうちにあり、御身は優しく輝く星にして、
天地に光り輝くものとされ給えり。

めでたしマリア、聖霊の甘美なる油との一致のうちにあり、御身をいとも満たし、聖寵満ちみてしものとなし、もろ人には御身によりて
聖寵を見出させ給えり。

今我らの精神に、御身の御実存より人の肉を得、しかして天主の御本性に結ばれ、天主が人となり、人が天主となり給い、
御身の全霊が、人心の抱くことあたわざる甘美さと、感謝と共に満たされたる、御身のうちに為されし、完全なる至聖三位一体の、
万言もなお及ばざる御業を想起せしめ給え。

しかしてまた、天地の一切の被造物を超えて祝せられ、比類なき高みに挙げられし御身を、一切の被造物は、大喜の称賛で感謝と
あかしをなし、また御胎内の御子、速やかにして聖、とこしえに万有を祝し給うイエズスも、なお祝せられ給うかな。アーメン。」

 

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