御聖体拝領前の祈り・チャプレット

 

「至聖なる尊き秘跡に永遠に賛美、感謝あれかし。」(300日の免償)

「聖体拝領において私に近づき私を受け取る時、燃え上がるとてつもなき心からの愛、燃え立つ望みを全感覚とする意向を
持って私を受けよ。
あなたにおいてではなく、あなたが望むもの、あなたの愛と準備において、私はこの愛と準備を受け取るだろう。」
(我らの主よりヨゼファ・メネデンス修女へ)

 

<御聖体拝領前の祈り>

「ああ祝せられた救い主、来て下さい。あらゆる甘美と喜びをもつ天の食物で私の魂を育んで下さい。

天使達の糧、来て下さい。私の魂の餓えを満たして下さい。

燃え盛る慈愛のかまど、来て下さい。私の心に神の愛の炎を燃え上がらせて下さい。

世の光、来て下さい。私の精神の暗きを照らして下さい。

王の中の王、来て下さい。あなたの聖なる意思に従わせて下さい。

愛する救い主、来て下さい。私を柔和で謙遜なものとして下さい。

病者の友よ、来て下さい。私の身体と魂の弱さを癒して下さい。

良き羊飼い、私の神、私のすべてよ、来て下さい。私をあなた御自身のためにお受け取り下さい。

ああ至聖なる御母、汚れなきマリアよ、救い主をお受けするため、私の心に準備をさせて下さい。」

 

「御聖体に在し給うイエズス・キリストへの侮辱を捨て、痛悔し、より大きくより熱烈な愛によってそれに対する埋め合わせを
試みなさい。」(アルスの聖ヴィアンネ)

 

<免償のある祈願>

「ああ至聖なる秘跡、ああ天主の秘跡よ。全ての賛美及び感謝が全ての時に御身にあらんことを。」
(唱える毎に300日の免償/1819年12月7日 教皇ピオ7世認可)

 

 

<聖変化の祈りに入る前の祈り>

聖マチルダがある女性の為に祈っていた所、我らの主が聖女に伝えられました。

「見よ、私は司祭が(聖祭の)序唱を唱える間、その代わりとして、その女の一切の罪を赦そう。
その女に、わが全ての天使と聖人との一致のうちに我を称えしめ、我によりて「主祷文」を天主に捧げしめよ。
しかしてその女の一切の怠慢は赦され、拭い去られるであろう。
また、これを致す全ての者は、わが御手の祝福を確かに期待できるであろう。」

祈願

「ああ、いと慈悲深きイエズス、我は御身を崇め、絶え間なき、万言もなお及ばざる頌歌と、与えられし大喜のうちに御前に示したる賛美もて、
栄えある大君なる御身を崇むる、いと聖なる童貞マリアと諸聖人と諸天使の、いと聖にして賛美に満てし三位に、御自らに絶え間なく、
与えらるる卓越せし賛美との一致のうちに、我御身をほめ称え奉らん。
それらの御声に我らのものも合わするを許し給わんことを、御身に願い奉る。
少知のうちに唱え奉らん。」

「聖なるかな、聖なるかな 聖なるかな…………」



ここで己が一切の怠慢と欠点に対し、「主祷文」を祈る。

 

「ああ、いと聖なる御父よ、我はこの祈りを、天地の称えと御身の一切の被造物の賛美と称えとに一致して捧げ奉らん。
いみじくも、御子イエズス・キリストによりて御身に捧げらるる一切は、御子が先立ちてそれを
御身をより喜ばしむるものにして、よりふさわしからしめ給えば、いみじくも、これを御子イエズス・キリストによりて聴き容れ、受け取り給わんことを。
わが一切の罪を赦し、わが一切の至らざると怠慢とを満たし給わんことを、同じく御子によりて、我御身にこいねがい奉る。アーメン。」

 

 

<聖体奉挙の際の祈り>

(心中にて唱えます)

「ああわが救い主よ!真の謙遜をもちて、我御身を崇め奉り、司祭の手を通して、わが罪及び全世界の罪の償いがため、御身天の御父に捧げ奉る。」

 

<聖体奉挙の際の祈りU>

(心中にて唱えます)

「めでたし、我及び全ての人類がために捧げられたる十字架上にてさらされたる救いの犠牲よ。
めでたし、十字架に磔にせられたる我らの主の御傷より流れ出ずる、世の罪を洗い清めたる尊き御血よ。
ああ主よ、御身の御血によりてあがなわれたる御身の被造物をおぼえ給え。」
(奉挙の際に唱える毎に500日の免償/1933年2月25日 聖座認可)

Salve,salutaris Victima ,pro me et omni humano genere in patibulo crucis oblata.Salve,pretiose sanguis ,de vulneribus crucifixi Domini nostri Jesu Christi profluens,et peccata totius mundi abluens.Recordare,Domine,creaturae tuae,quam tuo pretioso sanguine redemisti.

 

<カリス奉挙の際の祈り>

(心中にて唱えます)

「いと尊き御血よ、わが霊魂のうえに流れ給い、これを聖化し給え!
愛によりて御身がわがために流され給うた御血がわが心に火をともし、これを浄められんことを!」

 

<聖祭にて聖体を拝領せし後の祈り>

「もし誰であれ、この祈りを我に唱えるならば、その報いのために、感謝をもってわが御頭を向け、その者の祝福と誉れとをいや増さんがために、
わが御心の全ての愛をもって、わが託身の一切の実りを御父なる天主に捧げるであろう。



「ああ善きイエズスよ、御身の全能が我を祝し給い、御身の御知恵が我を教え、御身の甘美さが我を満ち充たし給い、御身の善徳が我を引き寄せ、
とこしえに御身に一致させ給わんことを。」


上の祈りの間、頭を下げ、御言葉が肉となり、我らのうちに住み給いしに信心深く感謝を捧げる。
そしてまた、次のように唱える。

「我御身に感謝し、祝し奉らん。ああ善きイエズスは、我への御愛ゆえに、いみじくも人となり給いき。」

 

 

<聖アントニオの説教集から>

フィレンツェに住んでいたある18歳の若い婦人は、誘惑に陥って大罪を犯すという不幸を持つや否や、自らの行った事に
対して大変混乱し、後悔に心が切り裂かれました。

「ああ!」
彼女は思いました。
「いかにして、私は聴罪司祭にこの罪を告白する勇気を持てましょうか。」

それでも彼女は告解に行きましたが、その罪については告白しませんでした。
彼女は赦しを与えられ、聖体を拝領しました。
この涜聖は、一層自らの後悔と荒んだ状態を増しました。
彼女の内なるの苦悶の絶頂において、修院に入って一般的な告白を為すという考えが浮かびました。

彼女はそうして自分がしようとしていた告白を始めましたが、しかし自尊心と誤った恥とにまだまだ隷属しており、
混乱の体で幾分か事実を曲げた形でその隠れた罪を関連づけて言いましたが、聴罪司祭は理解しませんでした。
彼女はその嘆かわしい状態で、聖体を拝領し続けました。

彼女のその問題は耐え難く見えるほど大きくなり、彼女は苦しめる心を解放するために、他の修女らが彼女を聖人と
見なすように、祈りや愛徳の行いを増し、修女らは彼女を院長に選出しました。

女子修院長となった後に、彼女は表面的に苦行の生活を送りました。
そして未だ、彼女の良心の呵責に苦しめられました。
終に彼女は最期の病になって、罪を告白する堅い決心をしました。
しかし、臨終は彼女が予想したよりもすぐに訪れました。
彼女は急激に上がった高熱によって狂乱状態となり、死にました。

数日後に修院においてこの装った聖人の霊魂の憩いを求める祈りがされている時、彼女は彼らの前に現れて言いました。
「私の姉妹達よ、私のために祈らないで下さい。
それは私の役には立ちません。
私は呪われています!」

一人の年老いた修女が叫びました。
「どうしてかの如き聖なる苦行の生活を送ったあなたが後に呪われましょうか?」

「ああ!そうです、私は生涯ずっと告解において、18歳の時に犯した大罪を隠す事に心を砕いておりました。」

これらの驚くべき事を語り、彼女は姿を消しました。

 

 

<聖体奉挙の際の聖ゲルトルードの祈り>

「めでたし、いとつつましき御人性の内に御身をかがめ給いし、いと甘美なるイエズス、我御身を称え、崇め奉る。」

ここで胸を軽く三度打ち、唱える。

「ああイエズス、我らを憐れみ給え。ああ善きイエズスよ、我を救い給え。
ああいと仁慈に満てしイエズス、罪人なる我に慈悲を垂れ給え。」

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