御父なる天主への祈り

 

「もし彼が天主のために苦しむという熱烈かつ不断の望みを持たぬのであれば、
天主を愛し奉る事を望む彼は真に天主を愛し奉らないのです。」(聖アロイジオ・ゴンザガ)

 

<信 徳 唱>

真理の源なる天主、▲主は誤りなき御者にましますがゆえに、我は主が公教会に垂れて、我らにさとらし給える教えを、ことごとく信じ奉る。

 

<望 徳 唱>

恵みの源なる天主、▲主は約束をたがえざる御者にましますがゆえに、救世主イエズス・キリストぼ御功徳によりて、その御約束のごとく、
我に終わりなき命と、これを得べき聖寵とを、必ず与え給わんことを望み奉る。

 

<愛 徳 唱>

愛の源なる天主、▲主は限りなく愛すべき御者にましますがゆえに、我、心を尽くし力を尽くして、深く主を愛し奉る。
また主を愛するがために、人を
もわが身のごとく愛せんことを努め奉る。

 

<天の御父よ、天窓を開き給いて>

「主祷文」「天使祝詞」各一回。

「永遠の御父よ、天窓を開き給いて、財の御恵みを我らに注ぎ給い、いと大いにしてそを凡て受くるに
我らの余す所なからざらんことを。
我らは御身がまことに我らを祝し給い、我らの領土を広げ、かくして御手の常に我らと共に在し、
我らを悪より救い給わんことを祈り奉る。
しかして我ら、苦を生ぜしむる事なからじ。

天の御父よ、我らの請願を与え給いしゆえに御身に謝し奉る。」

これらの祈りを一日九回、三日間繰り返します。

 

 

<天主の愛の連祷>

主憐れみ給え▲キリスト憐れみ給え。

主憐れみ給え▲キリスト憐れみ給え。

キリスト我らの祈りを聴き給え▲キリスト我らの祈りを聴きいれ給え。

天主なる御父▲我らを憐れみ給え。

天主にして世のあがない主たる御子▲我らを憐れみ給え。

天主なる聖霊▲我らを憐れみ給え。

唯一の天主なる聖三位▲我らを憐れみ給え。

尽きざる愛なる御身▲ああ天主、我御身を愛し奉る。

わが愛のはじめなる御身▲ああ天主、我御身を愛し奉る。

我に愛を命じ給う御身▲ああ天主、我御身を愛し奉る。

全霊で▲ああ天主、我御身を愛し奉る。

私の霊魂の凡てによりて▲ああ天主、我御身を愛し奉る。

わが凡て、私の精神の凡てによりて▲ああ天主、我御身を愛し奉る。

わが強さの凡てをもて▲ああ天主、我御身を愛し奉る。

わが凡ての所有とほまれとを超えて▲ああ天主、我御身を愛し奉る。

わが凡ての喜びと楽しみとを超えて▲ああ天主、我御身を愛し奉る。

己と我に属せしもの以上に▲ああ天主、我御身を愛し奉る。

わが凡ての親族友人以上に▲ああ天主、我御身を愛し奉る。

万人、諸天使以上に▲ああ天主、我御身を愛し奉る。

天地の全被造物を超えて▲ああ天主、我御身を愛し奉る。

唯一御身御自らのために▲ああ天主、我御身を愛し奉る。

御身の全き天主にて在し給うがゆえに▲ああ天主、我御身を愛し奉る。

御身の愛されしに限りなくふさわしきゆえに▲ああ天主、我御身を愛し奉る。

御身の限りなく完全に在し給うゆえに▲ああ天主、我御身を愛し奉る。

御身が我に天国を約束し給わずも▲ああ天主、我御身を愛し奉る。

御身が地獄によりて我に恐れを抱かせしとも▲ああ天主、我御身を愛し奉る。

御身が不足や不遇によりて我を試み給うとも▲ああ天主、我御身を愛し奉る。

富及び貧しきにおいて▲ああ天主、我御身を愛し奉る。

栄え及び逆境において▲ああ天主、我御身を愛し奉る。

健康及び病において▲ああ天主、我御身を愛し奉る。

生涯及び死において▲ああ天主、我御身を愛し奉る。

時及び永遠において▲ああ天主、我御身を愛し奉る。

 

愛による一致にのうちに、諸聖人及び諸天使は天つ御国にて御身を愛し▲その尽きざる愛の一致において、御身御自らを至愛となし給えり。

祈願

わが天主、御身の愛にかないし完きなる万物を知られざるうちに豊かに持ち給える御者よ、わが凡ての罪と肉欲、
被造物への過ぎたる愛着を滅ぼし給え。
御身の愛の清浄なる炎をわが心中に燃やし給い、かくして我が唯一御身を、御身のうちに愛し、御身への聖なる愛によりて全く費やされ、
清浄なる愛の御国に、天国の諸聖人と共に御身を永遠に愛し奉らんがために至るを得んことを。▲アーメン。

<聖フランシスコの祈り>

「天の御父なる天主、御身の御独り子ナザレのイエズスの御名によりて、わが臨終において我にあわれみを持ちて、
わが霊魂を受け取られんことを願い奉る。
我らの主キリストによりて。 アーメン。」

 

<聖ヨハネ・ユダの祈り>

「私達の父なる神よ、御子キリストが次の言葉であなたの慈悲に倣うべきことを私達に求められた時、
父親としての御心の最大の御望みをあなたは示して下さいました。
”あなた方の天の父が完全であられる様に、あなた方も完全な者となりなさい。”

私の神、私の父よ、私は自分自身をことごとくあなたに御捧げしたいのです。あなたの全き愛が私の生活の中で輝くために。

あなたの慈悲、忍耐、慈愛に倣う恵みを御与え下さい。善人の上にも悪人の上にも日を昇らせるあなたの慈愛に。

聖なる父よ、あなたは私をあなたの似姿にかたどって御造りになりました。あなたの全き聖性を、私の魂に刻みこんで下さい。」
(父なる神への祈り より)

 

<英知を求むる祈り>

「ああ世の光なる、限りなき天主、永遠なる御父よ、知識と英知の与え主、全ての霊的賜物の言語に絶する分配者よ。
全物の生み出されし以前よりいと知り給いし御者、闇と光を創造し給いし御者よ。
御手もてわが口に触れ給いて力を置き、これを御言葉を雄弁に発する鋭き剣となし給わんことを。

ああ主よ、わが舌をして御身の奇跡を正しく宣べ奉らんがための選ばれし矢とならしめ給え。
ああ主よ、わが心中に御身の霊を置き給いて、知覚し奉らんことを。
わが霊魂において、保ち奉らんことを。わが良心において、黙想し奉らんことを。

御身は愛、聖、慈悲を行い給い、寛容にして優しく御身の聖寵もて我を鼓舞し給う。
わが舌及び五官を働かせるおいて来たりて我を教え、導き強め給う。

御身の限りなき英知及び慈悲によりていと高き助言をして我を助け、臨終にてさえも御身の規律を命じ給わんことを。 アーメン。」

 

<信頼の祈り>

(聖ファウスティナの祈願)

「唯一の善、恵みにあふれる神よ、あなたのいつくしみに寄りすがります。
あなたは、いつくしみの神で、あなたのいつくしみにすがる人が、かつて誰一人として失望した者がないことを、天も地もよく知っています。
ですから、惨めで罪深い私はあなたのいつくしみに信頼します。

あわれみの神よ、あなただけが私を義とする事が御出来になります。
最も大きな罪を犯した人でも、あなたのいつくしみ深い御心に受け入れられます。
痛悔して、私があなたの御心に寄りすがる時、あなたは私を決して御見捨てにならない、と信じています。」
(神のいつくしみへの礼拝 より)

 

<ウビ・カリタス>

「愛徳と愛のある所、そこに天主在します。キリストの愛は、我らを一つに集め給えり。
主において、我ら喜びかつ踊らん。生ける天主を、我ら畏れ愛さん。
我らは互いに心から真心込めて愛しあわん。愛徳と愛のある所、そこに天主在します。
故に我らはいつでも一つに集まらん。心によりて分裂するを我らは避けん。
悪しき論争を止め、争いを止めん。願わくは、我らの内に天主キリストの在しますことを。
愛徳と愛のある所、そこに天主在します。至福の聖人らとともに我らは見奉らん。
天主なるキリストよ、御身の栄光ある御顔を。計り知れなき、かつ善き喜びを。世々に限りなく至るまで。 アーメン。 」

 

<テ・デウム>


受けし御恵みに対し天主に感謝を捧ぐる敬虔なる者が、信心深く「テ・デウム」を唱えるならば、5年の免償。

その年最後の日に、その年中の間、天主より受けし御恵みに、感謝を捧ぐるために、聖堂、公的、
準公的礼拝所(同じ様に使う事を正当に認められた場合)において、この聖歌を歌う事を助けるならば、
10年の免償。
告解と聖体拝領、そして教皇の御意向を祈る事を加えるならば、全免償。
1936810日 聖座認可)

 

 

「天主にまします御身をたたえ、主にまします御身を讃美し奉る。
永遠の御父よ、全地は御身を拝み奉る。
全ての御使いら、天の御国の民、よろずの力ある者、ケルビムもセラフィムも、絶え間なく声高らかに御身がほぎ歌を歌い奉る。
聖なるかな、聖なるかな、聖なるかな、万軍の天主、天も地も御身の栄えと御霊威をとに充ち満てりと。
ほまれに輝く使徒の群れ、ほめたとうべき預言者の集まり、潔き殉教者の一軍、皆もろともに御身をたたえ、全地にあまねき聖会は、
御身、限りなき御いつの聖父を、いと高き御身がまことの御独り子と、また慰め主なる聖霊と、共に讃美し奉る。
御身、栄えの大君なるキリストよ、御身こそは聖父のとこしえの聖子、世を救うために人とならんとて、おとめの胎をもいとわせ給わず、
死のとげに
うち勝ち、信ずる者のために天国を開き給えり。御身こそは、御父の御栄えのうちに、天主の右に座し、裁き主として来りますと信ぜられ給う。
願わくは、尊き御血もて贖い給いししもべらを助け給え。
彼らをして諸聖人と共に、永遠の栄えのうちに数えらるるを得しめ給え。
主よ、御身の民を救い、御身の世継ぎを祝し、彼らを治め永遠に至るまで彼らを高め給え。
我ら日に御身に謝し、世々に至るまで聖名をたたえ奉る。
主よ、今日我らを護りて罪を犯さざらしめ給え。我らを憐れみ給え。
主よ、御身に依り頼みし我らに御憐れみをたれ給え。
主よ、我御身に依り頼みたり、わが望みはとこしえに空しからまじ。

1.Te Deum laudamus:te Dominum confitemur.
2.Te aeternum Patrem omnis terra veneratur.
3.Tibi omnes Angeli; tibi coeli et universae potestates.
4.Tibi Cherubim et Seraphim incessabili voce proclamant:
5.Sanctus,Sanctus,Sanctus,Dominus Deus Sabaoth.
6.Pleni sunt coeli et terra majestatis gloriae tuae.
7.Te gloriosus Apostolorum chorus;
8.Te Prophetarum laudabilis numerus;
9.Te Martyrum candidatus laudat exercitus.
10.Te per orbem terrarum sancta confitetur Ecclesia:
11.Patrem immensae majestatis;
12.Venerandum tuum verum,et unicum Filium;
13.Sanctum quoque Paraclitum Spiritum.
14.Tu Rex gloriae,Christe.
15.Tu Patris sempiternus es Filius.
16.Tu ad liberandum suscepturus hominem,nonhorruisti Virginis uterum.
17.Tu devicto mortis aculeo,aperuisti credentibus regna coelorum.
18.Tu ad dexteram Dei sedes in gloria Patris.
19.Judex crederis esseventurus.
20.Te ergo quaesumus, tuis famulis subveni, quos pretioso sanguine redemisti.
21.Aeterni fac cum Sanctis tuis in gloria numerari.
22.Salvum fac populum tuum,Domine, et benedic hereditati tuae.
23Et rege eos, et extolle illos usque in aeternum.
24Per singulos dies benedicimus te;
25Et laudamus nomen tuum in saeculum, et in saeculum saeculi.
26Dignare, Domine, die isto sine peccato nos custodire.
27Miserere nostri,Domine.miserere nostri.
28Fiat misericordia tua, Domine, super nos, quemadmodum speravimus in te.
29In te, Domine, speravi: non confundar in aeternum.

 

<祈願>

「全能の父よ、あなたの慈悲を願います。御言葉を聴くだけでなく、実行することも御教え下さい。
私達の中にある取り除かれるべき事柄を取り除き、活かされるべき事柄を活かして下さい。
聖なる父よ、あなたが私達と交わされた契約を心から信じ、言葉をもって宣言し、行いで証しする力をお与え下さい。
そうすれば人々が私達の良い業(わざ)を見て、天におられる私達の父あなたを賛美する事になるのです。
私達の主イエズス・キリストによって願います。この御子に栄光がありますように。
世々に至るまで。アーメン。」(父なる神への祈り より)

 

 

<聖ベネディクトの祈り>

「慈悲深くして聖なる天主よ、御身を見出し奉る知恵を、御身を解し奉る知性を、御身に続き求め奉る熱心を、
御身を待ち奉る堅忍を、御身を見奉る目を、御身を黙想し奉る心を、御身を宣べ奉る生活を、
我らの主イエズス・キリストの霊の御力によりて我らに与え給え。」

 

 

クララ会のユージェニア院長の天主へのノベナ>

このノベナは九日間祈ります。
もしこの祈りを行うならば、「私はあなたに一層寛大となる事を約束する。
殊にこれらの九日間、しかじかの者に与えられし状況において……。」


「天に在し給いし天主、御身がわが御父にして、我が御身の子なるを知るはなんと甘美なりや。
殊にわが霊魂の空の曇りし時、わが十字架の一層重みを増しし時に、我は御身に、"御父よ、御身の我に対する愛を信ぜん"と
繰り返す必要を感ずるなり。

しかり、我はわが生のあらゆる瞬間に御身が我に対する御父にして、我が御身の子なるを信じ奉る。

我は御身が尽きざる御愛もて我を愛し給うを信じ奉る。

我は御身が日夜我に心を配り、御身の御許しなくばわが頭より頭髪の一本だも落ちざるを信じ奉る。

我は御身が尽きざる知恵のうちに、わがための最善なる事を我よりも存知給うを信じ奉る。

我は御身が尽きざる御力のうちに、悪からさえ善をもたらし得るを信じ奉る。

我は御身が尽きざる善徳のうちに、御身を愛し奉る者に益するあらゆる
事物をつくり給うを信じ奉る。
我を打つ者の手の下にありても、我を癒し給う御手に接吻し奉る。

我信じ奉れども、わがうちに信徳、望徳、愛徳をいや増し給え。

わが生のあらゆる場合において、御身の御愛が常に我を導き給うと見なす事を我に教え給え。

我に母の腕のうちの幼な子の如く、御身に己を委ぬる事を教え給え。

御父よ、御身は万事を知悉し、万事をみそなわし、我自らよりもよきを存知給いしなり。
御身は万事を為すを得、御身は我を愛し給う。

わが御父よ、我らが常に御身に向かうを御望みになられし以来、イエズスとマリアと共に、我は信頼を持って御身に願い奉る。
(ここで請願を唱えます。)

この意向と己を彼らの至聖なる聖心に一致させんがため、わが全ての祈祷と、犠牲と、屈辱、全ての行い、
わが務めに対するより大いなる忠実とを御身に捧げ奉らん。

我に光明、聖霊の御力と聖寵とを与え給わんことを。

我が決して彼を見失う事なく、彼を悲しまする事なく、彼に従い奉らんとすに薄弱とならんよう、この霊のうちに我を強め給え。

わが御父よ、我はこれを御子イエズスの御名のうちに願い奉る。
そして御身、イエズスよ、御身の御心を開き給いて、自らのうちにこれをマリアのものと共に据えられ、
これを天主なる御父に捧げられんことを。
われが必要とす御恵みを我に得させ給え。

天主なる御父よ、御自ら万民を呼び給え。
全地上に御身の天主の御憐れみと、父的御徳を宣べさせ給え。

わが為の優しき御父となり給いて、御まなこのうちの林檎の如くに、我がいずこにあらんとても守り給え。

我を常にふさわしき息子(娘)となし給え。我を憐れみ給え。

天主なる御父、我らの霊魂の甘美なる望みよ、御身がよろずの民に知られ、光栄を帰され、愛されんことを。

天主なる御父、万民の上に注ぎ給いし尽きざる善徳よ、御身がよろずの民に知られ、光栄を帰され、愛されんことを。

天主なる御父、人類の御恵みの露よ、御身がよろずの民に知られ、光栄を帰され、愛されんことを。」

 

 

 

 

Raccolta 62

「この住まいに訪れ給え、ああ主よ、我らは御身にこいねがい奉る。
敵の全ての罠よりこれを遠ざけ、我らの平安を保たしむるがため、御身の聖なる天使らをここに住まわせ給え。
御身の祝福が常に我らにあらんことを。
我らの主イエズス・キリストによりて。アーメン。」


信心の念をもって夕べにこの祈りを唱える信心深き者に5年の免償。
もし彼らが同月唱え続けるならば、通常の条件下で全免償。
1936716日 聖座認可)

 

<真夜中の嘆願>

(私的信心としてのみ用いられます)

この祈りは、夕べに行います。

始めに数分間、天主を賛美し奉り、続いて、自分の覚える全ての罪を告白します。
続いて、次の祈り唱えます。

「御父よ、わが全ての賛美を捧げんがため、御身の王座に恐れずに進み奉らん。
我は、この祈りの請願に答え給わんことを、御身に願い奉る。
わが霊魂の幸いなるが如く、我が幸いにして、健やかなるを、御身が望み給いたるを知れり。
御言葉に照らされし内に、我は答えを受け取り奉らん。

わが祈りに答え給うを、御身に謝し奉る。
これをわが主、イエズス・キリストによりて願い奉る。アーメン。」

 

 

Raccolta598 父母のための祈り>

「ああ、我らに父母(ちちはは)敬うべしと命じ給いし天主よ。
御身の御あわれみのうちに、父母(ちちはは)の霊魂(または父の霊魂、母の霊魂)に御慈悲をこうむらしめ給い、
彼ら(もしくは彼、彼女)の罪を赦し給え。
そして我に、永遠の光輝の喜びのうちに、再び彼ら(もしくは彼、彼女)に逢うを得しめ給え。
我らの主イエズス・キリストによりて。アーメン。」

3年の免償。
この祈りを一ヶ月間毎日行う者は、通常の条件下で、月に一度全免償。
1935912日 聖座認可)

 

<我らを悪より救い給え>

「ああ主よ、御身に御身にひとえに願い奉らん。
祝せられし栄えある終生童貞なるマリア、天主の御母と、御身の祝せられし使徒ペトロとパウロ、アンドレアと
全ての聖人の御とりなしによりて、我らを過去と今、そしてこれより来たる一切の悪より救い給いて、
御身の御あわれみの御助けによりて、我らの日々においては慈悲深く平安を与え給え。

我らが常に罪より免るを得しめ、乱す一切のものより我らを安全ならしめ給わんことを、御子、我らの主、唯一の天主、
御身と聖霊との一致のうちに世々に生き、かつしろしめし給う、同じきイエズス・キリストによりて。アーメン。」

 

 

<五つの御礼>

「一たび拝み奉らん。我は天主を信じ奉る。邪妄をことごとく棄つるを得られんことを。

二たび拝み奉らん。我は天主を望み奉る。わが一切の罪の赦しの得られんことを。

三たび拝み奉らん。いと尊く いと善に在します天主を、我が万有を超えて愛するを得られんことを。

四たび拝み奉らん。我がひとえに己が罪を痛悔し、再び天主に罪を犯さざると決心するを得られんことを。

五たび拝み奉らん。天主が幸いなる死の聖寵を我らにこうむらしめ給わんことの聖母の代願をひとえに祈り奉らん。」

 

 

<五つの大謝>

「主に謝し奉る。一には我を生み養い、顧み給うの御恩なり。

主に謝し奉る。二には救いにしてあがないなる御者を降誕させ給いき御恩なり。

主に謝し奉る。三には罪を赦し給う聖寵を与え給いき御恩なり。

主に謝し奉る。四には我が天つ御国に昇るための教導を与え給いき御恩なり。

主に謝し奉る。五には我が生まれしより、今に到るまでの数限りなき御恩なり。」

 

 

<祈願>

「主よ、我は一人の小さき者なり、ただ御身の大いなるを称えるを得んとしたり。

主よ、我は一人の常に過ち犯す者なり、ただ御身の聖浄に近づくに渇き望みたり。

主よ、我は一人の弱き者なり、ただ朝拝にては御身の十字架の御苦しみを仰ぎたり。

主よ、我は一度の嘆息の如き短き人生の者なり、ただ永久に御身と共にあらしめ給え。

主よ、他の者は我の立てる影のほか見えざれども、御身は心底より御身にひれ伏す我をひそかに顧み給えり。

 

 

 

<信コの祈り>

「わが天主よ、御身はいと真理に在しまして、無偽にして全智、舛錯(せんさく)無かりせば、我御身を三位一体に在しまして、
世を創り世をあがない、善をほめ悪を罰し給う審判者なるまことの天主と信じ奉る。

御身の許し給いし聖なる公教会のうちに、聖なる天主常に在しまし、我らに訓を与え悟らしめ給いて、これ永久に誤ることなし。
種々の道理あり、御身の御言葉と違わざる如く、御身は黙して導き給う。
我は堅信と完全なる信とを起こして、わが信徳の証を望み、万死をも辞さざりき。アーメン。」

 

<望コの祈り>

「わが天主よ、御身はいと忠実に在しまして、許されし事、必ず果たし給わん。
御身はまた全能に在しまして、果たしたる事、また許し給わん。
御身はいと仁慈に在しまして、賜う事をまた許し給いき。
我ら御身の御子の御功力に寄り頼みこいねがい奉らん。
我らのすべての罪の赦しと、臨終における聖寵とを得させ給い、
天つ御国に昇らしめ、御子の如く御身を永久に仰ぎ見奉るを得させ給え。アーメン。」

 

<愛コの祈り>

「わが天主よ、御身は無より我を生み出し、養い守り給いき。
またたちまちに、御身はわが救霊のために降誕し、わがあがないの為に御受難をこうむり給いき。
御身の御本性は尽きざる美と善にして、その御愛、比べ得るものなかりき。
万有のうちにわが為の御身の御愛あり、それゆえ己の如く人を愛し、わが罪を痛悔し、再び罪を犯さざる事を決心し奉る。アーメン。」

 

 

 

 

inserted by FC2 system