聖フロリアン

現代のオーストリアに位置する地に配置された、3世紀のローマ軍の士官であった。
ディオクレティアヌスのキリスト信者迫害の間、捕えたキリスト教徒の一団を、ローマの神々への生贄として処刑するように命じられた時、聖人は拒絶して、自らの信仰を表明した。

自らローマ兵の拷問に応じ、打ちのめされた後、首に石をくくりつけられ、エンス川に投げ込まれて殉教した。

後、ある婦人が聖人を幻視し、「今よりも良い場所に埋葬して欲しい」と言うのを聞き、その言葉に従って、ポーランドに埋葬されたと伝えられる。

戦闘、ポーランド、火事、洪水などの守護者。

 

<聖フロリアンのチャプレット>

このチャプレットは聖フロリアンのメダイと十字架、一連が三個の小珠からなる三連によって構成されています。
もし専用のチャプレットをお持ちでなければ、一般のロザリオを数を調節されながら用いられて構わないと思います。

 

まず始めに(十字架の御像で)、「十字架のしるし」を行います。

各連の小珠でそれぞれ、「主祷文」「天使祝詞」「栄唱」を唱えます。

チャプレットのしめくくりに、(メダイで)意向があれば意向と、次の祈りを唱えます。

「親愛なる天主、我らの保護者、聖フロリアンの御とりなしによりて、己が務めの遂行において、この上なき犠牲を払いし我らのはらからの霊魂と、幾年に渡りし信心の遂行の後、今我らが休止せる責務に、我らより先に去りし全ての者をあわれみ給え。

日々我らに、御身の義の裁きの場に、己が招かるる備えを為す聖寵を与え給え。
ああ主よ、御手にわが霊を委ね奉る。
御身のわが御召しに、常に大いにひるみたれども、我は進む備えなしたり。

万民の慈悲深き御父よ、御旨なれば、一切の肉身の危害より我を救い給え。
しかしとりわけ、我を忠実にして真、心を尽くす者にして正直、従順にして勇ましき者とならしめ給え。

かくの如き徳に強められ、御身に属し、決して御身より離れる事なかりせば、我は恐るることなからん。アーメン。」

 

 

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