聖シャーベル・マクループ

1828年5月8日にレバノンのラバ乗りの父のもとに生まれたが、3歳の時に父親を亡くした。
叔父に反対されながらも、子供の頃より修道生活に対する憧れを持ち、トマス・ア・ケンピスの「キリストにまねびて」の書を愛読していた。

23歳の時に修練院に入り、1859年に叙階された。
聖人は模範的な修道士として生きたが、古の砂漠の教父の如き生活を願い、1875年に帰天するまでの23年間は隠者として、必要最低限のものだけで生活を送り、その聖性と助言と祝福ゆえに評判となった。

聖人は殊に御聖体と聖母に対する大いなる信心を持ち、祈りを捧げる間に宙に浮かび上がる事で知られた。

1898年12月16日の聖祭の途中に、未知の原因による卒中が起こり、24日に息を引き取った。
息を引き取るまで、イエズスとマリアの御名を繰り返していたといわれる。

聖人の墓所より光が溢れ、病者の治癒の奇跡が起こり始めた。
埋葬より四ヵ月後に掘り出されたが、聖人の遺体は腐敗しておらず、また血の汗が流れ、生きていると思われるほどであった。
また極めて短い間に、御とりなしによる600ほどの奇跡が確認された。

1965年、教皇パウロ6世によって列福。
1977年10月9日、教皇パウロ6世によって列聖。

祝日12月24日。

<聖シャーベルのチャプレット>

このチャプレットは、聖人のメダイと、一つの小珠、環状部分は一つの大珠と三つの小珠からなる五連によって構成されています。
赤珠は聖人の清貧と貞潔と服従、キリストの御受難を分かち合いし御徳の記念の意であり、白珠は御聖体への信心、青珠は聖母への信心の意です。
もし専用のチャプレットを御持ちでなければ、一般のロザリオを数を調節されながら用いられて構わないと思います。


初めに(メダイの次の小珠で)
「まことの御父」への祈りを唱えます。

「まことの御父よ、御身を喜ばする御子の犠牲をみそなわし、わが為に死し給いける彼のこの捧げを受け取り給え。
わが救霊がためにゴルゴダにて流し給いし御血をみそなわし給え。
そはわが為に嘆願せり。
わが罪は多かれど、御身の慈悲はより大いなれば、主が御為に、わが捧げを受け取り給え。
はかりに据えらるる時、御身の慈悲は、唯一御身のみが知れる山の如き重積にも勝りたり。
罪を顧み、償いを顧み給え。
償いはより大いにして、罪を超えたり。
御身の愛し給える御子は御苦しみのうちに、わが罪が為に、釘と槍とに耐えられ給いたれば、御身は償い給いて、我は生くるを得たり。」

 

第一連目の大珠で「主祷文」を唱えます。

続いて(それぞれの三つの赤い小珠で)聖人の清貧の誓いを記念し、
「天使祝詞」を唱えます。

第二連目の大珠で
「主祷文」を唱えます。

続いて(それぞれの三つの赤い小珠で)聖人の純潔の誓いを記念し、
「天使祝詞」を唱えます。

第三連目の大珠で
「主祷文」を唱えます。

続いて(それぞれの三つの赤い小珠で)聖人の服従の誓いを記念し、
「天使祝詞」を唱えます。

第四連目の大珠で
「主祷文」を唱えます。

(それぞれの白い小珠で)、聖人の御聖体に対する信心を記念し、「天使祝詞」を唱えます。

第五連目の大珠で
「主祷文」を唱えます。

(それぞれの青い小珠で)、聖人の聖母に対する信心を記念し、「天使祝詞」を唱えます。

 

(メダイに戻り)このチャプレットのしめくくりに、「聖寵を得る為の祈り」を唱えます。

「尽きざる聖に在し、御身の諸聖人らに称えられし主よ、御身は聖なる修道士、シャーベルを鼓舞し、隠者としての完全なる生活へと導き給いたり。
我らは彼御自らを俗世より離したる強さと、与えられし祝福とに感謝し奉る。
かくして、服従と貞潔と清貧の修院的諸徳の雄々しさ、彼のいおりにおけし勝利とを得られければ、我らは御身に、御身を愛し仕え、彼の模範に従う聖寵をこいねがい奉る。

数限り無き奇跡と恩寵とによりて聖シャーベルの御とりなしの力を明らかと為し給いし全能の天主よ、御身より、彼の御とりなしにてこいねがい奉る、この聖寵(ここで願う)を我らに与え給え。アーメン。」

 

 

<聖寵の得らるる効果的な祈り>

「尽きざる聖に在し、御身の諸聖人らに称えられし主よ、御身は聖なる修道士、シャーベルを鼓舞し、隠者としての完全なる生活へと導き給いたり。
我らは彼御自らを俗世より離したる強さと、与えられし祝福とに感謝し奉る。
かくして、服従と貞潔と清貧の修院的諸徳の雄々しさ、彼のいおりにおけし勝利とを得られければ、我らは御身に、御身を愛し仕え、彼の模範に従う聖寵をこいねがい奉る。

数限り無き奇跡と恩寵とによりて聖シャーベルの御とりなしの力を明らかと為し給いし全能の天主よ、御身より、彼の御とりなしにてこいねがい奉る、この聖寵(ここで願う)を我らに与え給え。アーメン。」

「主祷文」「天使祝詞」「栄唱」を唱えます。

 

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