祝せられた童貞の小さき花の冠

 

<祝せられた童貞マリアの小さき冠のチャプレット>

このチャプレットは聖ルイ・デ・モンフォールによって考案されたもので、聖人はこのチャプレットを修道会の家族の父と娘らに朝の祈りとして与えました。
聖人はまた、心よりマリアを通じてイエズスに聖にして愛なる隷従を受け入れる全ての者に勧めました。
かくの如くして、マリアを愛し奉る子らの唇より、この小さき冠は天つ御国の祝せられた御母の王座に芳しき香のように立ち昇り、天主の祝福の雨で
地上に戻ります。

 

このチャプレットは、十字架の御像と一つの大珠、環状部分は一連が一つの大珠と四つの小珠よりなる、三連によって構成されています。
もし専用のチャプレットを御持ちでなければ、一般のロザリオを数を調節されながら用いられて構わないと思います。

始めに(十字架の御像にて)
「聖霊への祈り」を唱えます。

「聖霊来り給え、信者の心に充ち給え。主の愛熱の火を我らに燃えしめ給え。」
「主よ、聖霊をつかわし給え、しかしてよろずのものは創られん。」
「地の表は新たにならん。」
祈願
「聖霊の光をもって信者の心を照らし給いし天主、同じく聖霊をもって我らに正しきことを悟らしめ、その御慰めによりて常に喜ぶを得しめ給え。我らの主キリストによりて願い奉る。 アーメン。」

(†5年の免償 1ヶ月間毎日唱えるならば普通の条件下で全免償。)

 

第一連 徳の冠

中心部のメダイにて「主祷文」を唱え、続く各小珠においてそれぞれ「天使祝詞」と各祈りを唱えます

第一の小珠
「天使祝詞」
「世の創造主を産み、御身をとこしえに童貞なる者と残し給いし彼に御誕生を与え給いたる、ああ童貞マリアよ、御身は祝せられ給う。喜びたまえ、ああ童貞マリア、千度(せんたび)喜びたまえ。」

第二の小珠
「天使祝詞」
「ああ聖にして無原罪の童貞、御胎内におけし天つ御国も受け入れられざる御者を産み給いしより、我は御身を褒め称える賛美を知らず。
喜びたまえ、ああ童貞マリア、千度(せんたび)喜びたまえ。」

第三の小珠
「天使祝詞」
「全き畏れなる、ああ童貞マリアよ、御身のうちに汚れはあらじ。
喜びたまえ、ああ童貞マリア、千度(せんたび)喜びたまえ。」

第四の小珠
「天使祝詞」
「ああ童貞よ、御身のよろずの徳は星の数をも凌ぎたり。
喜びたまえ、ああ童貞マリア、千度(せんたび)喜びたまえ。」

一連のしめくくりに「栄唱」を一度唱えます。

 

第二連 力の冠

大珠にて「主祷文」を唱え、続く各小珠においてそれぞれ「天使祝詞」と各祈りを唱えます。

第一の小珠
「天使祝詞」
「願わくは御身に栄えあらんことを、ああ世の元后、御身と共に天つ御国より我らに喜びをもたらし給え。
喜びたまえ、ああ童貞マリア、千度(せんたび)喜びたまえ。」

第二の小珠
「天使祝詞」
「願わくは御身に栄えあらんことを、ああ主の聖寵の宝庫よ、喜びたまえ、ああ童貞マリア、千度(せんたび)喜びたまえ。」

第三の小珠
「天使祝詞」
「願わくは御身に栄えあらんことを、ああ天主と人との間の仲介者よ。
御身によりて全能に在し給う御者は、我らを恵まれ給う。
喜びたまえ、ああ童貞マリア、千度(せんたび)喜びたまえ。」

第四の小珠
「天使祝詞」
「願わくは御身に栄えあらんことを、悪魔を踏み砕き、よろずの異端を破り給う御者。
我らの愛する導き手となり給え。
喜びたまえ、ああ童貞マリア、千度(せんたび)喜びたまえ。」

一連のしめくくりに「栄唱」を一度唱えます。

 

第三連 善の冠

大珠にて「主祷文」を唱え、続く各小珠においてそれぞれ「天使祝詞」と各祈りを唱えます。

第一の小珠
「天使祝詞」
「願わくは御身に栄えあらんことを、ああ罪人のよりどころよ、我らのために天主に取り次ぎ給え。
喜びたまえ、ああ童貞マリア、千度(せんたび)喜びたまえ。」

第二の小珠
「天使祝詞」
「願わくは御身に栄えあらんことを、ああみなしごらの御母よ。
全能なる御者を我らに恵み深くあらしめ給え。
喜びたまえ、ああ童貞マリア、千度(せんたび)喜びたまえ。」

第三の小珠
「天使祝詞」
「願わくは御身に栄えあらんことを、ああ義人の喜びよ。
御身と共に我らを天の喜びに導き給え。
喜びたまえ、ああ童貞マリア、千度(せんたび)喜びたまえ。」

第四の小珠
「天使祝詞」
「願わくは御身に栄えあらんことを、生と死において我らを助くる備えを常に為し給いし御者よ。
御身と共に我らを天つ御国へと導き給え。
喜びたまえ、ああ童貞マリア、千度(せんたび)喜びたまえ。」

一連のしめくくりに「栄唱」を一度唱えます。

 

このチャプレットのしめくくりに、次の祈りを唱えます。

「めでたしマリア、御父なる天主の御娘、めでたしマリア、御子なる天主の御母、めでたしマリア、聖霊の浄配、至聖三位一体の神殿よ。
めでたしマリア、わがあるじにして、わが宝、わが喜び、わが心の元后よ。
わが御母、わが生命、わが甘美、わがいと愛する希望よ。
しかり、わが心にしてわが霊魂よ。
我は全く御身のものにして、我の持つ一切は御身のものなり。
ああよろずの事物を超えて祝せられし童貞よ、御身の御霊魂がわがうちに在し給いて主を称えん給わんことを。
御身の御精神がわがうちに在し給いて、天主のうちに喜び給わんことを。
ああ忠実なる童貞、御身のうちに、御身によりて我が天主に忠実なるを見出さんがため、わが心のしるしとして、御自らを置き給え。
ああ慈悲深き童貞、御身の子として御身が愛し、教え、導き、養い、守り給いし者らのうちに、我を受け取り給え。
御身への愛ゆえに我はあらゆる世俗的慰めをうち捨て、天の慰めに常に離るる事なからしめ給え。

主の忠実なる浄配なる御身によりて、御父の栄光がために御子イエズス・キリストがわがうちに形作られんことを。アーメン。」

 

 

<無原罪の御宿りの小さき冠>

このチャプレットも、同じものを使用します。
もし専用のチャプレットを御持ちでなければ、一般のロザリオを、数を調節されながら用いられて構わないと思います。

 

はじめに、(十字架の御像で)「十字架のしるし」をします。

(次の大珠で)次の射祷を唱えます。
「いと祝せられし童貞マリアの、聖にして、無原罪の御宿りは祝せられんことを。」

(環状部分の大珠で)「主祷文」を一度、各小珠で「天使祝詞」を四度唱え、(次の大珠で)「栄唱」を一度唱えます。

 

(第二連の大珠で)次の射祷を唱えます。
「いと祝せられし童貞マリアの、聖にして、無原罪の御宿りは祝せられんことを。」

(大珠で)「主祷文」を一度、各小珠で「天使祝詞」を四度唱え、(次の大珠で)「栄唱」を一度唱えます。

 

 

(第三連の大珠で)次の射祷を唱えます。
「いと祝せられし童貞マリアの、聖にして、無原罪の御宿りは祝せられんことを。」

(大珠で)「主祷文」を一度、各小珠で「天使祝詞」を四度唱え、(次の大珠で)「栄唱」を一度唱えます。

 

 

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