福者ロレンゾ・サルヴィ

 


1782年10月3日、ローマに生まれ、司祭を志してイエズス会の運営する学校に入った。
同級生に、後の教皇グレゴリオ16世がいた。

福者は特に聖ヴィンセント・ストランビの熱誠と説教が心に刻まれ、彼に続いて御受難会に入会した。
ナポレオンの反教権的な法によって、御受難会修道士の修院が押えられ、会員は散らばったが、ついに福者は御受難会に戻り、
宣教とキリストの御受難への信心を励ました。
福者の共同体を指導する能力は、上長からも高い評価を得た。
福者は特に幼な子イエズスへの信心を持ち、説教の著述においてしばしば主の御託身の神秘について書いた。

福者は1856年6月12日、カプラニカにおいて帰天した。

1989年10月1日、教皇ヨハネ・パウロ2世によって列福。

<祈願>

「ああ、天主なる我らの御父よ、福者ロレンゾ・サルヴィの御生涯とあかしと、御子イエズスの御誕生と御幼年の神秘に対し
彼に与え給いし愛ゆえに、御身は祝せられんことを。

我らは御身に、御託身の大いなる賜物の見性なる御身の公教会における再覚と、
心の単純さと御身の御愛と御摂理における完全なる信頼によりてイエズスをまねぶ望みとを願い奉らん。

我ら御身に、深遠なる御慈悲と、福者ロレンゾ・サルヴィに与えられし苦しみと、幼なきイエズスへの彼の祈りの力ゆえに、
感謝し奉る。

我らは、今なお彼らが我らのためにとりなし給うを信じ奉る。
我ら御身に、我らと隣人のための善き望みを委ね、御身の聖寵と、福者ロレンゾ・サルヴィの守護とを願い奉る。アーメン。」

 

 

 

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